【EDHカード紹介】混乱系カード ティアリスト(47枚)

はじめに

マジックにたびたび登場してきた混乱系(混沌系・カオス)のカード。それは《永劫機関》のような卓をちょっと混乱させる程度のカードから《取り憑かれた扉》のように1枚でゲームを崩壊させる可能性のあるカードまで様々です。今回の記事ではそのような混乱系パーマネントを統率者戦(EDH)の観点でまとめます。

混乱系と言っても具体的な定義はないため、筆者の主観で「これを置かれたら混乱するなー」というカードをまとめました。「これも混乱するよ!」というカードをご存知の方、Twitterで教えていただけるとありがたいです。適宜こちらの記事へ追記させていただきます。

先に断っておくとEDHで混乱系パーマネントを置くとめちゃくちゃ盛り上がる時もありますが、誰も楽しくない状況になるリスクもあるカードです。混乱系のカードのご利用は計画的に。

混乱系カード ティア

ティア定義

今回のまとめでのTierは「どれだけ卓が混乱に陥るか」を基準にしています。カードパワー等ではない点にご注意ください。「ハイティアですごく混乱するけど、こんなカードどうやって使うんだ?」という疑問については同じ思いですが、そういった方のために記事の後半でいくつか混乱系カードの活用アイデアも記します。

Dティア

カード名混乱被害マナ固有色
《妖術の達人ブレイズ》毎ターン手札からカードを戦場に出せる4
《テフェリーの細工箱》毎ターン手札が入れ替わる4
《二重の造物》クリーチャーがそのコピーと一緒に出るようになる6
《戦利品の山分け》全プレイヤー共通の手札のような概念が導入される2
《永劫機関》ターン順が逆転する5
《永劫の中軸》アップキープが消える5
《卑怯》対象にとられた生物が勝手にバウンスされてしまう5
《崩れゆく聖域》すべてのダメージがライブラリ追放に置換される5
《上天のしみ》クリーチャーを出すとクリーチャーか土地が消える4
《催眠の宝珠》カードをアンタップするたびに切削する2
《未収マナ保管所》全プレイヤー共通のマナソースのような概念が導入される3
《しもべの誓い》全プレイヤーの土地が徐々に増える2
《荒れ狂う嵐の儀式》毎ターン5/1速攻がターンプレイヤーに配布される5

Cティア

カード名混乱被害マナ固有色
《侵略計画》ブロックを強制される上にブロッカーを相手に選ばれる3
《Freyalise’s Winds》タップするたびに1回アンタップしなくなる4
《謙虚》クリーチャーが能力を失う4
《ドリーム・ホール》全プレイヤーの全呪文がピッチスペルになる5
《土地の荒廃》土地からマナを出すと土地が減る3
《ドルイドの誓い》毎ターンランダムにクリーチャーが出る2
《Nether Void》全自動《マナ漏出》4
《In the Eye of Chaos》すべてのインスタントに対する不確定カウンター3
《姥の仮面》ドローしたカードがそのターンしか使えなくなる4
《停滞》アンタップステップが消える2
《淀みの霧》墓地にあるカードの枚数までしかアンタップしなくなる5

Bティア

カード名混乱被害マナ固有色
《騒乱の大祭》毎ターンライフが半分になる6黒赤
《分かち合う運命》自分ではなく相手のライブラリからドローする5
《大会戦》全てのクリーチャーの攻撃とブロックを強制する4
《超心理戦》激突に負けると相手に対象を変えられてしまう5
《終わりなき囁き》死亡したクリーチャーがプレイヤー間を転々とする4
《覚醒》毎ターン全員の土地とクリーチャーがアンタップする4
《氷の洞窟》呪文と同じコストを払うとカウンターできるようになる5
《落とし格子》戦場に存在できるクリーチャーが2体に絞られる4
《危険な移動》コイントスに負けるとクリーチャーのコントロールが変わる6

Aティア

カード名混乱被害マナ固有色
《疫病の蔓延》クリーチャーが出る時に他のクリーチャーが破壊される5
《混沌の掌握》呪文や能力の対象がランダムになる6
《鳩散らし》非クリーチャー呪文が鳩に変わる6白青
《狂気の種父》毎ターン全員が手札を捨てる6黒赤
《兵員の混乱》カードが戦場に出るたびにコントロールが入れ替わる5
《テフェリーの世界》毎ターン大規模なフェイズアウトが起きる3

Sティア

カード名混乱被害マナ固有色
《嵐の目》過去に唱えた呪文を蓄積し、それらをすべて唱える7
《取り憑かれた扉》あらゆるドローの禁止と毎ターンのカード破壊8
《集団意識》呪文が唱えられるたび全員がそれをコピーする6
《知識槽》全員で共有したリソースからしか呪文を唱えられなくなる6
《前兆の機械》あらゆるドローを禁止する6
《吹き荒れる潜在能力》呪文がランダムな呪文に置き換わる5
《時間ふるい》激突の勝者にしかターンが回ってこなくなる5
《次元の混乱》コイントスに負けると呪文が打ち消される3

混乱系カードの活用例

知識槽+アゾリウスの造反者、ラヴィニア

《知識槽》はあらゆる呪文を追放すると同時に、《知識槽》によって追放されたカードからしか呪文を唱えられなくなるヤバすぎるパーマネントですが、それと《アゾリウスの造反者、ラヴィニア》を組み合わせることで対戦相手が唱えた呪文をすべて打ち消すコンボが成立します。《アゾリウスの造反者、ラヴィニア》は伝説のクリーチャーでもあるので、統率者に指定してこのコンボを軸にロックデッキを構築することも可能です。

《アゾリウスの造反者、ラヴィニア》以外にも、《ドラニスの判事》でも近いコンボが成立します。こちらであれば、そもそも唱えることができなくなるため《突然の衰微》のような打ち消されない呪文でも突破できなくなります。

取り憑かれた扉 + 恐怖の神、ターグリッド

《取り憑かれた扉》はあらゆるドローを禁止した上で毎ターンリソースを搾り取るという、またしてもヤバすぎるパーマネントですが《恐怖の神、ターグリッド》と極めて相性が良いです。《取り憑かれた扉》によって追加のリソース供給を絶った状態で毎ターン生け贄となったパーマネントをすべて奪うことができるため、成立した時点でいずれかのカードに対する回答がなければ一方的なロックコンボが成立します。ラヴィニア同様に《恐怖の神、ターグリッド》も統率者として指定できるので、これはおすすめできるコンボです。

次元の混乱 + クラークの親指

コイントスに負けると呪文が打ち消される《次元の混乱》とコイントスに有利になる《クラークの親指》を組み合わせることで、こちらの呪文が打ち消される可能性を大きく引き下げられます。それでも不確定であることに変わりはありませんが、このコンボとして相性の良い統率者として《混沌の目、オカウン》と《知恵の目、ゼンドスプルト》があります。もともとコイントスを軸とした構築であればこれらのカードも自然に採用しやすいというわけです。

まとめ

今回の混乱系のカードをまとめて紹介しました。組み合わせ次第で面白いコンボが狙える一方で、計画的に使用しないとゲームがグダついてしまう懸念もあるため、くれぐれもご注意ください。

個人的には、頻繁にコントロールを変更する系のカード(《兵員の混乱》等)と、攻撃やブロックを強制する系のカード(《大会戦》等)の良い活用事例を見つけることができなかった点が心残りです。有益な情報があったら追記しようと思います。

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