【MTG】ダスクモーン:戦慄の館の統率者戦で把握しておくべき新キーワードとカード 58枚
ダスクモーン:戦慄の館で収録されるカードが公開されたため、統率者戦(edh)プレイヤー向けに、新しく登場したキーワード能力や、統率者として適正の高いカード、汎用カードに関する情報をまとめていきます。
セット概要
発売日: 2024年9月27日
新しいサブタイプ
今回のセットでエンチャントの新しいサブタイプとして「部屋」が登場しました。
《底なしプール》
{U}
あなたがこのドアを開放したとき、クリーチャー最大1体を対象とする。それをオーナーの手札に戻す。
//
《更衣室》
{4}{U}
あなたがコントロールしている1体以上のクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカード1枚を引く。
//
エンチャント — 部屋
(どちらの半分でも唱えることができる。そのドアは戦場で開放される。閉鎖されているドアのマナ・コストを支払って、それを開放してもよい。これはソーサリーとして行う。)
パーマネント版の分割カードのようなデザインで、選ばなかった方のドアはマナコストを払えば後から「開放」することができます。部屋カードに関する特にややこしいルールに関する補足は以下の通りです。
- マナ総量:スタックや戦場以外の領域におけるマナ総量は両方のドアの合計です。スタックや戦場では唱えた方、あるいは開放されたドアの特性に従います。
- 踏み倒した場合:スタックを経由せず、つまり唱えずに戦場に出た際には、両方のドアが閉鎖された状態で戦場に出ます。
- 特定の特性を持つ呪文を唱える際には、唱えるドアの特性のみを考慮できます。(例:墓地からマナ総量が3以下のパーマネント・呪文を唱えることができる場合、<底なしプール>を唱えることができる)
新しいキーワード能力
「兆候」と「戦慄予示」が登場しました。いずれもシンプルなキーワード能力です。
《ボイラービルジの大主》
{4}{R}{R}
クリーチャー・エンチャント — アバター・ホラー
5/5
兆候4 — {2}{R}{R} (兆候コストでこの呪文を唱えたなら、これは時間カウンター4個が置かれた状態で戦場に出て、最後の時間カウンターが取り除かれるまで、これはクリーチャーではない。あなたの終了ステップの開始時に、これの上から時間カウンター1個を取り除く。)
ボイラービルジの大主が戦場に出るか攻撃するたび、1つを対象とする。これはそれに4点のダメージを与える。
《無害なネズミ》
{1}{B}
クリーチャー — ネズミ
1/1
無害なネズミが死亡したとき、戦慄予示する。(あなたのライブラリーの一番上にあるカード2枚を見る。それらのうち1枚を2/2のクリーチャーとして裏向きで戦場に出し、残りをあなたの墓地に置く。それがクリーチャー・カードなら、そのマナ・コストで、いつでも表向きにしてよい。)
統率者適正の高いカード
・恐怖を喰うもの、ヴァルガヴォス
9マナ9/9飛行絆魂と強力な護法を持つ黒単の統率者で、《ダウスィーの虚空歩き》に似た墓地対策とカードアドバンテージを得られる能力を持ちます。ただし着地したターンは墓地対策能力があるファッティに過ぎないため、ハンデスや切削などで能動的に相手のカードを墓地に落とすことができれば立ち上がりが良くなります。
おすすめのギミックとして、墓地対策能力のおかげで《Helm of Obedience》による無限ライブラリ破壊が成立します。ライブラリアウト後は追放したカードをすべてプレイできる点も優秀です。
・覆いを貫く者、アミナトゥ
エンチャントに奇跡を与える4マナでエスパーカラーの統率者です。奇跡によりエンチャントに4マナの大幅な軽減を与えつつ、インスタントタイミングで唱えられるようになります。大幅な軽減とはいえ、自ターンに1度だけエンチャントを軽くするだけでは物足りない性能なため、相手ターン中の奇跡誘発が統率者を最大限活用するための要になります。
相性が良いカードとしてはなんといっても《師範の占い独楽》で、トップ操作とインスタントタイミングでのドロー、しかも再利用可能なため、アミナトゥを継続的かつ全面的にバックアップしてくれます。軽減して唱えたいエンチャントとしては《意識の拡張》などシンプルに強力なものだけでなく、諜報による墓地リソースを活用して 葬儀場 // 復活の間 などの釣竿も面白いです。
・苦痛の王
5/5/5威迫のラクドスカラーの統率者で、ライフゲインを禁止する常在型能力と、プレイヤーが唱えた呪文のマナ総量分のバーンダメージを他のプレイヤーに与えるユニークな能力を持ちます。自分が唱えた呪文でも誘発する点、誰が唱えた場合でもダメージを与えるプレイヤーはこちらが選べる点から、ダメージソースとして非常に優秀です。特に《激情》や《紅蓮操作》といったピッチスペルやマナコストを軽量化する能力を持つカードと非常に相性が良いです。
・軋む巣、引き裂き口
5/5/5威迫到達のゴルガリカラーの統率者です。ETBと2種類以上のカードタイプを持つカードをプレイするたびに使嗾された2/2飛行トークンを全プレイヤーにばら撒くユニークな能力を持ちます。トークンは使嗾により攻撃が強制される上にタップ状態で生成される都合上、トークン同士の殴り合いが成立せず、こちらは安全なため高みの見物ができる点が面白いデザインです。1度の誘発で盤面全体では8点分のクロックが生まれるため、複数回誘発させることができればゴリゴリと相手のライフを詰めることができます。ただし、《ファイレクシアの供犠台》などのサクリ台には注意が必要です。
また「2種類以上のカードタイプを持つカード1枚をプレイする」という誘発条件は見た目より実は結構緩く、呪文に限らないため《ドライアドの東家》や《ウルザの物語》などをプレイすることでも誘発します。
汎用カード
・希望の力線
・尻込みする優等生
《オゾリス》系のカウンターと相性の良いクリーチャー。
・別行動
・運命の是正
・飛翔する光り
毎ターン最大3体のトークン生成が可能。エンチャントのETBに反応する置物と相性が良い。
・忌まわしき眼魔
3マナとしては破格の展開力と墓地肥やし能力。
・精体の追跡者
・永劫の好奇心
・虚偽への恐怖
クリーチャーなため妨害札として安心感がある。ただエンチャントなため《白鳥の歌》が当たってしまう。
・孤立への恐怖
・今のうちに出よう
・マリーナ・ヴェンドレルの呪文書
手札版の《リッチの熟達》のような置物。色拘束が緩い。
・タミヨウの物語
継続的な墓地肥やしとドローが強力。
・錯霊解釈者
・望まれぬ復活
・終末の加虐者
・悪魔的助言
・冷笑的な一匹狼
・逃げ場なし
除去カードとして単体である程度の性能がありつつ、各種除去耐性を無力化する置物としても優秀。
・止められぬ斬鬼
凄まじいクロックを誇る3マナの暗殺者。場持ちの良さは麻痺カウンターのせいで多人数戦では活かしづらいが無駄ではない。
・萎縮させる責め苦
・破滅の氾濫
色拘束が緩く軽い全体除去。修正値が不安定な点で《毒の濁流》に劣るが、カードプール全体を見れば上澄みだと思われる。
・穴の中へ
追加コストが厳しすぎる《未来予知》。トークンなどでコストの当てがある構築では使えそう。
・変化の狂信者
・焼殺への恐怖
昂揚を達成していればETBで各対戦相手に4点バーンしながらクリーチャー3体に4点を飛ばせる。ただし重い。
・永劫の勇気
・呪われた録画
・目標の強奪
・残響の力線
・叫ぶ宿敵
かなり使いやすくなった《ボロスの反攻者》で、ライフゲインを禁止するおまけ付き。
・剃刀族の棘頭
・間の悪い故障
・怒りのワルツ
・上機嫌の放火犯
・永劫の活力
《謎の石の儀式》のクリーチャー版。自身もマナクリーチャーになる点が優秀。
・腹黒茸
・生垣裁断機
《ギトラグの怪物》などと相性が良さそうな雰囲気があるユニークな誘発型能力を持つ機体。
・ホーントウッドの金切り魔
マナ拘束が若干重いが、展開力、墓地肥やし力がある。表向きにできる起動型能力は裏向きをギミックに含む《進化した謎、ヴァニファール》などの統率者と相性が良さそう。
・変異の力線
力線版の《太陽の拳》。
・雑食性ハエトリグサ
昂揚達成で継続的なパンプアップが可能な植物。6種類達成が狙える構築&+1/+1カウンターをギミックとして含む統率者であれば非常に強力。
・迷う選択
《ピールの気紛れ》に近い性能の相手に選択を強要するソーサリー。土地のサーチは確定ではない点に注意。
・無限への恐怖
条件は少し厳しいが際限なく墓地から回収できるナイトメア。何かの手札コストとして優秀そう。
・悪夢滅ぼし、魁渡
《虎の影、百合子》EDHで圧倒的に相性が良いPW。
・覆い越しの凝視
赤緑でインスタントタイミングで大量ドローが狙える希少なドローソース。ただし墓地が増やしやすい構築でないとパフォーマンスが悪い。
・温室 // がたつく展望台
・絢爛たる劇場 // 小道具部屋
・黒焦げのホワイエ // 歪んだ空間
・葬儀場 // 復活の間
・収納室 // 忘れられた地下室
《世界のるつぼ》と《ヨーグモスの意志》の部屋とかいうヤバそうな気配がするカード。忘れられた地下室側は土地のプレイは許可せず、ドア同士が能力を補完しているデザインは芸術点が高い。
・突刺回廊 // 拷問部屋
・解剖道具
装備品のサクリ台。
・交霊盤
・新しい友好色2色ランド
・ヴァルガヴォスの棲み処
まとめ
いかがだったでしょうか。今回のセットは構築次第で活躍が期待できそうな面白いデザインのカードが多く、EDH観点では非常に豊作なセットだったと言えそうです。
個人的には<軋む巣、引き裂き口>EDHがかなり面白そうだと思っています。<苦痛の王>もそうですが、単にアドバンテージが多く取れたり強力なコンボがあったりするのではなく、統率者戦が盛り上がることを意識したデザインになっている点が良いなと思います。
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