【EDHカード紹介】マナアーティファクトまとめ ティアリスト

概要

この記事では統率者戦(統率者、EDH)のデッキ構築の重要な要素であるマナアーティファクト(マナファクト)について、そもそもマナファクトを採用する理由、現在のカードプールの傾向、最後におすすめのマナファクトを表にしたティアリストについてまとめます。

マナファクトを採用する理由

EDHでは《太陽の指輪》を筆頭に多くの強力なマナファクトがカードプールに存在するため、それらについては単にカードパワーが高いことが主な採用理由になります。

では《友なる石》のようなそこまでのパワーカードでもなさそうなマナファクトはなぜ採用するのか?という点については様々な意見がありますが、理由の一つとしてはゲームテンポがあります。多人数戦ではお互いにムーブを潰し合い、牽制し合うことでゲーム展開はロングゲームになりやすいです。そのため、突破力がある多くのマナを使った複数アクションや単体で強力なアクションが有効になります。それ以外にも以下のような要素があります。

  1. 《リスティックの研究》や《ネクロポーテンス》などの大量のカードアドバンテージが稼げるカードの存在
  2. 《金属モックス》などの強力なマナ加速手段はカードプール内で枚数が限られており、全て採用しても足りないことがある
  3. 《むかつき》や《深淵への覗き込み》などの重い代わりに1枚で勝てるカードの存在
  4. 緑を含まないがマナコストが重い統率者の存在(《悟った達人、ナーセット》など)

カードプールの傾向

ここではマナファクトのマナコスト帯ごとのカードプールの傾向についてまとめます。

0マナ帯

0マナ帯のマナファクトはかなり数が限られており選択肢は多くありません。一部の待機呪文などを除き、実用的なカードは以下の10枚でほぼ全てです。0→1以上の加速が可能なモックスやロータスは多くのデッキで重宝する強力なカードですが、全体的に値段が張ります。

  • 《魔力の墓所》
  • 《金属モックス》
  • 《オパールのモックス》
  • 《モックス・ダイアモンド》
  • 《モックス・アンバー》
  • 《ライオンの瞳のダイアモンド》
  • 《宝石の睡蓮》
  • 《水蓮の花びら》
  • 《Jeweled Amulet》
  • 《極楽のマントル》

1マナ帯

1マナ帯のマナファクトは0マナ帯以上に数が少ないです。なおマナは伸びませんが、《アーカムの天測儀》のような色フィルターになるカードは複数存在します。また、シナジー次第でマナ加速になる《通電式キー》《多用途の鍵》も存在します。

  • 《太陽の指輪》
  • 《魔力の櫃》
  • 《バネ葉の太鼓》

2マナ帯

2マナ帯は1マナ出るマナファクトが多数存在します。ただし、有色マナを生み出せるカードは基本的に以下のリストのみです。

  • 印鑑 計10種(例:《アゾリウスの印鑑》)
  • タリスマン 計10種(例:《威圧のタリスマン》)
  • 《秘儀の印鑑》
  • 《友なる石》

これ以外に、無色1マナ+メリット能力を持つマナファクトが多数存在(《思考の器》など)するため、シナジー次第で採用を検討できます。また、2マナ帯の中では特別なカードとして無色3マナ出る《厳かなモノリス》があります。

3マナ帯

3マナ帯は複数マナ+デメリット能力か、有色1マナ+メリット能力のデザインのカードが多いです。代表的なカードは以下です。

  • 《玄武岩のモノリス》
  • 《連合の秘宝》
  • 《呪われた鏡》
  • 《完全化の杖》
  • 《ファイレクシアの変形者》

4マナ帯

4マナ帯は2マナが基本です。例外的に《スランの発電機》はマナ加速手段としては特別優秀ですが、4マナ帯まで来ると個性的な能力を持つマナファクトも多く存在するので、シナジーや状況次第で評価が変わりやすいです。代表的なカードは以下です。

  • 《スランの発電機》
  • 《面晶体の記録庫》
  • 《水晶の這行器》
  • 《サウロンの遺物》

5マナ帯〜

5マナ以上のマナファクトは単純なマナ加速手段として採用されることは滅多にありません。比較的シンプルなカードとしては《金粉の水蓮》と《彩色の宇宙儀》がありますが、これらも単純なマナファクトというよりコンボパーツとして運用されることが多いです。

ここまでカードプールの傾向をまとめましたが、個別のカードが気になった場合はEDHRECという海外の神サイト(英語)で最新のデータベースにアクセスできるので、ぜひそちらをご利用ください。

EDHREC | Top Mana Artifacts (Past 2 Years)

ティアリスト

ティアリスト

この表はシナジーを抜きにしたカード単体での評価である点はご注意ください。シナジー抜きでは語れない《ライオンの瞳のダイアモンド》や《モックス・アンバー》などは省いています。また高ティアなら確実に採用できるというものでもありません。例えば《厳かなモノリス》をAティアにしていますが、統率者が《虎の影、百合子》なら入らないことが多いはずです。

まとめ

いかがだったでしょうか。以前なら2マナファクトと言えば《砕けたパワーストーン》のようなインクの染みがあるカードまで採用が検討できましたが、現在ではかなりカードプールが豊富になって様々なシナジーを考慮して構築を練ることができるようになりましたね。

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