【MTG】ファウンデーションズの統率者戦で把握しておくべきカードとコンボ 26枚
少し取り上げるのが遅くなってしまいましたが、ファウンデーションズで収録されるカードが公開されたため、統率者戦(edh)プレイヤー向けに、統率者適正の高いカードや面白そうなカード、コンボに関する情報をまとめていきます。
目次
セット概要
発売日: 2024年11月15日
統率者適正の高いカード
今回のセットで統率者適正が高そうだと感じたカードは3枚です。
1. 安物盗み、チビボネ
安物盗み、チビボネは2マナ1/3のスケルトン・ならず者で、歴代のチビボネ(《すりのチビボネ》《小物泥棒、チビボネ》)と同様に相手のカードに依存する能力を持つ軽量の統率者です。
3つの能力を持ち、すべての能力が噛み合う単体で完結しているデザインで、1つ目の能力はハンデス戦略のリスクとなる墓地利用を封じられます。また2つ目の能力は自ターン限定なものの土地に対応している点、プレイ枚数に制限がない点から非常に優秀です。3つ目の能力は重いものの、他の能力のおかげで実質6枚のカードアドバンテージを稼ぐことができます。カウンターを経由するため、除去られてしまった場合でも出し直せば過去にカウンターを乗せたカードはすべてプレイできます。ハンデス戦略を取る統率者としては屈指の性能だと言えます。
相性の良いカードは《狂乱病のもつれ》のような強烈なハンデス呪文です。勝ち筋は相手依存になりがちですが、チビボネ繋がりで《小物泥棒、チビボネ》をフィニッシャーに据えてみるのも面白いかもしれません。
2. 先見者、ニヴ=ミゼット
先見者、ニヴ=ミゼットは4UR5/5飛行のドラゴン、ウィザードで、ミゼット自体は7度目のカード化です。中でもイゼットカラーのニヴ=ミゼットはマイナーチェンジっぽい能力が多いです(《火想者ニヴ=ミゼット》《竜英傑、ニヴ=ミゼット》《パルン、ニヴ=ミゼット》)。今回のミゼットは手札上限がなくなる常在型能力と戦闘以外でダメージを与えるとその点数分ドローする強力なドローエンジンとして登場しました。また過去と比べるとマナ拘束も緩く扱いやすい印象です。
シンプルに《稲妻》をプレイヤーに投げると3ドローできる凄まじいドロー効率を誇りますが、多人数戦では各対戦相手へのダメージソースを活用することでさらに刺激的なシナジーがあります。例えば《発展の代価》であれば2マナにして12枚以上のドローが期待できます。
一方で単体では完結していないカードデザインである点には注意が必要です。特に統率者を着地させたターンに動くには多くのマナを要求するため構築には工夫が求められます。マナ効率の良いドローソースとして《火炎破》なども選択肢になるかもしれません。
3. 微風を呼び覚ますもの、カイカ
微風を呼び覚ますもの、カイカは4マナ3/4飛行の鳥・ウィザードで、非クリーチャー呪文を唱えるたびにクリーチャーをブリンクするか、1/1飛行のスピリットトークンを生成する誘発型能力を持ちます。注目は1つ目のブリンク効果で、戻ってくるのは終了ステップですが継続的にETB能力を使い回すことで大きなアドバンテージを稼ぎ出すことが可能です。例えば《古術師》をブリンクして《断絶》を回収すれば毎ターンクリーチャーをバウンスするといったムーブができます。
相性が良いのは《古術師》や《呪文探求者》ような非クリーチャー呪文にアクセスできるETB能力で、複数体並べることができれば終了ステップにまとめて戻ってきて一気に能力を誘発させられるのも面白いです。また《儚い存在》などのブリンク呪文は上記のカード群とも相性が良い上に除去耐性を持たない統率者を除去から守る手段としても使えるため相性が良いです。
4. 抜け目ない潜り手、ニアディヴ
抜け目ない潜り手、ニアディヴは3マナ2/2のマーフォーク・ならず者で、タップ状態になるたびに一人に対して切削する誘発型能力と墓地の呪文や能力を使うたびにドローしサイズアップするユニークな能力を持ちます。切削能力と墓地利用時のドロー効果が噛み合っている点も優秀です。
ドロー効果はシンプルに《瞬唱の魔道士》や《急進思想》のようなカードと組み合わせることでアドバンテージを稼げますが、起動型能力でも誘発するため《金属製の巨像》のような繰り返し起動できるカードと相性とも相性がよく、うまく組み合わせれば無限コンボも成立しそうです。他にも《死者の眠り》は切削能力で脱出コストを確保できる点で気になる1枚です。
面白そうなカード
・水晶のバリケード
《冒涜の行動》などの火力型の全体除去からクリーチャーを守れたり、呪禁が地味に嬉しかったりとユニークな壁。特にアルカデスEDHで気になるカード。
・光の模範
継続的なライフゲイン手段がある統率者であれば各ターン1枚のドローが可能なそこそこのドローエンジン。かなりのパンプアップも期待できる。
・永遠曙光の伝令
《白金の天使》の非アーティファクト版、マナ拘束は厳しいですが瞬速を持ち6/6になりました。
・メレティスの兵士、ブリゴニー
+1/+1カウンターの供給が安定するデッキなら2マナで毎ターン1ドローと悪くないドローエンジンに。アンタップ手段があればなお面白そうです。
・煌々馬
タップするだけで大量ゲインが期待できる希少な能力を持ちます。
・ルーンの大魔導師
インスタント・ソーサリーの軽量化とドロー効果を内蔵した優秀なウィザード。タフネス6で火力やマイナス修正系の除去にも強いです。《大魔導師の名誉教授》と比較すると1マナ重くコピーには反応しませんが、こちらはスタッツが優秀でコスト軽量化が生きる構築なら魅力的です。
・ハイフェイのトリックスター
シンプルな瞬速付与能力を持つクリーチャーです。《予期の力線》などの置物と比べると自身が瞬速を持つ点で優秀です。
・彼方よりの霊感
《思い起こし》と比べると3枚切削がついている点が極めて優秀。かなり重いですがフラッシュバックもある分には無駄になりません。
・月の洞察
3マナのドロー呪文としてはかなりのドロー枚数が期待できるカードです。EDHなら0〜2マナのマナアーティファクトを並べておけばそれだけで3ドロー、統率者のマナコスト次第では4枚ドロー以上も期待できます。
・嬉しい発見
最高で1マナで占術2と2枚ドローという優秀なドロー呪文になります。性能的には3マナ以下で唱えられれば高パフォーマンス。
・血に飢えた征服者
クリーチャー版の《極上の血》。あちらは単なるエンチャントですが、同じ5マナで5/5飛行接死がついてきます。吸血鬼なので部族シナジーも少し期待できます。《極上の血》と同様のコンボパーツとして、《血なまぐさい結合》系統のカード(最近なら《永劫の不屈》)とシンプルな2枚コンボが成立します。
・復讐に燃えた血術師
・稲妻波
なんと1マナで各対戦相手3点という凄まじいダメージ効率を誇るソーサリーです。先見者、ニヴ=ミゼットなら9枚ドロー、《永遠衆、ネヘブ》なら9マナ分・・・。
・電気複製
《双つ身の炎》系のソーサリー。重いが実用的なマナコストのフラッシュバックが魅力的で、《二重詠唱の魔道士》とのコンボパーツとして気になる1枚です。
・前線に向かう勇気
《贖いし者、フェザー》EDHなどで可能性を感じる、自分のクリーチャーを対象とした呪文に反応するエンチャント。キャントリップ呪文などをコピーすることで大きなアドバンテージ源になります。
・溌剌とした探検家、おたから
《むら気な長剣歯》などと比較してマナの注ぎ先を提供してくれるのが優秀。
・針羽の大ワーム
パワフルなサイズアップ効果を持つワームですが普通に使うには少し重いです。「墓地から6つのカウンターを取り除けるカード」としての使い道を検討したいところです。
・エルフの大ドルイド、ダイオヌス
エルフに対する擬似的なロード効果とマナ加速効果を持つユニークなエルフです。自身も能力の影響下にあるため、アタック時や《遺産のドルイド》などで寝かせるとアンタップします。
・大鎌猫の仔
2マナにして+1/+1カウンターを爆増させる能力を持った猫です。2度の上陸誘発はフェッチランドなどで容易に条件を達成できるため、特に+1/+1カウンター関連の能力を持った《野生の意志、マラス》などの統率者で重宝される1枚になりそうです。
・力線の斧
初の装備品の力線。二段攻撃トランプル付与は相性の良い統率者なら可能性を感じます。
・這いまわる落書き屋
めちゃくちゃ軽いほぼ《精神破壊者、ネクサル》です。ちょっとしたドローメタ兼ドローソースとして優秀です。
・七つの死の種父
大量のキーワード能力を持つエルドラージです。単なるアタッカーとしては統率者戦では物足りませんが、《君臨するもの、インドミナス・レックス》などで追放すると最高です。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回のセットは再録が多く新規は少なめでしたが、シンプルかつ魅力的なカードが多かった印象です。
その他の記事の更新情報はEDH.JPのX(Twitter)で投稿しています。ぜひフォローしてください。