【統率者戦】モダンホライゾン3 注目コンボ・シナジーまとめ
先日モダンホライゾン3で収録されるカードが公開されたため、統率者戦(edh)プレイヤー向けに新カードを使ったコンボやシナジーに関する情報をまとめていきます。実用性はまちまちですが、組み合わせのアイデアとして参考にしていただけたら嬉しいです。記事は随時更新します。
セット概要
発売日: 2024年6月14日
プレイブースターは記事執筆時点ではamazonだと36パックで34000円弱、1パック1000円以下で手に入ります。
コンボ・シナジー
ネクロドミナンス + エネルギー・フィールド
ネクロドミナンスのデメリット能力を活用して《エネルギー・フィールド》の自壊を防ぐシナジーです。《エネルギー・フィールド》は相手からのダメージをすべて軽減できるため、ライフリソースを守れる点でネクロドミナンスと好相性です。
ネクロドミナンスは《ネクロポーテンス》の調整版として登場したカードで、終了ステップより前に除去されるとドローできない、誘発型だった墓地追放も置換処理に変わったことで墓地利用が困難、またドロー効果になったため《オークの弓使い》に引っかかってしまうなど、ほとんどの側面で《ネクロポーテンス》に劣ります。
一方で、今回紹介したシナジーのようにデメリット効果を活かしたり、またドロー効果であることを活かして《黙示録、シェオルドレッド》による大量ライフゲインを狙うなど、《ネクロポーテンス》との差別化は現実的です。
合体した非道、ウラレック+多産攻撃の司令官+永遠のこだま
2つ目に紹介するのは3枚ともMH3の新規カードである合体した非道、ウラレック+多産攻撃の司令官+永遠のこだまによる無限マナ、無限ダメージコンボです。永遠のこだまによりウラレックの能力が2度誘発するためウラレックの能力をお互いにコピーし合わせることでループを形成します。多産攻撃の司令官はウラレックの誘発条件を満たすエルドラージ呪文でありつつ、ループの成立に必要なマナを供給します。また起動型能力によりそのまま無限ダメージに変換できます。
日を浴びる繁殖鱗 + サディスト的喜び
+1/+1カウンターが乗るたびにエルドラージ落とし子トークンを生成する日を浴びる繁殖鱗に《サディスト的喜び》をエンチャントすることで、無色無限マナ、日を浴びる繁殖鱗の無限パワーが成立します。合計3マナの2枚コンボという軽さが魅力的です。
黄泉帰る悪夢+波止場の恐喝者
繰り返し使える釣竿である黄泉帰る悪夢によって、大量のマナを生み出せる《波止場の恐喝者》(5マナ以上生める状況に限る)を繰り返し釣り上げることで無限マナが成立します。なお、釣り上げ能力は先に対象を選んでからコストを支払うため、この2枚に加えて他に釣り上げ対象となる3マナ以下のクリーチャーが存在する必要があります。
黄泉帰る悪夢のオリジナルは禁止推奨カードの《繰り返す悪夢》で、比較すると釣り上げられるクリーチャーのコストに制限がついた代わりに本体が1マナ軽くなっており、引けを取らない性能に思えます。黄泉帰る悪夢を使ったコンボに特化するなら《波止場の恐喝者》以外にも《ギックスの僧侶》や《フェアリーの大群》などといったEtBでマナを生み出せる軽量のクリーチャー全般がコンボパーツとして機能します。
原初の祈り+魂の導き手+金切り声のドレイク
エネルギーカウンターで軽量のクリーチャーを踏み倒せる原初の祈りと、クリーチャーが出るたびにエネルギーカウンターを得る魂の導き手に、自身をバウンスできる《金切り声のドレイク》を組み合わせることで無限ループを形成し、無限ライフが成立します。《金切り声のドレイク》の枠は自身をバウンスできる3マナ以下のクリーチャーであれば何でも可能です(例:《大クラゲ》)原初の祈りの擬似的な瞬速付与によって、奇襲性が高い点が魅力的です。
原初の祈りのオリジナルは再録禁止カードの《魔の魅惑》のリメイクです。基本的に原初の祈りで成立するコンボは《魔の魅惑》でも成立するためコンボパーツとしての性能は劣るものの、相手に悪用されないのは大きな差別化要素で、かなり丸く使いやすくなった印象です。《ヘリオス1》や《霊気拠点》のような地味にエネルギーカウンターを稼げるカードと組み合わせれば、単に展開を補助するカードとしても運用できそうです。
六番+壌土からの生命+ライオンの瞳のダイアモンド+サイクリングランド
墓地のパーマネントカードに回顧を与える六番と、土地を回収できる《壌土からの生命》、 0マナから3マナ生み出せる《ライオンの瞳のダイアモンド》、《平穏な茂み》のようなサイクリングランドを組み合わせることで無限ループを形成し、《壌土からの生命》の発掘によりセルフライブラリアウトが成立します。その後は回顧により《タッサの神託者》や《死の国からの脱出》などを唱えればよさそうです。
《壌土からの生命》とサイクリングランドの代わりに《土地守》でも無限ループとなります。こちらだと無限マナが成立するだけなので、別の勝ち筋が必要になります。 また六番はサクるパーマネントと相性が良いため、《フェイに呪われた王、コルヴォルド》との組み合わせも強力です。《水蓮の花びら》と《ダクムーアの回収場》などで無限になります。
六番の能力は《レンと六番》の奥義に近い性能を持っており非常に強力で、ループが成立せずとも《水蓮の花びら》が墓地にあれば手札の土地をすべてマナに変換できますし、《宝石の睡蓮》を再利用して重い統率者を爆発的なマナ加速から唱えるのも面白そうです。
有翼の叡智、ナドゥ+手甲
対象になるとアドバンテージを得られる有翼の叡智、ナドゥと、0マナで何度でも対象に取れる《手甲》のシナジーです。《稲妻のすね当て》でも同様です。ナドゥの「2回しか誘発しない」という制約は各クリーチャーごとに適用されるため、ナドゥの能力で次々に土地とクリーチャーを展開していくことで莫大なアドバンテージを獲得することができます。
《手甲》以外にも、《アフェットの錬金術師》も相性が良いです。自身を対象にとってアンタップできるため、各対戦相手のターンに能力を起動することで毎ターン2度、ナドゥの能力を誘発させることができます。装備品は自身のターンにしか起動できませんが、こちらは相手ターンにも能力を複数回誘発させられる点が魅力的です。
ロナスの狂信者+暗黒のマントル
ロナスの狂信者は獰猛を達成すると4マナも出る優れたマナクリーチャーです。永遠能力で出した場合は自身のパワーで獰猛の条件を達成できるため、お手軽に4マナクリーチャーとして運用できます。これと3マナで装備クリーチャーをアンタップ&パンプアップできる《暗黒のマントル》を組み合わせることで、《野生の心、セルヴァラ》などでお馴染みの無限マナ&無限パワーが成立します。緑単セルヴァラEDHの記事はこちら。
春心のナントゥーコ+ドライアドの東屋+大地の知識+2マナ以上出る森
上陸で授与したクリーチャーのトークンを出す春心のナントゥーコを、土地・クリーチャーである《ドライアドの東屋》につけることで、マナが許す限り何度でも上陸できるコンボです。 例として、召喚酔いに影響を受けず起動できる《大地の知識》で2マナ以上出る森(例:《繁茂》)を立てることで無限トークンが成立します。必要枚数は多いものの、《ドライアドの東屋》はフェッチランドからアクセスでき、全体で必要とするマナも少なめです。
ヴェズーヴァの女王、オムオ+墨蛾の生息地+でっかく
ヴェズーヴァの女王、オムオは出た時や攻撃したときに土地やクリーチャーに万物カウンターを乗せる新しい伝説のクリーチャーで、万物カウンターを置いたカードはすべての土地タイプやクリーチャータイプを得ます。この万物カウンターを感染を持つミシュランである《墨蛾の生息地》に乗せ、どマイナーなパンプ呪文の《でっかく》を使うことでワンパン可能なパンプアップが実現します。
この場合《でっかく》による補正値はすべての土地タイプの数を参照し、それは総合ルールによると14個あります。
205.3i 土地にはそれ専用のサブタイプ群が存在する。それらのサブタイプは土地タイプと呼ばれる。土地タイプには、「砂漠/Desert」「森/Forest」「門/Gate」「島/Island」「棲み家/Lair」「神座/Locus」「鉱山/Mine」「山/Mountain」「平地/Plains」「魔力炉/Power-Plant」「球層/Sphere」「沼/Swamp」「塔/Tower」「ウルザの/Urza’s」がある。このうち、「森」「島」「山」「平地」「沼」は基本土地タイプである。rule 305.6 参照。
総合ルールより
これに加えて《墨蛾の生息地》が元来持つ土地・アーティファクト・クリーチャー、そしてファイレクシアン・ちらつき蛾の合計5つ加えると+19/+19の修正となります。
このコンボのポイントは《でっかく》がブラッシュワグを対象に取れないため、ヴェズーヴァの女王、オムオによって全てのクリーチャータイプを付与されてしまうと対象に取れなくなる点です。事実上、土地・クリーチャーでしか成立しません。そのため《墨蛾の生息地》であればもちろん感染でワンパンできて強力ですが、その他のミシュランとも十分に相性が良いと言えます。
進化の証人+鉄の弟子+マナが出るサクリ台
+1/+1カウンターが乗るたびに墓地からパーマネントカードを回収できる進化の証人と死亡時に+1/+1カウンターが乗る《鉄の弟子》、それをサクるためのサクリ台(例:《クラーク族の鉄工所》)でループを形成し、進化の証人が無限パワーになります。
アーティファクトのコスト軽減(例:《鋳造所の検査官》)があれば、マナが出ないサクリ台でも成立します。また《鉄の弟子》はPIG能力ですが、《結合虫》のようにETB能力でカウンターを乗せるカードもあり、クリーチャーのサクリ台を使えば似たようなコンボが可能です。サクリ台のまとめ記事もありますので是非。
進化の証人は単体でも《野生の意志、マラス》EDHなどでも可能性を感じる1枚です。
まとめ
今回はモダンホライゾン3の新カードを使ったコンボ・シナジーの情報をまとめました。個人的には特に黄泉帰る悪夢がアツかったので、早速色々試してみようと思います。