
【最高の10枚】タルキール:龍嵐録の統率者デッキを強化してみる【蘇りしスゥルタイ】
先日発売したタルキール:龍嵐録は楽しんでいるだろうか。現在は新しいセットが登場するたびに、その統率者デッキも販売している。構築済みと侮るなかれ、最近では様々なシナジーが組み込まれており、これから統率者戦を遊んでみようというビギナーにとっては最高の入り口だ。
今回は、個人的に最も面白そうな統率者が入っていた「蘇りしスゥルタイ」と最高に相性の良いカードを10枚紹介する。ぜひデッキの強化に役立てて欲しい。
「蘇りしスゥルタイ」は今のところAmazonで在庫があるので、興味を持ったら是非下のリンクから購入してくれると活動の励みになります。
amazon: マジック:ザ・ギャザリング タルキール:龍嵐録 統率者デッキ「蘇りしスゥルタイ」 日本語版

目次
蘇りしスゥルタイのデッキ紹介
蘇りしスゥルタイのデッキリストはこちら。
《釣り合った天秤、テヴァル》
— クリーチャー
《面晶体のカニ》
《墓所這い》
《縫い師への供給者》
《キシュラの掠め飛び》
《ダウスィーの虚空歩き》
《組み直しの骸骨》
《髑髏の予言者》
《桜族の長老》
《サテュロスの道探し》
《樹海の幻想家、しげ樹》
《ミリキン人形》
《シブシグの勇者、コーティス》
《ニクスの織り手》
《悲哀の徘徊者》
《花をほころばせる者》
《春花のドルイド》
《アンフィンの反逆者》
《不可思議》
《ボーラスの信奉者》
《ゴルガリの死者の王、ジャラド》
《ネル・トース族のメーレン》
《収穫の執事》
《永久の証人》
《破壊的な逸脱者》
《霧の卜占師》
《川のケルピー》
《真夜中の空、殉至》
《絶滅の王》
《堕ちたる者、オブ・ニクシリス》
《見捨てられし者の王》
《害悪の機械巨人》
《黄金牙、タシグル》
《ヤヴィマヤの化身、ムルタニ》
《ゼンディカーの報復者》
《巨体の墓裂き》
《死滅都市の悪鬼》
— インスタント —
《忌まわしい回収》
《過去との取り組み》
《羅利骨灰》
《禁忌の錬金術》
《化膿》
《砕土》
《致命的な策略》
— ソーサリー
《遥か見》
《壌土からの生命》
《不屈の自然》
《犠牲》
《耕作》
《死者迎え》
《生ける屍》
《スゥルタイの意志》
《戦争の犠牲》
《屍術淘汰》
《宝船の巡航》
《壌土からの後生》
— エンチャントー
《ファイレクシア流再利用》
《テヴァルの裁き》
《蟻走感》
— アーティファクト —
《太陽の指輪》
《秘儀の印鑑》
《本質の錨》
《世界の導管》
— 土地 —
《セファリッドの円形競技場》
《統率の灯台》
《統率の塔》
《汚染された帯水層》
《アガディームの墓所》
《ダークウォーターの地下墓地》
《夢根の滝》
《溺墓の寺院》
《風変わりな果樹園》
《異臭の池》
《不吉地帯》
6《森》
《ゴルガリの腐敗農場》
《憑依されたぬかるみ》
《内陸の湾港》
4《島》
《ラノワールの荒原》
《愚蒙の記念像》
《無限地帯》
《華やかな宮殿》
《窪み渓谷》
5《沼》
《疾病の神殿》
《広漠なる変幻地》
《森林の墓地》
統率者について

統率者は《釣り合った天秤、テヴァル》。4マナ4/4飛行のスピリット・ドラゴンで、攻撃するたびに切削&土地の釣り上げを行い、自分の墓地からカードが離れるたびに2/2のゾンビトークンを生成する。後者はターン1制限がないため、シナジー次第で大量のゾンビトークンを展開することが可能だ。そして、攻撃時の能力でも条件を達成できるため単体で完結したデザインの統率者と言える。
構築を考える上では、ゾンビをいかに大量展開するか、そのゾンビをどう活用するかが重要になる。
構築済みデッキのリストについて
デッキの中核になるカードとして、墓地を肥やすカードと墓地を利用するカードが存在する。基本的には、墓地を増やしてから、墓地利用&ゾンビ生成を行う流れだ。

構築済みでありながら《墓所這い》や《縫い師への供給者》などの一級品の墓地利用カードが採用されており、最近の統率者デッキは本当に完成度が上がったと感じる。一方、リスト全体を眺めると改善すべき点も多い。ここからはデッキリストの課題について触れる。
課題1. ゾンビが大量に出ない
せっかくターン1制限のないゾンビ生成能力だが、既製品のリストだといいところ1ターンに1体〜2体しかゾンビが出そうにない。《墓所這い》とサクり台がよほどうまく噛み合わない限りは、盤面をゾンビで埋め尽くすことは難しそうだ。
課題2. フィニッシャーのカードパワーが妙に低い
ムーブの基本となるカードは全体的に質が高いが、一方でフィニッシャーを担当するカード(《絶望の王》など)は、改善の余地がある。《堕ちたる者、オブ・ニクシリス》に至っては統率者とのシナジーが見当たらない。
結局はゾンビを大量に並べることができれば物量で押し切ることができるので、統率者の能力と強いシナジーのあるカードを見つけたいところだ。
相性の良いカードたち
ここからは、蘇りしスゥルタイを大幅に強化できる、一際相性の良いカードを10枚紹介する。
墓地を追放できるマナクリーチャー


最初の2枚は《死儀礼のシャーマン》と《脱皮の世話人》だ。いずれも1マナのマナクリーチャーでありながら墓地のカードを追放する能力を持つため、マナを出すだけでゾンビトークンが出るかなりお得なカードだ。また、シンプルにマナクリーチャーとして統率者の着地ターンを早めることもできる。統率者とシナジーがある分、《極楽鳥》などよりも優先して採用できるはずだ。
ゾンビの大量展開に繋がるパーマネント

《拷問生活》は黒1マナで墓地と手札のクリーチャーを入れ替えるシンプルなエンチャントだ。黒マナが許す限り墓地と手札を入れ替え続ければ、1マナごとにゾンビトークンが生成できる。また、墓地肥やしと組み合わせて状況に応じて必要なクリーチャーにアクセスできるため、《忍耐》などの瞬速クリーチャーを拾えば妨害札を増やすことも可能だ。

《六番》は、墓地のパーマネントに回顧を与える強力な常在型能力を持つパワーカードだ。回顧で呪文を唱えると墓地からスタック領域にカードが移動するため、しっかりテヴァルの能力は誘発する。回顧コストとなる土地は《壌土からの生命》で拾えると安上がりだ。攻撃時の墓地肥やし能力も相まって、全体的に相性が良い1枚。
ゾンビをマナに変えるサクり台


続いて紹介するのは《ファイレクシアの供犠台》と《巣穴の魂商人》だ。いずれもクリーチャーを生贄に有色マナを生み出せるため、展開したゾンビトークンをマナに変え、さらなるアクションに繋げることができる。特に《墓所這い》と《拷問生活》、《組み直しの骸骨》などとループコンボを形成するため、重要なコンボパーツでもある。
とりあえず墓所這いにアクセスできるカード

《納墓》は最軽量のサーチ型の墓地肥やし手段だ。任意のカードを墓地に送れるため、テヴァルEDHならとりあえず《墓所這い》を落としておけば間違いない。また、《納墓》というカード名のわりにクリーチャー以外も墓地に送れるため、《壌土からの生命》なども落とせる。状況に合わせられる幅広い選択肢を持つ1枚だ。
相性の良いドローエンジン

《超能力蛙》はモダンホライゾン3で登場したパワーカードで、一般的には2マナの軽量ドローエンジンだ。しかしテヴァルEDHでは、起動マナなしでゾンビトークンを生成できる強力なシナジーを発揮するカードでもある。また、自由に手札を捨てる能力も《壌土からの生命》などの発掘持ちのカードを能動的に捨てることで、効率よく墓地を増やすことが可能だ。

《不死のさざ波》は2マナで墓地を肥やしながら手札を増やせるドローエンジンだ。普通のデッキではマナとライフコストの支払いが重いが、テヴァルEDHでは墓地に落としてから拾うという珍しい挙動をするドローエンジンとして、毎ターンゾンビを出しながら手札を増やせるかなり相性の良い1枚になる。
最後の刺激的な1枚
最後にかなりニッチかつ強力なシナジーを発揮する1枚を紹介しよう。それが《次元の狭間》だ。

《次元の狭間》は《安らかなる眠り》に似た墓地対策カードだが、追放効果が常在型ではなく誘発型能力となっている。そのため、追放効果でテヴァルの能力を誘発させることができるのだ。そして、《次元の狭間》の効果は墓地に落ちたカード1枚ずつに対して誘発するため、例えば《縫い師への供給者》を出すだけで3体ものゾンビトークンを生成することが可能だ。ことテヴァルの能力を誘発させることにおいては、このカードの右に出るカードはいないと思われる。ただし注意点もあり、本来は墓地対策カードであるため、他の墓地利用カードとアンチシナジーになってしまうケースもある(《壌土からの生命》など)ため、注意が必要だ。
まとめ
今回はタルキール:龍嵐録より、蘇りしスゥルタイの拡張方法についてまとめた。最初に統率者だけ見た時には、「追加で入れるなら《墓所這い》や《壌土からの生命》あたりか」と考えたものだが、実際にリストを覗いてみたら元から入っていたので本当に驚いた。最近の統率者デッキの完成度には感嘆する。
ぜひ、これからEDHデビューを考えているあなたも、この蘇りしスゥルタイに《次元の狭間》を入れてプレイしてみてほしい。大量のゾンビトークンで相手を蹂躙できるはずだ。そして、購入する場合は以下のAmazonのリンクから購入していただけると活動の励みになります。
amazon: マジック:ザ・ギャザリング タルキール:龍嵐録 統率者デッキ「蘇りしスゥルタイ」 日本語版

記事の更新情報はTwitterでお知らせしています。