赤単 EDHの統率者・ジェネラル 紹介【2024年9月版】

概要

この記事では2024年9月時点で存在する赤単の固有色を持つすべての統率者(ジェネラル)と、その中でも注目の統率者をデッキの概要と合わせて紹介します。

赤単統率者の概観

統率者一覧

現在赤単で統率者として指定できるカードは現時点で179枚です。多色の場合と比べると単色EDHはカードプールが狭い一方で統率者の選択肢が非常に多いです。(例として、ジェスカイカラーの統率者は29枚しかありません)

《鱗のヒヴィス》
《特務魔道士ヤヤ・バラード》
《鉄面連合の略取者、ブリーチェス》
《パシャリク・モンス》
《カラデシュの火、チャンドラ》
《燦光洞のギムリ》
《擾乱のドミヌス、ソルフィム》
《ブリキ通りの重鎮、クレンコ》
《空鮫の乗り手、ブラーリン》
《炎の大口、ドラクセス》
《ドナ・ノーブル》
《罰する者、ゾーズー》
《籠絡の美女 貂蝉》
《刃の翼ヴェリックス》
《燃え立つ空、軋賜》
《暴君 董卓》
《炎の踊り手、アシュリング》
《輝く炎のコルバス》
《永遠衆、ネヘブ》
《ピア・ナラー》
《紅蓮鎚、イモデーン》
《カットスローツのレイダー、ローズ》
《掘削機、マザーロード》
《コスモスの門徒、アレクシオス》
《ウェストフォルドの領主、エルケンブランド》
《ロフガフフを継ぐ者、ロズナクフト》
《鏡割りのキキジキ》
《ラースのスターク》
《隠れしウラブラスク》
《鉄のゴブリン、スロバッド》
《ケルドのマラクザス》
《Marton Stromgald》
《プラーグとナサーリ》
《原初の嵐、エターリ》
《西涼の戦士 馬超》
《無鉄砲なイアン》
《裏切者、カーン》
《Surtr, Fiery Jötun》
《鎚族のアンバー・グリストル》
《タールルームの勇士ターンガース》
《情け知らずのエロン》
《星山脈の業火》
《さまよう怪物、イダーロ》
《頑強なるバルソー》
《ダン・ルイス》
《冠滅ぼしのガドラク》
《鉤爪のジィーリィーラン》
《優柔不断なる君主 袁紹》
《芸人、ベイロス・バリテル》
《山賊の頭、伍堂》
《Chandler》
《太陽の執事長、インティ》
《火星の女王、イラクサ》
《雇われの剛力、スライサー》
《血塗られしもの、死祭》
《刃の翼ロリックス》
《辺境の刃、ワイル》
《採掘の神童、ミシュラ》
《完全の学部長、ユヴィルダ》
《非情なる飯塚》
《山崎兄弟》
《オナッケの古きもの、クルケッシュ》
《アヴェルヌスの憤怒、カーラック》
《ヤズミン・カーン》
《二の足踏みのノリン》
《朱地洞の族長、トーブラン》
《擬態する歓楽者、ゴドリック》
《実業的な回収者、ファリド》
《古伝戦争の御神体》
《早駆ける業火、カラミティ》
《反骨のスクライブ、ベロニカ》
《炎の番人、ヴァルダーク》
《ビル・ポッツ》
《逃げ足速い生存主義者、ノリン》
《運命の大嵐、ドラゴンホーク》
《ゴブリンの修繕屋スロバッド》
《船壊し、ダーゴ》
《騒乱の発端、グレンゾ》
《戦争の靴職人、アルドース》
《怒りの神、トラルフ》
《ティアマトの信者、リヴァーン》
《青銅血のパーフォロス》
《ゴブリンの太守スクイー》
《空火の麒麟》
《キイェルドーの背信者、ヴァーチャイルド》
《傷頭のアーニ》
《ラバブリンクの英雄、オーシオン》
《風雲船長ラネリー》
《降る星、流星》
《咆刃明神》
《面晶体の掘削者、ザダ》
《武芸の達人 呂布》
《騎士国のエオメル》
《混沌の乗り手、ザルゾス》
《卑血の芙巳子》
《敏捷なこそ泥、ラガバン》
《呪い金の警衛、ルク》
《混沌の学部長、プラーグ》
《ウラブラスク》
《鍛冶で鍛えられしアナックス》
《戦慄衆の勇者、ネヘブ》
《炎の踊り手、リオーニャ》
《厚顔の無法者、マグダ》
《最深の力、オヘル・アショニル》
《勇敢な騎士、カラ卿》
《ケルドの軍監ラトゥーラ》
《ドワーフの特使、グローイン》
《ロノムの発掘家、フェルドン》
《ライアン・シンクレア》
《熾火魔道士、スコア》
《ローハンの軍団長、エオメル》
《無情の碑出告》
《Joven》
《上流階級のゴブリン、マクサス》
《熱を帯びた夢、萬迩智》
《怪しげな統治者、スクイー》
《燃えさし爪の使い魔、ケディス》
《鉄頭のアーニ》
《冷眼のロヴィサ》
《悪忌の隠者、ベンベン》
《噴火するヌルカイト、ヘリガスト》
《軽率な扇動者、グリシュナーハ》
《タルジーディの隊商、スビラ》
《不死身、スクイー》
《流星の信奉者、ゴロゴロ》
《溶鉱炉の暴君、チス=ゴリア》
《ゴブリンの戦術家、半心臓のイッブ》
《真実の魂の盲信者、ガット》
《異端の法務官、ウラブラスク》
《刃の翼タロックス》
《エイミー・ポンド》
《打破数を競う者、ギムリ》
《上位の人間、焔村》
《ドラゴンの女王、ラスリス》
《激憤明神》
《トラブルメーカー、ジャクシス》
《悪評流し、ブライトおばさん》
《熱烈の神ハゾレト》
《語りの神、ビルギ》
《初めて欲したもの、仇麻呂》
《レッドテラー》
《アクームの怒り、モラウグ》
《鐘突きのズルゴ》
《ゴブリンの武器職人、トッゴ》
《ブリキ通りの男爵、クレンコ》
《熱心な略奪者、ブリーチェス》
《ロフガフフの息子、ログラクフ》
《陽動する者、ロリーン》
《アストラルの狩人、ガナクス》
《鉄のゴーレム、ボッシュ》
《第三の道のフェルドン》
《巡礼者アシュリング》
《燃え上がる大地、地把離》
《ピア・ナラーとキラン・ナラー》
《ジュディスのヘルハウンド、テサック》
《ファイヤー・ジャイアントの公爵、ザルトー》
《山伏の長、熊野》
《将軍、山崎兵子》
《ラッカ・マー》
《テリムトー》
《崖の暴君、カズール》
《熟達の戦士ジェスカ》
《憤怒の天使アクローマ》
《ウェイワードの主人、ダッチェス》
《鍛冶の神、パーフォロス》
《暴走魔導士、デリーナ》
《悪忌の守護神》
《財宝使い、マグダ》
《ケッシグの罠師、アレイナ》
《猪の祟神、イルハグ》
《親指なしのクラーク》
《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ》
《悪忌の撃ち手、イシイシ》
《リプリー・ヴァンス船長》
《ピット・ファイター、カマール》
《混沌の目、オカウン》
《群衆の親分、クレンコ》
《再鍛の刃、ラエリア》
《探検家タクタク》

統率者紹介

擾乱のドミヌス、ソルフィム

《擾乱のドミヌス、ソルフィム》は4マナ5/4のファイレクシアン・ホラーで、対戦相手やそのパーマネントに戦闘以外で与えるダメージを倍にする常在型能力と、手札2枚をコストに永続的に破壊不能を得る起動型能力を持ちます。

2倍という破格の火力アップが魅力的な統率者で、《朱地洞の族長、トーブラン》など固定値で火力を引き上げるカードと比較すると《発展の代価》やX多めの《地震》など、一発の火力が大きなカード群と相性が良いです。逆に1点火力だとうまみが少ないため、基本的には2点以上の火力と組み合わせたいところです。

破壊不能を得る起動型能力は手札コストこそ重いものの、破壊や火力による除去への回答になるだけでなく、前述の《地震》などの全体火力から自身を守ることもできます

《擾乱のドミヌス、ソルフィム》が得意とするバーン戦法をメインのプランにする利点として、ライフリソースは回復するのが困難な点が挙げられます。マナやカードアドバンテージと比べるとライフリソースを大量に確保する手段は意外にも多くありません。そのため構築案としては、シンプルに火力によって40点を削り切ることを目指した構築がおすすめです。《紅蓮光電の柱》などの置物で相手のライフにプレッシャーを与えつつ、《発展の代価》などの大きな火力によってライフを削り切ります。

永遠衆、ネヘブ

《永遠衆、ネヘブ》は5マナ4/6 加虐3を持つゾンビ・ミノタウルス・戦士で、戦闘後メインフェイズの開始時に対戦相手が失ったライフ分の赤マナを生み出す誘発型能力を持つ、大量のマナを生み出すことに長けた統率者です。

マナを生む量はすべての対戦相手が失ったライフの合計です。そのため各対戦相手にダメージを与えられるカードと相性が良く、例えば《火炎の裂け目》であれば実質12マナ分のマナ加速が可能です。また、能力が誘発するのは戦闘後メインフェイズの開始時となっており、戦闘後メインフェイズを追加できるタイプの追加コンバットを得られるカード(例:《連続突撃》)とも高相性です。戦闘ダメージの蓄積により、追加のフェイズではさらに多くのマナを生むことも可能です。特に《追い討ち》なら多くの場面で無限コンボが成立します。

このように《永遠衆、ネヘブ》は他に類を見ないレベルで大量のマナを生み出せる統率者であるため、マナの注ぎ口になれるX呪文との相性が非常に良いです。特に《地震》や《彗星の嵐》などの火力呪文であればマナ加速とフィニッシャーの両方の役割を持てるため腐りづらいです。

山賊の頭、伍堂

《山賊の頭、伍堂》は6マナ3/3の人間・バーバリアンで、戦場に出た時に装備品をライブラリーから戦場に出す能力と最初に攻撃した際に追加の戦闘フェイズを得る2つの誘発型能力を持つ神河出身の伝説のクリーチャーです。

この統率者の最もシンプルかつ強力なコンボとして、《多勢の兜》による無限コンバットがあります。《山賊の頭、伍堂》の能力で《多勢の兜》を出し、《山賊の頭、伍堂》に装備すれば攻撃するたびに追加の戦闘フェイズを得ながら新しい《山賊の頭、伍堂》のコピーが生成されるため、無限コンバットが成立します。他にコンボパーツを必要としない、統率者だけで成立する実質0枚コンボは統率者戦のカードプール全体を見渡しても非常に希少です。

ただ、コンボとしては合計11マナを要求する上、装備品に依存した3/3クリーチャーのコンバットであるため妨害を受けやすいです。展開をサポートするために《審問官のフレイル》や《ナザーンの槌》などといった《山賊の頭、伍堂》から出す《多勢の兜》以外の装備品の選択肢を用意し、状況によって使い分けるのがおすすめです。

厚顔の無法者、マグダ

《厚顔の無法者、マグダ》は2マナ2/1のドワーフ、狂戦士で、ドワーフのパワー上げる常在型能力、ドワーフがタップするたびに宝物トークンを生成する誘発型能力と、宝物5つをコストに好きなドラゴンやアーティファクトをライブラリーから出せる起動型能力を持つ、軽量ながら極めて優秀な能力を持つ伝説のクリーチャーです。

部族としてのドワーフのカードプールは決して広くありませんが、《厚顔の無法者、マグダ》が統率者であれば1マナバニラのドワーフであっても十分強力です。宝物トークンを生成する誘発型能力は、召喚酔いに関係なくタップさえされれば誘発するため《バネ葉の太鼓》や「搭乗」などのカード群と相性が良いです。

特に相性が良いカードとして《自在自動機械》などの多相を持つアーティファクトクリーチャーと、《前兆の時計》があります。《前兆の時計》によってドワーフを寝かせたり起こしたりすることで、タップ状態の宝物トークンが再現なく増える無限コンボが成立します。このため、《厚顔の無法者、マグダ》の起動型能力で持ってくるカードとしても《前兆の時計》は筆頭候補になります。コンボパーツである多相を持つアーティファクトクリーチャーも、頻繁に新規カードが刷られておりコンボはより一層狙いやすくなっています。

《厚顔の無法者、マグダ》の起動型能力はインスタントタイミングで起動できるため、《ファイレクシアへの門》や《王神の立像》などの強烈なアーティファクトを使って相手ターンに妨害として使うこともできます。

群衆の親分、クレンコ

《群衆の親分、クレンコ》はかなり以前から根強い人気を持つ統率者です。4マナ3/3のゴブリン、戦士で、タップによりゴブリンの数だけゴブリントークンを生成するシンプルかつインパクトのある起動型能力を持ちます。

ゴブリンは《ゴブリンの女看守》や《ゴブリン徴募兵》など部族内で強力なサーチ手段が複数存在しており、安定したムーブが可能な点が魅力です。また、《群衆の親分、クレンコ》と特に相性の良いゴブリンとして、大量のトークンをマナに変換できる《スカークの探鉱者》や、クレンコの召喚酔いを回避できる《松明の急使》などが存在します。

《群衆の親分、クレンコ》の能力は繰り返し起動することで膨大な数のトークンを生成できるため、アンタップなどの何度も能力を起動するための手段が非常に重要になります。《棘噛みの杖》や《暗黒のマントル》は《スカークの探鉱者》や《ファイレクシアの供犠台》などと組み合わせれば無限コンボが成立します。また、思い切って《アガサの魂の大釜》で《群衆の親分、クレンコ》を追放するのも面白いです。

コンボ以外でも、シンプルにクリーチャーを大量に生成できる能力の特性上、物量を活かしたビートダウン戦略が取れる点も魅力です。

早駆ける業火、カラミティ

《早駆ける業火、カラミティ》は6マナ4/6速攻で騎乗1を持つ馬、乗騎で、攻撃時に騎乗したクリーチャー1体のトークンをエンドフェイズまで2体、攻撃状態で生成する強力な誘発型能力を持つ伝説のクリーチャーです。

6マナと重いものの、速攻を持つため戦場に出たターンから能力を狙うことが可能です。コピー先としては強力なETB能力を持つ《峰の恐怖》や《モーギスの狂信者》や、トークンの有効期限が来た時の挙動が追放ではなく生け贄であることを活かして《溜め込むドラゴン》などのPIG能力持ちも相性が良いです。

例えば《峰の恐怖》であればETB能力が合計3回誘発するため15点、さらに《峰の恐怖》2体と《早駆ける業火、カラミティ》の戦闘ダメージを含めれば29点の火力になります。火力はクリーチャーやPWにも飛ぶため、盤面を取りに行くこともできます。

《早駆ける業火、カラミティ》と近い性質を持つ統率者として《炎の踊り手、リオーニャ》がいます。リオーニャと比較するとトークンを生成する数が安定している点や、トークンが追放ではなく生贄である点がメリットになります。一方で、回ったときの爆発力や攻撃時の誘発型能力を持つクリーチャーとの相性ではリオーニャが優れています。

ウラブラスク // 大いなる業

ウラブラスクは4マナ4/4先制攻撃を持つファイレックシアン・法務官で、インスタントやソーサリーを唱えるたびに赤マナを生みながら1点バーンを行う誘発型能力と、インスタントやソーサリーを3回以上唱えたターンに起動できる変身能力を持つ伝説のクリーチャーです。裏面は英雄譚で、対戦相手1人とそのクリーチャーに対する3点全体火力3つの宝物トークン生成、強化版の《炎の中の過去》のような状態になりながら表面に戻る能力を持ちます。

インスタントやソーサリーを使ったチェインコンボにもってこいのデザインとなっており、特に裏面の英雄譚IIIはすべての対戦相手の墓地からも呪文を唱えられるようになるため、膨大なカードアドバンテージを得ることができます。

ウラブラスクEDHは過去にデッキ紹介記事を書いているので、ぜひ読んでください。

まとめ

今回は赤単の統率者に関する情報をまとめました。ニーズがあれば、他のカラーの情報もまとめて記事にしていこうと思います。

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