【発表】新しく統率者戦フォーマット委員会が設立されました
統率者戦フォーマット委員会の発表
2024年10月22日、マジックザギャザリングの公式より「Introducing the Commander Format Panel(統率者戦フォーマット委員会の紹介)」が発表されました。統率者戦フォーマットの管理については先日9月30日にコミュニティで運営されていた統率者戦ルール委員会からウィザーズ・オブ・コーストへの移譲が発表されていました。
今回発表された統率者戦フォーマット委員会では引き続き統率者戦のフォーマット管理における主体をコミュニティに任せる方針を示しています。詳しく見ていきましょう。
公式記事(英語):Introducing the Commander Format Panel
統率者戦フォーマット委員会とは
既存のパウパー・フォーマット委員会に似たフォーマットの管理を担う存在で、委員会へ招待された個人で構成されます。主な役割として以下が示されています。
- フォーマットの健全性の監視
- フォーマットの変更の議論
- 禁止カードの更新
パウパーと異なる点として、以前の統率者戦のフォーマット管理に携わっていたメンバー全員が委員会に所属する点があります(ただし、統率者戦ルール委員会のJim Lapage氏は辞退したようです)。同時に、今回様々なプレイ環境の統率者戦プレイヤー(カジュアルから所謂「cEDH」まで)が委員会のメンバーとして招待され、合計17人が所属します。(日本からもいってつ氏が参加されるそう。日本人が統率者戦フォーマットの管理に直接携わるのは今回が初めて。)
委員会のメンバーはウィザーズとの契約期間は1年で、毎年一部のメンバーを入れ替えたり減らしたりするとのことですが、早速Gavin氏は契約期間後も持続するウィザーズに対する非難禁止条項に関して言及していました。
統率者戦の今後について
総じて、新しい統率者戦フォーマット委員会の方向性はかなり保守的な内容に見受けられました。短期的にフォーマットのルールや遊び方が大幅に変更される可能性は低いと思われます。
One major thing that has been stressed in conversations and feedback to me is that Commander moves slow. This isn’t like a format that wants a heavy touch or constant re-evaluations like competitive formats.
(翻訳)会話やフィードバックで強調されてきた大きな点の 1 つは、統率者戦の動きが遅いということです。これは、競技フォーマットのように、大きな変更や継続的な再評価を必要とするフォーマットではありません。
一方で、先日公開された「パワー ブラケットシステム」(カードごとにパワーの区分を設け、構築を制限するアイデア)に関しては、公式イベントなども活用しながら検証を継続するようです。また、禁止カードについては来年以降改訂を検討しており、今のところ新しい禁止カードの発表はなし、禁止の緩和のみ可能性が示されています。
まとめ
統率者フォーマット委員会の設立により、以前よりも多様な遊び方に対応したフォーマットとして進化していくことが期待されます。禁止の緩和については、個人的には《Library of Alexandria》あたりが使えるようになると嬉しいです。
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