セレズニア(緑白)EDHの統率者・ジェネラル 紹介【2024年3月版】

概要

この記事では2024年3月時点で存在するセレズニア(緑白)カラーの固有色を持つすべての統率者(ジェネラル)と、その中でも注目の統率者をデッキの概要と合わせて紹介します。固有色と色の違いがわからない、という方は以下の公式ルールをご一読ください。(デッキ構築に関するルールの2番です)

セレズニア統率者の概観

統率者一覧

現在セレズニアカラーの固有色を持ち、統率者として指定できるカードは現時点で87枚(共闘等を除く)あります。一覧は以下です。

《祝福されたエミエル》
《人の子の女王、アルウェン》
《Lord Magnus》
《ルアダッハの女王オーリナル》
《セレズニアの声、トロスターニ》
《天使の炎ガブリエル》
《僻境宮廷のエリヴェア》
《親切にもてなす者、木の鬚》
《オハビ・カレリア》
《収穫の手、サイシス》
《ポルクラノスの再誕》
《物あさりの見張り役、ヤーンニック》
《協約の魂、イマーラ》
《議事会の合唱者》
《Lady Caleria》
《契り結びし、アラゴルンとアルウェン》
《寛大な夜明け、ラシエル》
《エフラヴァの末裔、ザー・オジャネン》
《シガルダ教の使者、カイラー》
《イマーラ・タンドリス》
《配役の監督、ギルウェイン》
《ベナリアの建国者、トルステン》
《ドーンハルトの主導者、カティルダ》
《鎮まらぬ大地、ヤシャーン》
《サムワイズ・ギャムジー》
《永遠のドロモカ》
《豊潤の声、シャライ》
《国王ダリアン四十八世》
《光の勇者、シガルダ》
《シッセイの後裔、シャナ》
《優雅な鷺、シガルダ》
《狼の友、トルシミール》
《帰還した探検者、セルヴァラ》
《ドリッズト・ドゥアーデン》
《秋の君主、レノール》
《世界の咆哮、アラーボ》
《月の踊り手、トレラッサーラ》
《艦長シッセイ》
《フロド・バギンズ》
《ジャスミン・ボリアル》
《有徳の刃鍛冶、ナザーン》
《ジョン・ベントン伍長》
《マラメトの模範、クチル》
《Sir Shandlar of Eberyn》
《生ける治療、メリーラ》
《真夜中の光、トルシミール》
《メノプトラの指導者、ヴレスティン》
《暁まといのクロンド》
《君主のオキネク・アハウ》
《忠実なる従者、サム》
《七のジャスミン・ボリアル》
《聖なる報復者アズマイラ》
《アラシンの守護者、ハムザ》
《ジャムーラのシダー・コンド》
《お百姓のコトン》
《Torsten Von Ursus》
《鷺群れのシガルダ》
《ガドック・ティーグ》
《不和のトロスターニ》
《小さきものの呼び手、カディラ》
《運命に導かれし者、ケイリクス》
《新ベナリアの光、ダニサ》
《救世主、アーモント卿》
《祝福の泉、シガルダ》
《孤児護り、カヒーラ》
《贖われし者、ライズ》
《ブレタガルドの守護者、メイヤ》
《サッフィー・エリクスドッター》
《ケイ・タカハシ》
《ガルタとマーブレン》
《ピレアス号の艦長、シオーナ》
《流浪のドルイド、ジェンソン・カルサリオン》
《龍王ドロモカ》
《魂の養育者、ベス》
《トルシミール・ウルフブラッド》
《Daughter of Autumn》
《ブリー村の亭主、バタバー》
《天使の拳、トーレンズ》
《ミスラル・ホールのキャッティ=ブリー》
《ウェザーライトの決闘者、ミリー》
《赤歯の執政、イェナ》
《囁きの三姉妹、トロスターニ》
《授けるもの、グランチ》
《一行のリーダー、アラゴルン》
《生ける伝承、佐津樹》
《収穫の神、ケイラメトラ》
《アイゼンガルドの監視人、メリー》

2枚の統率者を指定できる能力(共闘など)を持つカードを含めると組み合わせ次第でかなりの枚数があるため、今回は割愛します。(共闘統率者に関するまとめも、いずれ記事にしようと思います。)

統率者紹介

収穫の手、サイシス

《収穫の手、サイシス》はエンチャントレスを想起させる、エンチャントを唱えるたびにライフゲインと 1ドローというシンプルかつ強力な誘発型能力を持った軽量の統率者です。基本的にはデッキの多くをエンチャントで構築し、《収穫の手、サイシス》によるカードアドバンテージを最大化するコントロール型のデッキが主流です。《楽園の拡散》などのマナ加速でドローを進めながら、《盲従》や《石のような静寂》などのスタックスを使ってゲームをコントロールし、《神聖なる憑依》などのエンチャントとシナジーのあるフィニッシャーによる勝利を目指します。

特に相性の良いカードとして、《セラの聖域》があります。エンチャントの枚数を参照するため、デッキの半分近くがエンチャントになる《収穫の手、サイシス》EDHでは大量のマナを生み出せる強力な土地になります。

帰還した探検者、セルヴァラ

《帰還した探検者、セルヴァラ》はタップ能力により各プレイヤーの1ドローと、0〜4の緑マナを不確定で生む、ドローエンジンとマナ能力を兼ね備えたバランスの良い統率者です。マナを生む能力は統率者戦の平均的な土地の採用枚数は3割前後であるため、3マナ程度が期待値になります。このため、《帰還した探検者、セルヴァラ》EDHでは《みなぎる活力》のようなクリーチャーをアンタップするカードはマナ加速&ドローに変換でき、評価が高いです。

特に相性の良いカードとして《姥の仮面》と《密輸人の分け前》があります。いずれも《帰還した探検者、セルヴァラ》の弱点である対戦相手にもドローさせてしまう部分をカバーするためのカードで、特に《密輸人の分け前》は汎用的なアドバンテージ源として非常に優秀です。

世界の咆哮、アラーボ

《世界の咆哮、アラーボ》は統率者領域にいても能力を発揮できる威光能力を持った、猫を強力にサポートする部族構築向けの統率者です。戦場に出ていなくても猫に+3/+3修正を与える能力は、初期ライフが40点あるEDHにおいてもある程度ライフにプレッシャーをかけられる水準で、1GWでトランプルとパワーを2倍にする2つ目の能力も、非常にマナ効率に優れたパンプアップです。パンプアップに振り切ったカードデザインなため、統率者戦では比較的珍しいビートダウン型のデッキ構築になります。

特に相性の良いカードとしては《典雅な襲撃者》と《敗残のレオニン》が挙げられます。いずれも軽量の猫でありながら二段攻撃や感染といった物騒なキーワード能力を持っており、《世界の咆哮、アラーボ》によるパンプアップの恩恵を最大限受けることが可能です。特に《敗残のレオニン》に関しては+3/+3修正を受けた後に《世界の咆哮、アラーボ》の2つ目の能力でパワーを倍にすると、ちょうどパワー10となり毒カウンターによる敗北を狙うことが可能です。

アラシンの守護者、ハムザ

《アラシンの守護者、ハムザ》は+1/+1カウンターが乗っているクリーチャーの数を参照して自身や自身が唱えるクリーチャー呪文を軽量化できる、無色シンボルが多いクリーチャーと相性の良さそうな能力を持った統率者です。《搭載歩行機械》などの+1/+1カウンターが乗った状態で出るアーティファクトクリーチャーは《アラシンの守護者、ハムザ》の軽量化として手段として使える上に《アラシンの守護者、ハムザ》の着地後は軽量化の恩恵を受けやすい(アーティファクトクリーチャーは無色マナが多いため)です。そのため《アラシンの守護者、ハムザ》EDHは緑白の統率者としては珍しくアーティファクトが多めの構築が主流です。

特に相性の良いカードは《屑鉄さらい》です。《屑鉄さらい》はアーティファクトクリーチャーの中でも指折りの強力なシステムクリーチャーで、《クラーク族の鉄工所》や《マイアの回収者》と組み合わせることで無限コンボを狙えます。この時《アラシンの守護者、ハムザ》によりコンボパーツのアーティファクトクリーチャーが大幅なマナ軽減の恩恵を受けられる点で相性が良いです。コンボ以外でも《鋼の監視者》のような+1/+1カウンターをばら撒けるクリーチャーを使って親和ビートっぽいプランを狙うのも面白そうです。

艦長シッセイ

《艦長シッセイ》は非常にメジャーな統率者で、タップ能力で伝説のカードを手札に加える非常にシンプルな能力を持ったカードです。サーチ能力を持つ統率者はサーチが重要な統率者戦において基本的に強力で、サーチ範囲である「伝説のカード」も広大なカードプールを誇る統率者戦であればかなり万能です。汎用的な除去能力を持つ《耐え抜くもの、母聖樹》や、強力な妨害能力を持つ《大いなる創造者、カーン》、とりあえず強い《一つの指輪》、コンボパーツである《祝福されたエミエル》など、状況に合わせたカードをサーチしてくることが可能です。

特に相性の良いカードとして《千年霊薬》が挙げられます。《艦長シッセイ》のタップ能力を出たターンから使える上に、追加の起動も可能であるため非常に相性が良いです。また、《艦長シッセイ》のサーチ先には《野生の心、セルヴァラ》や《放浪の吟遊詩人、イーサーン》などの強力なタップ能力を持つカードが多いため、サーチ先も含め相性が良い点が強力です。

オハビ・カレリア

《オハビ・カレリア》は射手をサポートする能力を持った部族構築向けの統率者です。1つ目の能力は各プレイヤーのアンタップステップで自身の射手がすべてアンタップする能力で、多人数戦では自分より相手のターンの方が多いため高いパフォーマンスを誇ります。2つ目の能力はクリーチャーへダメージを与えるという変わった条件をトリガーとしたドロー能力ですが、いずれの能力も《散弾の射手》のようなタップ能力でクリーチャーにダメージを与える射手と噛み合い、主に飛行クリーチャーや攻撃クリーチャーに対する継続的な除去とドローが可能です。抜群にカードパワーが高い統率者というわけではありませんが、射手の独特なクリーチャーメタを楽しめる統率者です。

特に相性の良いカードとして《大地の知識》や《謎の石の儀式》などの、クリーチャーをタップすることでマナを生み出せるエンチャントがあげられます。これらにより射手からマナが出るようになるため、《オハビ・カレリア》の1つ目のアンタップ能力でドロー能力に必要なマナを供給することが可能です。

まとめ

今回はセレズニア(緑白)カラーの統率者に関する情報をまとめました。ニーズがあれば、他のカラーの情報もまとめて記事にしていこうと思います。

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