シミック(緑青)EDHの統率者・ジェネラル 紹介【2024年3月版】
目次
概要
この記事では2024年3月時点で存在するシミック(緑青)カラーの固有色を持つすべての統率者(ジェネラル)と、その中でも注目の統率者をデッキの概要と合わせて紹介します。固有色と色の違いがわからない、という方は以下の公式ルールをご一読ください。(デッキ構築に関するルールの2番です)
シミック統率者の概観
統率者一覧
現在シミックカラーの固有色を持ち、統率者として指定できるカードは現時点で73枚(共闘等の組み合わせを除く)あります。一覧は以下です。
《度胸ある冒険者、トロヤン》
《首席議長ゼガーナ》
《西方への航海者、ガンダルフ》
《好奇心の神童、ケラン》
《クルフィックスに選ばれし者、キデール》
《大蛇の大魔導師、かせ斗》
《ガチョウの母》
《シミックの幻想家、モミール・ヴィグ》
《星界の大蛇、コーマ》
《円渦海峡の暴君、アシー》
《水底のドルイド、タトヨヴァ》
《首席議長ヴァニファール》
《育殻組の誉れ》
《マダム・ヴァストラ》
《彼方の神、クルフィックス》
《私立探偵、ダッガン》
《巨智、ケルーガ》
《球層の追跡者、エズーリ》
《4代目ドクター》
《深海の君主、キオーラ》
《ロスロリアンのガラドリエル》
《まどろむ島、アリクスメテス》
《エルフの女王、ガラドリエル》
《陽気な呪文盗み、アイヴィー》
《進化した謎、ヴァニファール》
《暗号動物学者、ローニス》
《船大工キールダン》
《予見者、アローンド》
《アンフィン学者、ゴー・ムルドラク》
《鱗の歌姫、コーレッサ》
《報奨の祝賀者、イモーティ》
《ターナジール・クアンドリクス》
《13代目ドクター》
《眷者の神童、キナン》
《医術の大家、エルロンド》
《トレストの密偵長、エドリック》
《忠実なラプトル、ブルー》
《エイヴィーゾアの空士、ナエル》
《玩具職人、タウノス》
《大スライム、スローグルク》
《賢者会議のエレストール》
《育殻組のヴォレル》
《トリトンの英雄、トラシオス》
《インガとエシカ》
《クアンドリクスの神童、ジモーン》
《二柱に愛されしユートロピア》
《微笑む水害、ゾラトヤク》
《3代目ドクター》
《アルウェン・ウンドーミエル》
《双子唱者、アドリックスとネヴ》
《打破数を競う者、レゴラス》
《グレッチェン・ティッチウィロー》
《永遠の造り手、ラシュミ》
《水流の指揮者、ニカンチル》
《楽園党の議長、ゼガーナ》
《うねる魂のハクバル》
《霜のモーリット》
《混種の頂点、ロアレスク》
《白の会議のエルロンド》
《自然の魔法使、ラダガスト》
《進化の爪、エズーリ》
《分かたれし水流、ヴェラゾール》
《6代目ドクター》
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》
《クラージ実験体》
《ミュータントの市長、マーカス》
《雑食するもの、グロルナク》
《轟く声、ティシャーナ》
《フラクタルの花、エシックス》
《ザルファーの声、ジョルレイル》
《モンスター見聞家、ヴォーロ》
《オラーズカの暴君、クメーナ》
《潮に仕えるもの、タトヨヴァ》
統率者紹介
シミックの幻想家、モミール・ヴィグ
《シミックの幻想家、モミール・ヴィグ》はクリーチャー呪文を唱えた際の強力なサーチ能力と擬似的なドロー能力を持つ統率者です。ターンごとの誘発回数に制限がない上に2つ能力が噛み合っており、緑青のクリーチャー呪文(例えば《キオーラの追随者》など)を唱えた場合、サーチしたクリーチャーをそのまま手札に加えることができます。
特に相性の良いカードとして、《絵描きの召使い》や《特質改竄》といった色を変更する効果を持つカードがあります。これらで「青のクリーチャー呪文を唱えるたび」テキストを緑に変更したり、すべての呪文に青を追加したりすることで「緑のクリーチャー呪文を唱えればクリーチャーをライブラリから手札に加えられる」状態になります。そこからは《遺産のドルイド》などの召喚酔いに影響を受けないエルフのマナ能力等を活用し、ライブラリから大量のクリーチャーを次々に展開することが可能です。
星界の大蛇、コーマ
《星界の大蛇、コーマ》は各ターンに3/3の海蛇トークンを生成し、パーマネントをタップしながら起動型能力を封じる妨害能力を持つ破壊耐性持ちの大型の統率者です。トークンを生成する能力は各ターンに誘発するため多人数戦でパフォーマンスが高く、かなりの打点が期待できます。妨害能力は土地も含むあらゆるパーマネントを対象に取れるため、土地やアーティファクトといったマナ基盤を攻めたり、アタッカーやブロッカーを削ったりと幅広い役割を持つことができます。
特に相性の良いカードは大きく2種類あり、まず1つは《灯の分身》などの伝説性を掻い潜って《星界の大蛇、コーマ》のコピーになれるカードです。《星界の大蛇、コーマ》の能力は、コピーがいればその分だけ海蛇を大量に生成することができ、妨害性能も高まるためわかりやすく強力です。もう1つは《世界樹への貢納》などの「パワー3以上のクリーチャーが出るたびにドロー」できるエンチャント群です。《星界の大蛇、コーマ》で生成されるトークンは、同じタイプのカード(《新緑の魔力》など)と比べてサイズが3/3と大きいのが特徴で、そのおかげでこれらのエンチャントにより各ターンにカードをドローできる非常に強力なドローエンジンとして機能します。
首席議長ヴァニファール
《首席議長ヴァニファール》はタップ能力によって《出産の殻》のようにライブラリからクリーチャーを直接戦場に出すことができる統率者です。《出産の殻》と比較して召喚酔いの影響を受ける代わりに起動にマナを要求しないため、マナ的に緩い条件でコンボ成立を狙える点で優れています。この能力はコンボ以外にも、状況に応じて必要なクリーチャーにアクセスできる高い対応力が魅力です。
特に相性の良いカードは《スクリブのレインジャー》のようなクリーチャーをアンタップする能力を持つクリーチャー群です。《首席議長ヴァニファール》をアンタップすることで1ターンに何度も能力を起動できるため、大量のアドバンテージを稼ぐことが可能です。他にも《水跳ねの海馬》など、異なるマナ帯でこの能力を持つカードを採用することで、構築次第では《ドライアドの東屋》と《首席議長ヴァニファール》の状況から0→7マナまでジャンプすることすら可能です。
進化した謎、ヴァニファール
《進化した謎、ヴァニファール》は戦闘開始時に手札のカード1枚を偽装するか、無色の各クリーチャーにカウンターをばらまく能力を持った統率者です。特にユニークなのは1つ目の手札のカードをなんでも偽装できる能力で、《Illusionary Mask》と比較して巨大なクリーチャーであってもマナコスト関係なく場に出せる点が魅力的です。また能力が誘発するタイミングも「戦闘開始時」と、着地したターンから仕事をするため非常に実用的です。
特に相性の良いカードは、《荒廃鋼の巨像》などの巨大なクリーチャーと《本質の変転》などのブリンク効果を持つカードです。裏面で戦場に存在するクリーチャーは、ブリンクさせると表面になって戦場に帰ってくるため、《進化した謎、ヴァニファール》の能力と組み合わせることで強力な踏み倒しとして機能します。またブリンク呪文の欠点であるブリンク対象が除去されてしまうリスクも、偽装による護法2のおかげである程度対策できています。うまく回れば、序盤から《核の占い師、ジン=ギタクシアス》を出して最高の瞬間を体験できます。
眷者の神童、キナン
《眷者の神童、キナン》は2マナの軽量統率者で、土地以外のパーマネントから出るマナを1つ追加する能力と、7マナでライブラリの上から5枚の中からクリーチャーを出す起動型能力を持ちます。1つ目の能力はマナアーティファクトやマナクリーチャーから出るマナを底上げできる強力な能力で、本体の軽さも相まって一気にマナを加速することが可能です。マナの流し込み先となる起動型能力もあるため線も太く、非常に強力な統率者です。
特に相性の良いカードは《玄武岩のモノリス》です。《眷者の神童、キナン》の能力により《玄武岩のモノリス》から4マナ生まれて3マナでアンタップできるため無色無限マナが成立します。青含みの統率者なためアーティファクトサーチも豊富で、核となるコンボルートです。ただし、無色無限マナだけでは勝てないため、別で勝ち筋を用意する必要がある点には注意が必要です。
トレストの密偵長、エドリック
《トレストの密偵長、エドリック》は3マナの軽量統率者で、クリーチャーが戦闘ダメージを与えるたびにその数だけドローできる大量ドローが可能な能力を持ちます。強力なドロー能力を持つ一方で、同様に対戦相手に引かせてしまうリスクを持つカードであります。
《トレストの密偵長、エドリック》の毎ターンドローできる能力は《時間のねじれ》などの追加ターン呪文と非常に相性が良いため、追加ターンで得たドローから新しい追加ターン呪文にアクセスし、次々に追加ターンを得ることで大量のアドバンテージを獲得して勝利することを目指します。
エドリックEDHは個別の記事でも紹介しています。
永遠の造り手、ラシュミ
《永遠の造り手、ラシュミ》は各ターンにアクションを取ることで大量のアドバンテージを獲得することができる統率者です。できるだけ各対戦相手のターンにアクションを取りたい統率者なので、デッキの多くをインスタントや瞬速を持つカードで構成します。必然的に取れるアクションも増えるため、インタラクティブなゲームを楽しめる統率者です。
特に相性の良いカードは《忍耐》や《意志の力》といったピッチスペルです。限りあるマナを使って各対戦相手のターンにアクションを取る上では、マナを使わないピッチスペルは非常に重宝します。また、これらはマナコストも大きい傾向にあるため、踏み倒し効果のパフォーマンスも上がりやすいです。多くのピッチスペルの弱点であるカードアドバンテージについても《永遠の造り手、ラシュミ》の能力でカバーできます。
まとめ
今回はシミック(緑青)カラーの統率者に関する情報をまとめました。ニーズがあれば、他のカラーの情報もまとめて記事にしていこうと思います。
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