ラクドス(黒赤)EDHの統率者・ジェネラル 紹介【2024年5月版】

概要

この記事では2024年5月時点で存在するラクドス(黒赤)カラーの固有色を持つすべての統率者(ジェネラル)と、その中でも注目の統率者をデッキの概要と合わせて紹介します。

ラクドス統率者の概観

統率者一覧

現在ラクドスカラーの固有色を持ち、統率者として指定できるカードは現時点で92枚(共闘等の組み合わせを除く)あります。一覧は以下です。

《蠍の神》
《ドゥームスカージ、カルダール》
《憎悪の手、ラゴモス》
《モリアのバルログ》
《ひとつ目の暴君、カラジカール》
《ボガートの汁婆》
《ギャリフレイの終焉、マスター》
《残酷な救済者、ラファエル》
《まぶた無き御目、サウロン》
《暴動の長、ラクドス》
《Lady Orca》
《大群の笛吹き、トーテンタンズ》
《ヴォルダーレンの末裔、フロリアン》
《笑う者、ジャスパー・フリント》
《オリヴィア・ヴォルダーレン》
《殺戮の神、モーギス》
《Boris Devilboon》
《ウルク=ハイの隊長、マウフール》
《獲物貫き、オボシュ》
《Barktooth Warbeard》
《混沌の守護者、ラクドス》
《貪る混沌、碑出告》
《激情の薬瓶砕き》
《名演撃、ラクドス》
《大虐殺の審美家、ジュディス》
《マルフェゴール》
《マウアーの太祖、ストレイファン》
《ハールーンの将軍、セスロン》
《爪のライヴァズ》
《穢すものラクドス》
《皇帝ダーレク》
《龍王コラガン》
《不死のプリンス、オルクス》
《無作法な古参兵、フレイムウォー》
《地下牢の管理人、グレンゾ》
《蓋世の英雄、ネヘブ》
《エインジー・ファルケンラス》
《マク・ファワを手懐ける者、ミシュラ》
《センギアの純血、カザロフ》
《アクセルロッド・グナーソン》
《永劫なるルシウス》
《危険な男、ケロッグ》
《白の手のウグルーク》
《ドゥリンの禍、バルログ》
《死の飢えのタイタン、クロクサ》
《不死の暴君、刃の翼》
《戦争の世継ぎ、ローアン》
《戦利品運び、シャグラト》
《一座の支配人、ジョーリ》
《無慈悲なる者ケアヴェク》
《秘本に縛られし者、プロスパー》
《るつぼのゴライアス、ケテク》
《ランクルとトーブラン》
《災いの歌姫、ジュディス》
《Pavel Maliki》
《包囲の悪魔、オルカ》
《サーボ・タヴォーク》
《陽気な擲弾兵、薬瓶砕き》
《喜劇の天才、ブリム》
《王国の未亡人、アヤーラ》
《炎を運ぶ者、サイリクス》
《ケルドの血拳、ガルナ》
《市場の元締め、マハディ》
《ギックスに拾われし者、ミシュラ》
《若かりしトー・ウォーキ》
《戦争に向かう者、オリヴィア》
《悪夢の達人、チェイナー》
《ウドゥーンの焰、バルログ》
《血の魔女リゾルダ》
《用心棒、ラクドス》
《自由を貪るもの、シルヴァー》
《鼓動盗み、ザグラス》
《シーザーの片腕、リガタス・ラニウス》
《血の炎、ガルナ》
《嵐の憤怒、コラガン》
《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》
《不死皇、ビースト》
《隠棲した絵描き、カレイン》
《面汚しの乙女、エインジー》
《殺人王、ティマレット》
《ラクドスの血魔女、イクサヴァ》
《帰ってきた刃の翼》
《Rohgahh of Kher Keep》
《囚われの黒幕、オブ・ニクシリス》
《潜伏工作員、ザンチャ》
《増殖されし者、マスター》
《真紅の花嫁、オリヴィア》
《溶岩舌のゾヨワ》
《プレデターの艦長、グレヴェン》
《カー砦の首領、ロフガフフ》
《トー・ウォーキ》
《悔悟せぬ者、アクル》

統率者紹介

暴動の長、ラクドス

《暴動の長、ラクドス》は4マナ6/6飛行トランプルで、対戦相手がライフを失ったターンしか唱えられない制約と、対戦相手が失ったライフ分だけクリーチャーを唱えるマナ・コストを軽減する常在型能力を持った統率者です。コストを軽減する能力は各対戦相手が失ったライフの合計を参照するため《地震》など効率よくダメージを稼げるカードと組み合わせれば、10マナ以上の軽減も可能な強力な能力です。大量のコスト軽減によって《絶え間ない飢餓、ウラモグ》《虚空の選別者》などの巨大なクリーチャーを次々に展開するダイナミックなムーブが魅力的な統率者です。

特に相性の良いカードとして《祖先の像》が挙げられます。《祖先の像》はEtBで自軍のパーマネント1つをバウンスする無色のクリーチャーで、《暴動の長、ラクドス》のコスト軽減によって0マナになると自身をバウンスすることで単体でループが成立するため非常に強力です。

地下牢の管理人、グレンゾ

《地下牢の管理人、グレンゾ》はXBRの2/2のゴブリン・ならず者で、X個の+1/+1カウンターが出て戦場に出る能力と、2マナでライブラリーの一番下のカードを墓地に置き、それが《地下牢の管理人、グレンゾ》のパワー以下のクリーチャーであったら戦場に出すユニークな起動型能力を持ちます。起動型能力はそのまま使うとランダム性が強い能力ですが、占術や《火山の悪意》のようなカードと組み合わせることで、たったの2マナでクリーチャーを展開できる強力な能力として運用することができます。

特に相性の良いカードとして《最後の審判》があります。5枚のカードを積み込めるため、《地下牢の管理人、グレンゾ》の能力で次々にクリーチャーを展開することでコンボを成立させることが可能です。例としては《波止場の恐喝者》→《スカークの探鉱者》→《残忍なレッドキャップ》→《金属ミミック》と積み込むことで、少ないマナで無限バーンが成立します。

エインジー・ファルケンラス

《エインジー・ファルケンラス》は3マナ1/3速攻で、タップで1枚ルーティングする起動型能力とマッドネスを持つカードを捨てた時に自身をアンタップする誘発型能力を持ちます。速攻を持つルーターとして単体で非常に優秀なだけでなく、マッドネスを持つカードを捨てれば繰り返し能力を起動できるため、カードアドバンテージ獲得や墓地肥やしが可能な統率者です。マッドネスで唱えなくてもアンタップはできるため、マナを使わずひたすらルーティングするだけというのも可能です。

特に相性の良いカードは《死の国からの脱出》です。20枚〜30枚程度マッドネスを持つカードを採用することで《エインジー・ファルケンラス》により大量の墓地肥やしを行い、《死の国からの脱出》から一気に勝ちに行くことができます。マッドネスを持つカードはすべてノーコストでルーティングできるため、事実上大幅なデッキ圧縮が実現し、キーカードへアクセスしやすいのも強力です。

死の飢えのタイタン、クロクサ

《死の飢えのタイタン、クロクサ》は2マナ(4マナ)6/6で、脱出していなければ生贄に捧げられる能力と、EtBもしくは攻撃するたびに各対戦相手に対する1枚ハンデスと条件付きのバーンダメージを与える2つの誘発型能力、そして4マナと5枚コストの脱出能力を持ちます。各対戦相手に対するハンデスを2マナで行える点が強力で、統率者戦では珍しいハンデスを中心とした構築に最適な統率者です。

特に相性の良いカードは《無駄省き》です。対戦相手が捨てたカードに応じて様々なアドバンテージを得られるカードですが、多人数戦では各対戦相手のハンデスにより能力が複数回誘発するため、非常に高いパフォーマンスを発揮します。《死の飢えのタイタン、クロクサ》の他にも《悪意ある噂》などの追加のハンデスを採用することで同様のシナジーを活かせます。

戦争の世継ぎ、ローアン

《戦争の世継ぎ、ローアン》は3マナ4/2威迫、タップ能力でこのターンに失ったライフだけ黒や赤の呪文のマナコストを軽減する起動型能力を持ちます。《背信のオーガ》など自分のライフを能動的に失わせるカードと組み合わせることで大幅なコスト軽減を行えるため《深淵への覗き込み》などの重くて強い呪文や、チェインコンボと非常に相性の良い統率者です。

特に相性の良いカードは《ドラゴンの嵐》です。《ドラゴンの嵐》はストーム能力のおかげで擬似的なカウンター耐性がありながら、単体で勝ちにいくことができる呪文である点で《戦争の世継ぎ、ローアン》によってコストを軽減して唱える呪文として最適です。ラクドスカラーは打ち消し呪文や《沈黙》系の呪文の採用が困難であるため、通しやすい重い呪文は貴重です。 

用心棒、ラクドス

《用心棒、ラクドス》は5マナ6/5飛行トランプルと優れたフィジカルに加えて、クリーチャーを生贄に捧げるたびに対象のプレイヤーのライブラリーからそのクリーチャーのマナ総量分だけ衝動ドローする誘発型能力と、他のクリーチャーを生贄にすることで破壊不能を得る起動型能力を持ちます。単体である程度能力が完結したデザインで、破壊耐性持ちの優れたドローエンジン兼アタッカーとして優秀な統率者です。なお、サクリ台としては1ターンに1回しか起動できない点と、サクリ台として能動的に能力を起動すると破壊不能を得る前に除去を挟むことができてしまう点には注意が必要です。

特に相性の良いカードは《激情》などの想起持ちのカード群が挙げられます。特に《激情》と《悲嘆》はマナコストなしでマナ総量の大きなクリーチャーをサクることができ、かつ莫大なアドバンテージを稼ぐことが可能です(《激情》であれば6ドロー)。

真紅の花嫁、オリヴィア

《真紅の花嫁、オリヴィア》は6マナ3/4飛行速攻、攻撃するたびに自身の墓地のクリーチャー1体を攻撃状態で釣り上げる誘発型能力を持ちます。速攻を持つため出たターンから釣り上げ能力を使える点が優秀でありつつ、「攻撃するたびにクリーチャーを釣り上げる」という能力が非常にユニークで、《今を生きる》などの追加の戦闘フェイズ呪文によって複数のクリーチャーを釣り上げることや、さらにサクリ台を組み合わせれば同じクリーチャーを繰り返し釣り上げることも可能です。

特に相性の良いカードは《港を滅ぼす者》です。《真紅の花嫁、オリヴィア》によって攻撃状態で釣り上げることで追加の戦闘フェイズを得られるため、追加の釣り上げに繋がります。さらに《臓物の予見者》などのサクリ台で《港を滅ぼす者》をサクって《真紅の花嫁、オリヴィア》で再度釣り上げることでほぼ無限戦闘フェイズが成立します。

まとめ

今回はラクドス(黒赤)カラーの統率者に関する情報をまとめました。ニーズがあれば、他のカラーの情報もまとめて記事にしていこうと思います。

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