イゼット(青赤)EDHの統率者・ジェネラル 紹介【2024年5月版】

概要

この記事では2024年5月時点で存在するイゼット(青赤)カラーの固有色を持つすべての統率者(ジェネラル)と、その中でも注目の統率者をデッキの概要と合わせて紹介します。

イゼット統率者の概観

統率者一覧

現在イゼットカラーの固有色を持ち、統率者として指定できるカードは現時点で67枚(共闘等の組み合わせを除く)あります。一覧は以下です。

《テルカーの技師、ブルーディクラッド》
《憤怒船長バーガス》
《氷結する火炎、エーガー》
《イゼットの模範、メーレク》
《カオス理論家、イアン・マルコム》
《ウェザーライトの艦長、ジョイラ》
《驚異の造り手、ダラコス》
《苦痛の芸術家、ニン》
《爆発の仕掛け人、ブリーチェス》
《ジェニー・フリント》
《見習い魔術師、ジョハン》
《暴力的な不協和音、クラム》
《双対の声、ヴェイラン》
《謎のゴライアス、オヴィカ》
《常智のリエール》
《石の予見者、デネソール》
《ウルザの弟子、タウノス》
《9代目ドクター》
《暴走魔法の使い手、ニーラ》
《パルン、ニヴ=ミゼット》
《破天荒、ステラ・リー》
《ケラーモーフ、ギルソン・スターン》
《燃えがらの風、エイデリズ》
《運命の炎、ユースリ》
《火想者ニヴ=ミゼット》
《先見的発明者、カイロックス》
《12代目ドクター》
《灰色のガンダルフ》
《屍錬金術師、ルーデヴィック》
《星の大魔導師、ヴァドリック》
《10代目ドクター》
《船砕き、レッドデス》
《ティボーとルミア》
《イズマグナスのミジックス》
《コズミュームの略奪者、風雲船長》
《蝗の神》
《リヴァー・ソング》
《気まぐれな芸術家、ルーサ》
《改革派の勧誘者、ザラ》
《嵐の咆哮、エリス》
《太陽の高揚、サヒーリ》
《ターディスの魂、イドリス》
《変容する炎、アルジュン》
《狡猾な扇動者、フィルクラーグ》
《老いざる革新者、ジョイラ》
《シンスの父、ショーン》
《戦闘魔道士の隊長、バルモア》
《ドラゴンの遺産、ローザン》
《再鍛された研究者、メーレク》
《赤きマグヌス》
《遺跡潜り、ジョリー・エン》
《ルーデヴィックの名作、クラム》
《ガラゼス・プリズマリ》
《デヴィルに選ばれし者、ファリダ》
《嵐の走者、ナジャル》
《双眼のマルコム》
《嵐の神、ケラノス》
《竜英傑、ニヴ=ミゼット》
《乱動追い、カーザ》
《雷の指揮者、ザファイ》
《苛まれし預言者、エルス》
《引退した忍びの者、ビルボ》
《ギトゥのジョイラ》
《バラルとカーリ・ゼヴ》
《燃える魂、サルカン》
《負け知らずの精鋭射手、リラー》
《天智、サヒーリ》

統率者紹介

テルカーの技師、ブルーディクラッド

《テルカーの技師、ブルーディクラッド》は6マナ4/4で、クリーチャートークンに速攻を付与する常在型能力と、戦闘開始時にマイアトークンを生成しながら、永続的にすべてのトークンを1つ選んだトークンのコピーに変更するユニークな誘発型能力を持つ統率者です。宝物トークンや小型のクリーチャートークンのような大量に生成できるトークンを、《ウルザの物語》の構築物トークンや《大笑いの写し身》のトークンのような価値の高いトークンに変化させることができます。

基本的にデッキ構築時には、トークンの数を稼ぐ役割(《波止場の恐喝者》や《崇高な工匠、サヒーリ》など)と強力なトークンを生成する役割(《溶鉄の複製》や《秘儀の職工》など)を意識することになります。これらが噛み合えばかなりダイナミックな動きもできる統率者で、たとえば《港を滅ぼす者》のトークンがあれば、戦闘フェイズを得るたびに《テルカーの技師、ブルーディクラッド》で生成されたマイアトークンが新しい《港を滅ぼす者》になるため、概ね無限コンバットが成立します。

ウェザーライトの艦長、ジョイラ

《ウェザーライトの艦長、ジョイラ》は4マナ3/3で歴史的な呪文を唱えるたびに1ドローする誘発型能力を持ったシンプルかつ強力なドローエンジンである統率者です。《トーモッドの墓所》のような0マナのアーティファクトにも1ドローが付くため、着地したターンから莫大なアドバンテージを稼ぎ出すことができます。さらに相性の良い《撤収》などのカードと組み合わせることで、カードアドバンテージの獲得とマナ加速も両立します。

基本的には上からめくっていくタイプの能力でランダム性のある統率者ですが、《ディスプレイサーの仔猫》や《神秘の炉》などのカードでサポートしやすい能力でもあります。

双対の声、ヴェイラン

《双対の声、ヴェイラン》は3マナ2/2で、魔技で実質+2/+2修正を受ける能力と魔技と同じ条件で能力が誘発する際に追加でもう一度誘発する常在型能力を持ちます。(後者の能力は自身の魔技にも有効なため+2/+2修正となります)3マナという軽さでありながら、実際には《選択》のようなキャントリップ呪文や《大地の裂け目》などのストーム呪文を活用することで統率者ダメージ21点を狙えるほどの火力を有する統率者です。

能力の追加誘発はわかりやすく《若き紅蓮術士》や《どぶ潜み》、《ウラブラスク》といったカード群と相性が良いですが、中でも特に相性が良いカードとして《戦闘魔道士の隊長、バルモア》があります。《双対の声、ヴェイラン》は打点は高いもののブロッカーを回避する能力を持たないため、トランプルの付与とパンプアップ能力が噛み合います。また、《若き紅蓮術士》などでクリーチャーを横に並べる戦略ともシナジーがあります。

常智のリエール

《常智のリエール》は3マナ0/3で自分の墓地のインスタント・ソーサリーの枚数だけパワーが上がる常在型能力と、各ターン最初にカードを捨てた時に捨てた枚数分ドローする誘発型能力を持った、高パワーと強力なドローエンジンが両立した統率者です。ドロー能力は特に赤に多い《信仰無き物あさり》などのルーティング呪文と極めて相性がよく、このケースであれば実質4枚ドロー2枚ディスカードと1マナではあり得ない水準のドローが実現します。能力は各ターンに1度誘発するため、インスタントタイミングで相手ターンにもカードを捨てる手段を用意することがベターです。(例:サイクリング、《Bazaar of Baghdad》等)

非常に多くのカードとシナジーを形成する統率者ですが、中でも《炎の嵐》は強力な1枚です。本来重すぎる追加コストを代価に1マナで強力なバーンを行うカードですが、《常智のリエール》がいれば手札を減らすことなく一方的なクリーチャー・PW全体除去を行えるインスタントに化けます。また手札を捨てるのが効果ではなくコストである点も重要で、これにより《炎の嵐》を唱えた段階で《常智のリエール》の能力が誘発するため、《常智のリエール》に対する除去の受けが良い点が優秀です。

パルン、ニヴ=ミゼット

《パルン、ニヴ=ミゼット》は全て色シンボルの6マナ5/5飛行で、打ち消されず、自分がカードを1枚引くたびにティムを飛ばす能力と、プレイヤーがインスタント・ソーサリーを唱えるたびに1枚ドローする2つの誘発型能力を持ったクリーチャーに対する制圧力とドローエンジンが両立した強力な統率者です。過去のニヴ=ミゼットと同様に《好奇心》によるほぼ無限コンボも健在で、コンボ性能も高いです。一度着地してしまえば相手の除去呪文すらドローとバーンの誘発のトリガーになるため、ほぼ確実に膨大なアドバンテージを獲得できます。

強力な能力の代わりにマナシンボルがUUURRRという他のカードで見たこともないようなマナコストになっており、6マナというマナ帯以上に出しづらいデザインとなっています。その点で非常に相性が良いカードが《宝石の睡蓮》で、1枚で赤か青の3シンボルを賄うことができます。統率者のリキャストも考慮するなら《宝石の睡蓮》を使い回せる《ゴブリンの溶接工》のようなカードの採用も検討できます。

まとめ

今回はイゼット(青赤)カラーの統率者に関する情報をまとめました。ニーズがあれば、他のカラーの情報もまとめて記事にしていこうと思います。

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