【EDHデッキ紹介】フェイに呪われた王、コルヴォルド【カルロフ邸殺人事件 対応版】
今回はフェイに呪われた王、コルヴォルドEDHの紹介です。
宝物トークンとの圧倒的な相性の良さを誇る統率者で、ジャンドカラーの中で最高クラスの統率者です。
目次
統率者解説
エルドレインの王権で登場した《フェイに呪われた王、コルヴォルド》は、構築戦での採用実績もある非常にカードパワーが高い伝説のクリーチャーです。2BRGの5マナ統率者で飛行4/4で、EtBと攻撃時にパーマネントを1つサクる誘発型能力と、自分のパーマネントが1つサクられるたびに+1/+1カウンターを自身に乗せながらカードを1枚引く常在型能力の2つの能力を持ちます。3色5マナの統率者は一般的に重い部類で、除去耐性を持たず着地しただけでは1ドローしか仕事をしないため、単体では除去には強くない性能と言えますが、着地してから稼ぎだすアドバンテージは無類です。
最も強くシナジーを形成するカードは《波止場の恐喝者》で、生成される宝物トークンをサクると1つにつき1ドローが付いてくるため、運が悪くなければ《波止場の恐喝者》から5個宝物が出る盤面で《波止場の恐喝者》と統率者が揃った時点でほぼ勝ちに行けます。そのため、基本的にはコルヴォルド+《波止場の恐喝者》を成立させ、そこからはチェインコンボ的に恐喝者をコピーしたり一度サクってから釣り上げるなどしてマナとアドバンテージを稼ぎ出し、最終的にはコンボギミックにアクセスして勝利することを目指すデッキです。
上記のムーブは統率者戦の環境全体を見渡しても速い部類で、ターボ型のコンボデッキを除けばコンボデッキとして速度負けすることは少ないです。他のデッキと異なる最大の特徴は、コルヴォルドが統率者ダメージによる勝利を狙える統率者である点です(多くの場面で1〜3回の攻撃で21点のダメージを超えます)。コンボが妨害されたとしても、サブプランとして強力な殴りプランが取れるのは大きな差別化要因だと言えます。
デッキリスト
今回のデッキリストは以下です。リストはmoxfield様でも公開しています。
https://www.moxfield.com/decks/22_7XDajLEKrYhLOzoUxyQ
— 統率者 1 —
《フェイに呪われた王、コルヴォルド》
— クリーチャー 21 —
《衝動的なこそ泥》
《オークの木こり》
《敏捷なこそ泥、ラガバン》
《スカークの探鉱者》
《極楽鳥》
《死儀礼のシャーマン》
《喜ぶハーフリング》
《森を護る者》
《ほくちの壁》
《ダウスィーの虚空歩き》
《オークの弓使い》
《波止場の恐喝者》
《難問の鎮め屋》
《敵対工作員》
《二重詠唱の魔道士》
《帝国の徴募兵》
《不死身、スクイー》
《エルフの指導霊》
《忍耐》
《不屈の補給兵》
— インスタント 17 —
《弱者選別》
《暗黒の儀式》
《納墓》
《吸血の教示者》
《紅蓮破》
《赤霊破》
《秋の帳》
《輪作》
《Legolas’s Quick Reflexes》
《有毒の蘇生》
《夏の帳》
《俗世の教示者》
《突然の衰微》
《暗殺者の戦利品》
《偏向はたき》
《切断マジック》
《むかつき》
— ソーサリー 12 —
《伝国の玉璽》
《再活性》
《発掘》
《ギャンブル》
《悪魔の教示者》
《悪魔の意図》
《双つ身の炎》
《破滅の終焉》
《ジェスカの意志》
《異界の進化》
《生 /// 死》
《鏡に願いを》
— エンチャント 6 —
《花の絨毯》
《動く死体》
《資源の浪費》
《死の国からの脱出》
《ネクロマンシー》
《食物連鎖》
— アーティファクト 14 —
《金属モックス》
《宝石の睡蓮》
《ライオンの瞳のダイアモンド》
《水蓮の花びら》
《魔力の墓所》
《モックス・ダイアモンド》
《オパールのモックス》
《魔力の櫃》
《太陽の指輪》
《願い爪のタリスマン》
《秘儀の印鑑》
《尊き彫像》
《ボーラスの城塞》
《一つの指輪》
— 土地 30 —
《古えの墳墓》
《乾燥台地》
《Badlands》
《Bayou》
《血の墓所》
《血染めのぬかるみ》
《ボジューカの沼》
《耐え抜くもの、母聖樹》
《真鍮の都》
《統率の塔》
《出現領域》
《風変わりな果樹園》
《宝石の洞窟》
《特別観覧室》
《マナの合流点》
《湿地の干潟》
《霧深い雨林》
《育成泥炭地》
《草むした墓》
《汚染された三角州》
《沸騰する小湖》
《尖塔の庭》
《踏み鳴らされる地》
《Taiga》
《見捨てられたぬかるみ、竹沼》
《下生えの競技場》
《ウルザの物語》
《新緑の地下墓地》
《吹きさらしの荒野》
《樹木茂る山麓》
デッキ解説
今回のリストの特徴として、妨害耐性を獲得するために多くの打ち消し対策と妨害された後のリカバリー手段を多く採用しています。また、コンボギミックも一般的なデッキと比べると数が多く、コルヴォルドの能力で上からカードを引いていった時にコンボを成立させやすくしていることがわかります。また《むかつき》、《死の国からの脱出》など、赤黒の単体で高いコンボ開始性能を持つカードも多く採用されておりコンボデッキとして線が太い部類です。
合計5枚採用されているリアニメイト系のカードは、統率者自体の吊り上げによる擬似的な除去耐性と、強力なEtB能力を持ったクリーチャーの使い回しによるシナジー形成の両面で活躍します。打ち消し対策も《夏の帳》のようなターン限定の打ち消し耐性付与や、赤系の青への色対策カード、対象変更カードなど盛りだくさんです。そのため青を含まない統率者ながら、カウンター合戦にも対応する能力があります。
一方で、《倦怠の宝珠》や《墓掘りの檻》などを中心に、さまざまなメタカードに影響を受けるデッキです。黒緑系の優秀な除去は搭載しているものの数は少ないため、メタカードが多い卓では厳しい立ち回りを求められます。ただ、統率者の攻撃が止まらなければさまざまなメタカードがある環境下でも統率者ダメージによる勝利を狙える他、統率者のドロー能力は妨害を受けづらいため、《突然の衰微》など黒緑の豊富な汎用除去を引き込むことができるため、メタにより完全に機能停止することはまずありません。
個別カード解説
- 《波止場の恐喝者》
統率者戦では説明不要のパワーカードですが、コルヴォルドEDHではより一層壊れた性能となっています。基本的には2マナで4マナ以上産みながら、統率者がいれば4枚以上のドローがついてきます。引いたカードを使って恐喝者をコピーしたり、墓地から出しなおしたりしていれば、マナも手札も増え続けます。
- 《衝動的なこそ泥》
《衝動的なこそ泥》はサクった際に宝物トークンを生成するゴブリンです。強力なのは再演能力で、4マナの起動型能力で自身のコピーを3体生成するため、《スカークの探鉱者》などのサクり台と組み合わせればこの再演能力だけで6枚のパーマネントをサクることができます。サクり台が容易できなかった場合でも、終了ステップには再演能力で勝手にサクられてくれる点も優秀です。
- 《鏡に願いを》
《鏡に願いを》は呪文を唱える際にアーティファクトやエンチャントを生贄に捧げることで、ライブラリから4マナ以下の呪文を唱えることができる強力なサーチカードです。《波止場の恐喝者》に直接アクセスできるため基本的にはX=2の《破滅の終焉》に近い使用感になりますが、《鏡に願いを》あらゆるカードにアクセスすることができる点でより汎用性が高いです。また唱える際の追加コストも、コルヴォルドの能力によりドローに変換可能な点も地味ながら嬉しいポイントです。
- 《輪作》
土地をサクることでデッキから土地が出る1マナのインスタントです。コルヴォルドはフェッチランドでも誘発するため、《輪作》→フェッチランド→フェッチ起動で、実質0マナ2ドローのスペルに化けます。また《輪作》自体汎用性が高いカードで、《出現領域》で奇襲を仕掛けたり、マナ基盤に余裕がある時は《育成泥炭地》から実質3ドローなどと、状況に合わせたムーブが可能です。
- 《資源の浪費》
《資源の浪費》は単体では土地を失うことによるリスクの大きいマナ加速手段ですが、コルヴォルドでは土地をサクることにドローがついてくるため、通常のデッキとは使い勝手が大きく変わります。土地が4、5枚ある状況下からスタートすれば、少ないコストでチェインコンボを開始できる非常に優れた起点となるカードであると言えます。ただし、いくらドローに変換されるとはいえ失われた土地は戻ってこないため、少なからずリスクは大きい呪文です。
- 《願い爪のタリスマン》
統率者戦では一般的にはデメリット付きの《悪魔の教示者》のような位置付けですが、コルヴォルドではサーチを行いながら、相手のアーティファクトを増やせるカードである点が非常に強力です。《波止場の恐喝者》はチェインコンボの中で3回・4回と場に出ることも珍しくないため、恐喝者から出る宝物トークンが1つ増えることで、勝ちを拾うゲームも少なくないためです。
- 《動く死体》
《動く死体》は《再活性》と並ぶ優秀な釣竿ですが、コルヴォルドでは《再活性》より強い場合もあります。《動く死体》は吊り上げたクリーチャーだけでなく、《動く死体》自体がパーマネントとして場に残るため、サクることが可能です。《動く死体》は戦場に離れると吊り上げたクリーチャーを「生え贄に捧げる」能力があるため、都合2回コルヴォルドの能力を誘発させることができるのです。
- 自身を生贄に捧げる能力を持った土地
フェッチランドや、《出現領域》などの土地はいずれも自身をサクって能力を起動するため、コルヴォルドと相性が良いです。フェッチランドや《虹色の眺望》は基本的に最大枚数積むことになります。
デッキの回し方
序盤はコルヴォルドの早期着地を目指してマナを伸ばします。今回のリストであれば2ターン目までにはそれなりの確率で5マナに到達することが可能です。ただし注意点として、コルヴォルドのEtB能力によりパーマネントをサクる必要があり、盤面によってはそれが非常に厳しい場合もあります。また、釣竿がないハンドで早期にコルヴォルドを着地させにいった場合、除去をもらった際にリカバリーが難しくなります。7ドローなどを搭載していないため、コルヴォルドがうまくアドバンテージを獲得できなかった場合に7マナまで伸ばすのは時間を要します。そのため、卓のヘイトを確認しながら、コルヴォルドをキャストするタイミングは見極める必要があります。最速キャストを見送って、《難問の鎮め屋》を着地させたり、《紅蓮破》などを構えられるマナ帯まで伸ばしたりといったムーブを選ぶのも良い手です。
理想的なムーブとしては、《波止場の恐喝者》が大量のマナ(5以上)を生む場合には、最速2Tキルを目指すことが可能です。例えば土地2、《魔力の墓所》から2T恐喝者キャストから宝物5つ生成、コルヴォルドをキャストしてEtBで恐喝者をサクって宝物2つから2マナ2ドロー、釣竿で恐喝者釣り…などとムーブすれば容易にチェインコンボが成立します。
もしなんらかの理由で恐喝者が活かしづらい場合(《倦怠の宝珠》やそもそも卓にアーティファクト・エンチャントが少ない)には、《むかつき》・《死の国からの脱出》のどれかから勝ちルートを探ります。いずれもコンボの線が太く、妨害されても失うリソースが少ないため安全に仕掛けることが可能です。
厳しい卓としては、やはり《波止場の恐喝者》が活きない卓、また墓地対策が厳しい卓となります。ルートは様々容易されているものの、チェインコンボのメインエンジンは釣竿なため、やはり墓地対策を受けるとムーブは大きく制限されます。最優先で除去する必要があります。また、ピッチスペルが少ないことから自分よりも明確に速いコンボデッキへの対処能力も高いとは言えません。
キープ基準
ここではいくつか初手ハンドの例と考え方を紹介します。
- ハンド例1
フェッチ含みで土地3、1マナクリ、《夏の帳》、《宝石の睡蓮》、《悪魔の教示者》
キープです。1T土地マナクリ、2Tフェッチ水蓮からフェッチ残してコルヴォルドで2Tに夏の帳を構えながらカウンター不可のコルヴォルドを着地させることができ、次のターンは《悪魔の教示者》から、卓によっては恐喝者で勝ちまで見えています。(アーティファクト・エンチャントの数が4つ以上ある場合は2T《悪魔の教示者》から恐喝者、水蓮で勝ちを目指しても良いですが、熟練した卓ではその場面の《悪魔の教示者》にはカウンターが飛ぶ可能性が高いです。それならコルヴォルドの着地を優先した方が良い場合も多いです。)
基本的に2Tに耐性持ちのコルヴォルドを置けて、EtBのサクりが厳しくないハンドはキープで良いと思います。
- ハンド例2
フェッチランド2、《再活性》、《極楽鳥》、《不死身、スクイー》、《吸血の教示者》、《死の国からの脱出》
ギリギリキープです。見えてるハンドでコルヴォルドまでは行けるのと、《再活性》で統率者への除去に対して保険が用意できている点の評価が高いです。ただ、コルヴォルドの着地は3T見込なのと、アドバンテージ源が細いため、どこかで躓いた場合にリカバリーが厳しいハンドと言えます。例えばコルヴォルドがバウンスされた場合などは、EtB能力でパーマネント数がかなり厳しくなる印象です。
コンボ・ギミック解説
不死身、スクイー + 食物連鎖
追放領域から唱えられる《不死身、スクイー》を、《食物連鎖》のコストとして使うことでクリーチャー専用の有色無限マナを達成します。その後はコルヴォルドとスクイーを無限キャスト(《食物連鎖》で追放して唱え直す)し、コルヴォルドのEtB能力でスクイーをサクることで無限ドローが達成できます。このコンボはスクイーが墓地か追放領域にさえいれば、《食物連鎖》1枚からスタートできる点が強力です。
二重詠唱の魔道士+双つ身の炎
EtBでスタック上の呪文をコピーする能力を持つ《二重詠唱の魔道士》を、コピー能力を持つ《双つ身の炎》でコピーすることで速攻を持った2/2無限トークンが成立します。唱える順番は双つ身の炎(任意のクリーチャー)で、解決前に《二重詠唱の魔道士》でコピーをすることで、最初に唱えた《双つ身の炎》が解決される前に、《二重詠唱の魔道士》とコピーされた《双つ身の炎》でループを形成できます。
このコンボは比較的妨害が容易な上2RRRと軽くはないものの、コンボパーツの単体でのカードパワーが比較的高く、特に《双つ身の炎》は《波止場の恐喝者》をコピーするだけでも結構強い点が魅力です。
二重詠唱の魔道士+切断マジック
クリーチャーを破壊してそのコピーを2体出す《切断マジック》と二重詠唱を組み合わせることで、無限に無限トークンと無限切断マジックが成立します。
任意のクリーチャーを対象に《切断マジック》を唱え、解決前に二重詠唱を唱えて《切断マジック》をコピーし、二重詠唱を2体出すことで、1度切断マジックを解決するたびに、二重詠唱が2回誘発します。
トークンは1/1で速攻を持たないため、このコンボだけではそのターン中に勝つことはできませんが、コルヴォルドが盤面に存在すれば、無限《切断マジック》により、コルヴォルドのコピーを無限に出すことで、EtB能力で無限ドローが成立します。また、ループを開始する前にスタック上に《稲妻》を解決前の状態でおいておけば、無限ダメージを成立させることも可能です。
ボーラスの城塞(+コルヴォルド)
《ボーラスの城塞》は3BBBと非常に重いものの、単体で機能するパワーカードです。一般的なデッキだと《ボーラスの城塞》を使いづらいポイントの一つに、連続してトップ土地が捲れると止まるってしまうことが挙げられますが、コルヴォルドでは、宝物トークン等をサクることで1枚ずつトップをめくっていくことが可能なため、《ボーラスの城塞》を最大限生かすことが可能です。
また、《ボーラスの城塞》の隠された能力であるタップ+パーマネント10枚サクりの各対戦相手10点ルーズはコルヴォルドでは比較的実用的と言えます。初学者が追放された場合や、戦闘終了後で速攻トークンでは勝てないなどといった状況では、大量の宝物トークンがある状態で、脱出と組み合わせることで《ボーラスの城塞》を4回キャスト・起動して40点ルーズを狙うことが可能です。(城塞がサクるパーマネントは自身を含むことが可能なため)その際、1回起動するごとにコルヴォルドで10枚引けるため、それをコンボギミックとして組み込むことも可能です。なお、コルヴォルドのドロー能力は強制なため、ライブラリがつきそうな場合は城塞の起動能力でコルヴォルドもサクることでライブラリアウトを回避できます。
環境での位置付けとデッキのパワーレベル
デッキパワーレベルは大体10だと考えます。統率者として最高クラスの性能があり、コンボに最適化されています。
コンボの成立スピードが比較的早く、また妨害にもそれなりの耐性があるため、自分と同速以下のコンボデッキとは比較的相性が良いと言えます。ただ、妨害置物は手札との噛み合いによってはがっつり刺さる場合もあり、置物で妨害してくるタイプのデッキは多少重いです。また、自分より速いコンボデッキを妨害する段が乏しいため、そういったデッキも相性が悪いと言えます。
典型的な勝ちパターンとしては、まず恐喝者から理不尽なムーブが成立してしまったパターンがありますが、他にも膠着盤面からメタが刺さらないコンボを成立させるパターン、またコルヴォルドの統率者ダメージで勝利するパターンなど様々です。
典型的な負けパターンとしては、コルヴォルドのヘイトが高すぎるパターンが多いです。どんな卓でも基本的にコルヴォルドさえ立っていればなんとかなるようになっているのですが、肝心の統率者が繰り返し除去されると非常に厳しいです。統率者を主軸に据えたデッキだからこそ、ヘイト管理を徹底して再起不能に陥らないことが重要です。
低予算化オプション
超高額カード(3万円以上)
- デュアルランド各種
- 《ライオンの瞳のダイアモンド》
- 《モックス・ダイアモンド》
高額カード(1万円〜3万円未満)
- 《魔力の墓所》
- 《金属モックス》
- 《宝石の睡蓮》
- 《オパールのモックス》
- 《一つの指輪》
比較的高額なカード(3000円〜1万円未満)
- 《敵対工作員》
- 《波止場の恐喝者》
- フェッチランド各種
- 《敏捷なこそ泥、ラガバン》
- 《ジェスカの意志》
- 《吸血の教示者》
- 《悪魔の教示者》
- 《偏向はたき》
- 《魔力の櫃》
- 《耐え抜くもの、母聖樹》
- 《古えの墳墓》
デュアルランドについて
デュアルランドは強力な土地です。特にコルヴォルドではシナジーのあるフェッチランドを多用するため、基本土地タイプを持つ強力な二色土地は枚数があった方が良いです。また、早期にコンボをスタートすることがある点や、《むかつき》などでライフリソースが重要である点を踏まえると、土地を妥協した場合のコンボ速度やアドバンテージの差は多くのデッキよりも影響を受けやすいと言えます。
ただ、デュアルランドは非常に高額なカードではあるため、手にいれることが難しい場合は基本土地や性能の比較的高い多色地形をバランスよく採用して代替することをおすすめします。
ライオンの瞳のダイアモンドについて
LEDは統率者をキャストするためのマナ加速と、脱出とのコンボパーツとしての役割が主です。前者に関しては、場に宝物トークンなどがある状況であれば、手札を空にしてコルヴォルドをキャストしても、後から手札を補充することが可能なため、比較的相性の良いマナ加速手段です。後者は、代用の効きづらいコンボパーツとしての役割だと言えます。
LEDは唯一無二の効果を持つ強力なカードですので、直接代替できるカードはありませんが、脱出とのコンボを強く意識するなら《燃え立つ調査》や《信仰無き物あさり》などが選択肢にあがります。一時的なマナ加速手段としては、《炎の儀式》などが選択肢になります。
モックスダイアモンド・魔力の墓所・金属モックス・オパールのモックスについて
これらのカードは序盤の展開を加速させるのはもちろんですが、コルヴォルドは能力的にトップからカードを捲っていく都合、手札に土地がダブつきやすいです。そうした場合にテンポを高められるこれらのカードは使い勝手の良いマナ加速手段です。また、同様の理由で《ボーラスの城塞》や《むかつき》との相性も良いカード群です。これらのカードは採用が難しい場合、特に《むかつき》のカードパワーが大きく下がるため、そちらも合わせて抜いた方が良いかもしれません。
代替としては、緑のマナ加速手段がおすすめです。《繁茂》、《楽園の拡散》、《三顧の礼》、《ラノワールのエルフ》、《森の女人像》など。
宝石の睡蓮 について
コルヴォルドは無色2シンボルを含む5マナなため、基本的に《宝石の睡蓮》のマナが過剰になることはなく、最大限活用できる統率者であると言えます。また、統率者が着地した後に引いてしまった場合でも、0マナでサクることができるアーティファクトなため、チェインコンボ中にもノイズにならず非常に使い勝手が良いです。
勝つためにコルヴォルドがほぼ必須なこの出来では概ね《Black Lotus》のような性能なので、直接的な代替は不可能です。
敏捷なこそ泥、ラガバンについて
《敏捷なこそ泥、ラガバン》はコルヴォルドの1ターン目としては最高クラスの初動です。1マナでありながら毎ターン宝物トークンを継続的に生成することが可能で、アドバンテージも確保できます。宝物トークンと相性の良いコルヴォルドでは採用優先度はかなり高い部類だと考えます。
フェッチランドについて
フェッチランドはコルヴォルドと特別なシナジーを形成するため、最大枚数採用したいカードです。比較的近い性能を持つカードとしては《寓話の小道》が挙げられますが、やはり本家のフェッチランドと比較すると大きく性能を落とすことにはなります。
一つの指輪について
《一つの指輪》は現在統率者戦で高い採用率を誇るパワーカードです。構築戦と異なりライフリソースに余裕があるため、非常に優秀なドローソースとして機能します。
ただし、コルヴォルドとは特別なシナジーを形成しているわけでもなく、ライフリソースをアドバンテージに変換する手段は他にも容易されているため、必須性はそこまで高くない印象です。置物型のドローソースの代替としては、森の知恵などがあります。
吸血の教示者・悪魔の教示者について
2枚コンボを豊富に搭載したデッキなため、万能サーチ手段は勝ちに直結する強力なカードだと言えます。トップに置くタイプの教示者も、コルヴォルドの能力で引きにいけるためタイムラグが起こりづらく、評価が高いです。
コルヴォルドは回ればマナにも余裕が生まれるため、多少重いですが《不気味な教示者》などでもある程度大体が可能です。
波止場の恐喝者について
説明不要の最優先採用カードです。
敵対工作員について
《敵対工作員》はサーチに対して強力なメタカードです。また、比較的一般的なコンボである2枚コンボをいくつか搭載しているため、同じコンボを搭載したデッキの妨害に成功すれば、妨害しながら一気に勝ちに近づくことができる場合もあります。
コルヴォルドと特別なシナジーを形成しているわけではないため、抜いてもメインギミックは問題なく動作します。ただ、特別な効果を持ったカードなため代替は難しいです。
その他の候補カードについて
よりコンボ性能を高めたい場合、以下のような一時マナ加速や、追加のサーチカードが役に立ちます。
- 《Burnt Offering》
- 《陰謀団の儀式》
- 《汚れた契約》
一方で、より妨害性能を高めたい場合には、以下のようにコルヴォルドと相性の良い妨害カードがあります。
- 《機能不全ダニ》
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は強力な統率者であるフェイに呪われた王、コルヴォルドEDHのデッキを紹介しました。
個人的にコルヴォルドの良いところはフェッチランドを切った時にドローできるお得感と、なんだかんだサイズがデカいのが強いという点かなと思っています。
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