バント(緑白青)EDHの統率者・ジェネラル 紹介【2024年3月版】

概要

この記事では2024年3月時点で存在するバント(緑白青)カラーの固有色を持つすべての統率者(ジェネラル)と、その中でも注目の統率者をデッキの概要と合わせて紹介します。固有色と色の違いがわからない、という方は以下の公式ルールをご一読ください。(デッキ構築に関するルールの2番です)

バント統率者の概観

統率者一覧

現在バントカラーの固有色を持ち、統率者として指定できるカードは現時点で34枚(共闘を除く)あります。一覧は以下です。

《契約紡ぎ、ファルコ・スパーラ》
《浄火の戦術家、デリーヴィー》
《復活させるものトリーヴァ》
《嗅ぎ回る探偵、ソフィア》
《古生物学者、エリーとアラン》
《傭兵、ジェディット・オジャネン》
《路上の師、リガ》
《策略の龍、アルカデス》
《Phelddagrif》
《希望の焚きつけ屋、ゲイリア》
《数多のラフィーク》
《Ragnar》
《Angus Mackenzie》
《隠された領域のローン》
《忌まわしきもの、アイスー》
《採掘場の師、トカシア》
《映し光るもの、アマレス》
《防衛請負人、クロス》
《カティルダとリーア》
《伝承の語り部、チュレイン》
《賢明な導師、ゴライオン》
《アルカデス・サボス》
《地下海の探偵、モルスカ》
《フロスト・ジャイアントの伯爵、ストルヴァルド》
《アリステア准将》
《戦争のアスラ、ジェナーラ》
《浄化の刃、シャナ》
《魂の歌姫ルビニア》
《菓子の造形家、ブレナード》
《耕作者、ケスティア》
《雑集家、ラグレーラ》
《日照のトゥヴァーサ》
《粉砕者、ペリー》
《仮面使い、エストリッド》

2枚の統率者を指定できる能力(共闘など)を持つカードを含めると組み合わせ次第でかなりの枚数があるため、今回は割愛します。(共闘統率者に関するまとめも、いずれ記事にしようと思います。)

統率者紹介

契約紡ぎ、ファルコ・スパーラ

《契約紡ぎ、ファルコ・スパーラ》は追加コストとしてカウンターを要求する《未来予知》のような能力を持った、大量のカードアドバンテージを稼ぎ出してくれる統率者です。追加コストのカウンターは《根の壁》など明らかに使いきれない量のカウンターを持つ汎用的なクリーチャーを積極的に採用することで、それほど重いコストではなくなります。むしろ《献身のドルイド》など、カウンターを減らした方が都合の良いカードとはシナジーを形成することすら可能です。また《契約紡ぎ、ファルコ・スパーラ》自身は盾カウンターを持つため、様々な除去を耐えることができる点も優秀です。

特に相性の良いカードの1枚として《相殺》があります。《相殺》はランダム性のある打ち消しが可能な置物ですが、《契約紡ぎ、ファルコ・スパーラ》のライブラリトップを公開ではなく「見てもよい」能力であることを活かすことで、相手の唱えた呪文とマナコストが一致する場合だけ《相殺》を公開するムーブが可能です。またライブラリトップがインスタントタイミングで唱えられる呪文であれば、《契約紡ぎ、ファルコ・スパーラ》の能力でそれを唱えることで《相殺》で捲るカードを変えることもできるため、総じて《相殺》を強力な妨害置物として運用することができます

浄火の戦術家、デリーヴィー

《浄火の戦術家、デリーヴィー》は登場してから現在に至るまで非常に高い人気を誇る統率者です。能力はEtBと自身のクリーチャー全体に影響するサボタージュ能力でパーマネントをタップ・アンタップできるシンプルな能力と、統率者領域から1GWUで戦場に直接出るユニークな起動型能力を持ちます。起動型能力はインスタントタイミングで場に出せる上、何度場を離れても4マナで出し直すことができるため除去に対して非常に強く出ることができる統率者です。この特徴的な能力を活かして《出産の殻》や《ファイレクシアの供犠台》などのクリーチャーをコストとするカードを最大限活用することが基本的な戦術になります。

特に相性の良いカードとして《消失師、プレストン》があります。《浄火の戦術家、デリーヴィー》は唱えずに戦場に出る能力を持つため《消失師、プレストン》の能力でコピーを生成することが可能です。この能力を活かすことで、《浄火の戦術家、デリーヴィー》と《出産の殻》さえ揃えば《消失師、プレストン》を経由してそのまま勝利につながるコンボも存在するため、構築によっては実質《出産の殻》による1枚コンボになります。このコンボを軸にした詳細なデッキ紹介は以下の記事でまとめています。

策略の龍、アルカデス

《策略の龍、アルカデス》は防衛を持つクリーチャーを強力にサポートする能力を持つ統率者です。防衛を持つクリーチャーにキャントリップを付与しながら強力なアタッカーに変化させることができる能力で、例えば《ルーンの壁》であれば実質1マナ4/4のEtB1ドローという凄まじいマナレシオになります。また軽量な防衛クリーチャーを多く採用することでドロー能力で次々にアタッカーを引き込んでいくことができるため、大量展開も可能です。

特に強力な防衛クリーチャーとしては《Shield Sphere》と《育殻組の誉れ》の2枚があります。《Shield Sphere》は0マナの防衛クリーチャーなため、テンポロスなしでドローしながら6打点のアタッカーを展開できる点が強力です。《育殻組の誉れ》は防衛クリーチャーが並んでいる状況であれば実質1マナ15打点の怪物です。策略の龍、アルカデスEDHの詳細なデッキ紹介は以下の記事でまとめています。

伝承の語り部、チュレイン

《伝承の語り部、チュレイン》はクリーチャー呪文を唱えるたびに1ドローと土地を出せる、ドローエンジンとマナ加速が両立した強力な能力を持つ統率者です。《金切り声のドレイク》のようなクリーチャーのバウンス能力を持つカードや、《重荷》のような土地のバウンス能力を持つカードを駆使することで、大量のアドバンテージを獲得することが可能になります。さらに《魔の魅惑》や《大地の知識》のようなカードを使えばループも成立するため、そのまま勝利することが可能です。

仮面使い、エストリッド

《仮面使い、エストリッド》はエンチャントをサポートする複数の能力を持つプレインズウォーカーの統率者です。基本的には+2の能力によるマナ加速と、-7による大量アドバンテージが強力なカードで、特に+2は一見使いづらそうですが《楽園の拡散》などの土地につけるオーラを多く採用することで、大幅なマナ加速が可能な能力です。基本的には《アルゴスの女魔術師》などのドローエンジンと、様々な能力を持ったエンチャントを大量に採用したエンチャントレス型の構築がメジャーです。

非常に相性の良いカードとして《停滞》があります。《停滞》は他に類を見ない強力なスタックスで、ネックである維持コスト(青1マナ)を《仮面使い、エストリッド》の+2能力で永続的に供給することができるため容易に維持することができ、さらに-1能力で《停滞》に除去耐性を付与することも可能です。またロック成立後は《仮面使い、エストリッド》の-7による勝利を目指せるため、《仮面使い、エストリッド》と《停滞》だけでムーブが完結する点が強力です。

まとめ

今回はバントカラーの統率者に関する情報をまとめました。ニーズがあれば、他のカラーの情報もまとめて記事にしていこうと思います。

記事の更新情報はEDH.JPのX(Twitter)で投稿しています。ぜひフォローしてください。

更新情報

2024/3/9: 契約紡ぎ、ファルコ・スパーラの説明に誤りがあったため修正しました。