ボロス(赤白)EDHの統率者・ジェネラル 紹介【2024年4月版】

概要

この記事では2024年4月時点で存在するボロス(赤白)カラーの固有色を持つすべての統率者(ジェネラル)と、その中でも注目の統率者をデッキの概要と合わせて紹介します。

ボロス統率者の概観

統率者一覧

現在ボロスカラーの固有色を持ち、統率者として指定できるカードは現時点で68枚(共闘等の組み合わせを除く)あります。一覧は以下です。

《幽体の兵長、ベル・ボルカ》
《戦いの熾天使、バサンドラ》
《ローハン王家の小姓、メリー》
《アルダー・レイヴンガード大公爵》
《復讐者、キャス》
《正義の幽霊、アグルス・コス》
《憤怒の乗り手、アヴナントのトーリ》
《練達の職人、レヤブ》
《鋼の魂、ワイレス》
《永遠の兵士、アグルス・コス》
《馬の王者、飛蔭》
《ウォジェクの古参兵、アグルス・コス》
《センチネル、サラ・リオンズ》
《伝承師、クイントリウス》
《激情で錬磨された者、ナヒリ》
《無傷のハクトス》
《黄金夜の刃、ギセラ》
《無慈悲なる天使、アンヤ》
《カパロクティ・サンボーン》
《豪腕のブライオン》
《模範操縦士、デパラ》
《恐れを知らぬ騎士、エオウィン》
《贖いし者、フェザー》
《待ち伏せ隊長、ムンダ》
《正義の模範、オレリア》
《嵐の切先、雷遊》
《ローハンの王、エオメル》
《再構築者、オスギル》
《太陽の栄光、オターリ》
《ガイドの著者、モイラ・ブラウン》
《実地歴史家、クイントリウス》
《戦導者オレリア》
《霊鍛冶のホフリ》
《浅利の司令官、理想那》
《確固たる討伐者、レム・カロラス》
《覇者、ジョー・カディーン》
《イロアスの信奉者、カレムネ》
《千番目の月、アニム・パカル》
《ノバックの守衛、クレイグ・ブーン》
《軍勢の刃、タージク》
《ローハンの王、セオデン》
《ギャラクシー・ニュースのDJ、スリードッグ》
《復興の領事、ピア・ナラー》
《ヴェロマカス・ロアホールド》
《恐れなき探査者、アキリ》
《艦の整備士、ティアナ》
《ブルーノー・バトルハンマー》
《パーティー破り、アッシュ》
《護衛隊長、アドリアナ》
《フェールス・ロキーリク将軍》
《勝利の神、イロアス》
《ウェザーライトの英雄、ジェラード》
《ウォードクター》
《太陽の先兵、ネヤリ》
《光輝の調停者、フェザー》
《自由の階、デズデモーナ》
《古代の証人、アリボー》
《鍛冶場主、コル》
《微光蜂、ザーバス》
《法の超越者、オレリア》
《ボロスの大天使、ラジア》
《デジェルとハゾレト》
《ファイアソングとサンスピーカー》
《指揮官リアーラ・ポーティア》
《最初の黄金守護、ジョー・カディーン》
《綱投げ、アキリ》
《軍団のまとめ役、ウィノータ》
《パラディン、エリザベス・タガーディ》
《アナックスとサイミーディ》
《刃を持つ者、アスター》
《名射手、アーシー》
《カイラ・ビン・クルーグ女王》
《アルガイヴの徴募人、ベイルド》
《衝動的な告発人、ネリー・ボルカ》
《人造アノマリー、ジェニー》
《魂の焚きつけ屋、カドリック》
《軍勢の切先、タージク》
《粗野な牧人、ブルース・タール》
《黎明起こし、ザーダ》
《血に呪われた者、オドリック》

統率者紹介

アルダー・レイヴンガード大公爵

《アルダー・レイヴンガード大公爵》は戦闘開始時にクリーチャー1体に速攻と無尽を与える誘発型能力を持った6マナ5/5の統率者です。その他の能力を持たないものの、任意のクリーチャーに無尽を与える能力はシナジー次第で絶大なアドバンテージを稼ぐことが可能です。例として強力なEtB能力を持つクリーチャー(《波止場の恐喝者》や《スカイクレイブの亡霊》)と組み合わせることで、大量のマナ加速やボードアドバンテージを獲得できます。

特別に相性の良いカードとしては《港を滅ぼす者》があります。《港を滅ぼす者》を運用する上での課題の1つである速攻を持たない点がクリアできる他、無尽によりかなり安全に3回の追加の戦闘フェイズを得ることができます。また《アルダー・レイヴンガード大公爵》による無尽の付与はターン終了時まで持続し、かつ無尽は複数付与した場合も能力が重複するため、《港を滅ぼす者》に限らず追加の戦闘フェイズとは相性が良いです。例として無尽を2つ持った《スカイクレイブの亡霊》であればアタックするだけで4枚盤面を取れます。

復讐者、キャス

《復讐者、キャス》は自分のクリーチャーが死亡した時に、そのクリーチャーについていた装備品やオーラを他のクリーチャーにつけられる(オーラは釣り上げた上でつける)誘発型能力を持った4マナ4/3警戒の統率者です。能力はトークンであっても誘発するため、サクリ台とトークンを生成できるオーラを組み合わせることで無限コンボが狙えます。また、《迫撃鞘》などの装備したクリーチャーに自身を生贄にする能力を付与する装備品であれば、能力の起動後にノーコストで他のクリーチャーに装備できるため実質ノーコストのサクリ台として運用することができます。同じ理由で《頭蓋骨絞め》とも相性が良いです。

中でも特に相性の良いカードとしては《結束のカルトーシュ》があります。1マナでトークンを生成できるオーラであるため、《復讐者、キャス》と《結束のカルトーシュ》、マナがかからないサクリ台(《迫撃鞘》など)によって無限ループが成立します。

《復讐者、キャス》は上記のように軽いカードで無限コンボが存在するためコンボ適正が高い統率者であるだけでなく、オーラや装備品を軸とした構築によって《上級建設官、スラム》や《石鍛冶の神秘家》などの、他のデッキでは採用されづらい強力なカードを多く採用でき、ユニークな構築を目指せる点が魅力的です。

激情で錬磨された者、ナヒリ

《激情で錬磨された者、ナヒリ》は親和(装備品)による自身の軽減能力と、装備されたクリーチャーに攻撃時の衝動ドローを与える誘発型能力を持つ6マナ5/4の統率者です。後者の能力は装備品・呪文の場合マナコストを踏み倒せるため、装備品の展開、それによるドローと自身のマナコスト軽減と噛み合いの良い能力で構成されたデザインとなっています。親和による軽減は統率者税(無色2マナ)の支払いにも適用されるため、装備品さえ展開できれば最安では赤白の2マナで唱え直せる場持ちの良さもあります。

《激情で錬磨された者、ナヒリ》EDHでは《皮剥ぎの鞘》のような軽量の生体武器は極めて強力で、1マナにして統率者のマナコストを軽減しながらアタック時のアドバンテージ獲得までを担うことができます。それ以外にも、 《激情で錬磨された者、ナヒリ》では装備品の装備コストは踏み倒せないため《純鋼の聖騎士》などの装備コストを軽減するカードも非常に使い勝手が良いです。なお、アーティファクトを大量展開するデッキであるため相手の《波止場の恐喝者》はケアしておきたいところです。(《盲従》や《門衛のスラル》など)

最近のカードでも《ピップボーイ3000》や《失われた十手》といった軽量で強力な装備品が増えている点も見逃せません。装備品の新規カードの登場が楽しみになるデッキですね。

贖いし者、フェザー

《贖いし者、フェザー》は自軍のクリーチャーを対象として唱えたインスタント・ソーサリーを終了ステップ開始時に回収できる誘発型能力を持つ3マナ3/4飛行の強力な統率者です。《促進》などのキャントリップスペルなどを使い回すことで継続的なドローソースになったり、強力なEtB能力を持つクリーチャーを《雲隠れ》で繰り返しブリンクさせて使い回ありと、様々な方面で活躍する能力です。多人数戦では対戦相手のターンを含む各ターンに誘発する点が強力で、マナが許す限り各ターンに呪文を繰り返し唱え、回収することで莫大なアドバンテージを稼ぐことが可能です。

ボロスカラーには《護衛募集員》や《スカイクレイブの亡霊》、《波止場の恐喝者》などといった強力なEtB能力を持つクリーチャーが豊富に存在するため、《雲隠れ》に代表されるブリンク呪文の使い勝手が非常に良いです。毎ターンこれらのクリーチャーがインスタントタイミングでブリンクするだけでもムーブとしては非常に強力です。またブリンク呪文は《贖いし者、フェザー》を除去から守る手段としても有効である点も見逃せません。

戦導者オレリア

《戦導者オレリア》は美しいイラストが特徴的な統率者です。各ターン最初に攻撃するたびに戦闘フェイズを追加する誘発型能力を持つ、6マナ3/4飛行警戒速攻を持ちます。速攻を持つため、出たターンから追加の戦闘フェイズを確定で得られる能力を活かして構築を組み立てることができます。

追加の戦闘フェイズと相性の良い攻撃時やサボタージュの能力を持つ《騒乱の発端、グレンゾ》や《顔壊しのプロ》を積極的に採用しつつ、勝利につながるコンボパーツとしては《炎の踊り手、リオーニャ》と《多勢の兜》があります。これらはいずれも《戦導者オレリア》をコピーすることで無限コンバットが成立するコンボで、マナコストは重いものの統率者+1枚で成立する勝利に直結する点が魅力的です。

軍団のまとめ役、ウィノータ

《軍団のまとめ役、ウィノータ》は人間でないクリーチャーが攻撃するたびにライブラリトップ6枚から人間クリーチャーを攻撃状態で出す誘発型能力を持つ4マナ4/4の統率者です。人間でないクリーチャーが攻撃した数が多ければ大量の展開が期待できる強力な能力ですが、能力を最大限に活かすには人間と人間でないクリーチャーをどちらもそれなりの枚数採用する必要があります。

メタクリーチャーを豊富に採用したスタックス型の構築を過去に紹介しています。

カイラ・ビン・クルーグ女王

《カイラ・ビン・クルーグ女王》は4マナのタップ能力で手札すべてを入れ替えながら、捨てた中から1・2・3マナのアーティファクトやクリーチャーを1枚ずつ出すというユニークな起動型能力を持つ3マナ2/3の統率者です。手札入れ替えの能力のようですが、捨てたカードの一部(最大3枚)を場に出せるため、枚数的にはかなりのアドバンテージを稼ぐことができる強力なドローエンジンです。さらに、1〜3まですべて揃っていれば実質6マナ分の展開が行えるため、実質3枚カードを増やしながら2マナ加速だとすると4マナ+タップの起動型能力としては破格の性能です。

構築としては《エメリアのアルコン》や《アメジストのとげ》などの様々なメタカードを豊富に搭載したスタックス型でドローエンジンと展開力を担うのがメジャーですが、アーティファクトの釣り上げに対応していることを活かして、《ブライトハースの指輪》や《玄武岩のモノリス》などのアーティファクト軸のコンボ要素も詰め込むことができます。

まとめ

今回はボロス(赤白)カラーの統率者に関する情報をまとめました。ニーズがあれば、他のカラーの情報もまとめて記事にしていこうと思います。

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