グリクシス(青黒赤)EDHの統率者・ジェネラル 紹介【2024年1月版】
概要
この記事では2024年1月時点で存在するグリクシスカラーのすべての統率者(ジェネラル)と、その中でも注目の統率者をデッキの概要と合わせて紹介します。固有色と色の違いがわからない、という方は以下の公式ルールをご一読ください。(デッキ構築に関するルールの2番です)
グリクシス統率者の概観
現在グリクシスカラー(青黒赤)の固有色を持ち、統率者として指定できるカードは現時点で40枚(共闘を除く)あります。一覧は以下です。
《Tetsuo Umezawa 》
《Lord of Tresserhorn 》
《Gwendlyn Di Corci 》
《強奪者、アバドン》
《鉄面提督ベケット》
《画家、アンヘロ》
《孤高のサイバーマン、アシャド》
《冷酷な者、アシュノッド》
《暗闇の君主、ベ=ラコール》
《妖艶な泥棒、コルメラ》
《粛清するものクローシス》
《スカロの集団》
《ダーレクの創造主、ダヴロス》
《欲深き者、エヴリン》
《疫病の女王、ガルザ・ゾル》
《ゴロゴロと悟》
《儀式の大魔導師、イナーラ》
《ネファリアの災い、ジェリーヴァ》
《反体制魔道士、ケス》
《1蒐集家、ザンダー卿》
《陽気な拷問吏、リンディ》
《偽善者、メアシル》
《黒薔薇のマルチェッサ》
《工匠の神童、ミシュラ》
《高名な者、ミシュラ》
《ミッシー》
《精神破壊者、ネクサル》
《ニコル・ボーラス》
《破滅の龍、ニコル・ボーラス》
《粗暴な年代学者、オベカ》
《繊細な筆、パルネス》
《白の手、サルマン》
《指輪の王、サウロン》
《裏切り者の王、セドリス》
《沼地の王ソルカナー》
《穢れたもの、ソルカナー》
《帝国の英雄、テツオ》
《ラニ》
《ヴァリヤード》
《スラクジムンダール》
《エルタレルの流刑者、ゼヴロア》
《冥王、サウロン》
《反逆者、ドン・アンドレ》
《沈まぬ者、鉄面提督》
2枚の統率者を指定できる共闘能力を持つカードを含めると、青黒赤の一部を含むカードは約30枚あります。カードの組み合わせ次第でグリクシスカラーの統率者として指定することが可能です。
《ケッシグの罠師、アレイナ》
《金線の打破者、アーミクス》
《鉄面連合の略取者、ブリーチェス》
《月のクラーケン、ブリネリン》
《船壊し、ダーゴ》
《岐路の占い師、エリゲス》
《守り翼の使い魔、エシオル》
《影猫の使い魔、ファルティス》
《ラミレス・ディピエトロの幽霊》
《パワーストーンの技師、グレイシャン》
《燃えさし爪の使い魔、ケディス》
《肉体彫刻家、ケスキット》
《親指なしのクラーク》
《ルーデヴィックの名作、クラム》
《屍錬金術師、ルーデヴィック》
《鋭い目の航海士、マルコム》
《林間の茨、ミアーラ》
《ダスキネルの工作員、ネイディア》
《ロフガフフの息子、ログラクフ》
《千の顔の逆嶋》
《闇の男爵、センギア》
《嵐の目、シアーニ》
《求道の達人、サイラス・レン》
《愚者滅ぼし、テヴェシュ・ザット》
《虹色の笛吹き》
《ゴブリンの武器職人、トッゴ》
《冒涜する者、トーモッド》
《激情の薬瓶砕き》
※ドクターカードは《ヴィスラー・ターロー》もしくは《クララ・オズワルド》との組み合わせでグリクシスカラーの統率者として指定可能
《9代目ドクター》
《10代目ドクター》
《12代目ドクター》
統率者紹介
儀式の大魔導師、イナーラ
《儀式の大魔導師、イナーラ》はウィザード専用のサポート能力を持った強力な統率者です。威光能力により、統率者領域にいるだけで1マナ払えば場に出たウィザードをコピーする誘発型能力を使うことができます。
《儀式の大魔導師、イナーラ》と特に相性の良いカードとして《呪文探求者》があります。《呪文探求者》から《弱者選別》や《発掘》といったカードをサーチすることで、《呪文探求者》と無色1マナのみから勝利することが可能です。これは統率者戦のあらゆる無限コンボの中で最も軽く、要求枚数も少ないコンボであるため《儀式の大魔導師、イナーラ》EDHは基本的にこのコンボを軸としたターボ型のコンボデッキの構築が主流です。コンボの詳細やデッキリストは以下の記事でまとめています。
精神破壊者、ネクサル
《精神破壊者、ネクサル》は《吠えたける鉱山》と《地獄界の夢》が組み合わさったような各プレイヤーに対する追加ドローと、対戦相手がカードを引くたびにそのプレイヤーに1点ダメージを与える常在型能力を持ちます。統率者2013で登場して以降、今に至るまで根強い人気がある統率者です。
《精神破壊者、ネクサル》EDHでは《Wheel of Fortune》のような各プレイヤーの大量ドロー呪文が大量のバーンダメージを稼ぐことができるため非常に相性が良いです。また《オークの弓使い》や《黙示録、シェオルドレッド》も《精神破壊者、ネクサル》と同様に大量ドローとシナジーを形成するパワーカードです。戦略上、各対戦相手にもカードを多く引かせてしまうためゲーム展開は荒れやすくなりますが、一方で、お互いにリソースを叩きつけ合う激しいゲーム展開を楽しむことができる統率者でもあります。
偽善者、メアシル
《偽善者、メアシル》はEtBで自分の手札や墓地からクリーチャーを檻カウンターを乗せて追放し、檻カウンターが乗っている各クリーチャーの起動型能力をそれぞれ毎ターン1度だけ使える常在型能力を持ちます。何度も戦場に出て檻カウンターが乗ったカードが増えていくことで多くの能力を獲得できるようにデザインされたカードです。
《偽善者、メアシル》と特に相性の良いカードとして《変異種》系の多くの起動型能力を持ったクリーチャーがあげられます。中でも特に相性が良いのが《霊異種》で、1マナの起動型能力で自身を一時的に追放する能力により、強力な除去耐性が獲得しながら《偽善者、メアシル》のEtB能力を何度も使うことができるようになります。勝ち筋の例としては《終異種》《歩行バリスタ》《ブラッドペット》に檻カウンターを乗せることで、《終異種》の不死を付与する能力により毎ターン1度の起動能力の縛りを回避しながら、《歩行バリスタ》の能力による無限ダメージが成立します。コンボ特化の統率者と比べるとコンボ成立には時間がかかるものの、強力な除去耐性や能力の汎用性の高さが魅力的な統率者です。
冥王、サウロン
《冥王、サウロン》は護法(伝説のクリーチャーやアーティファクト)と、各対戦相手が呪文を唱える度に動員を行う誘発型能力、動員で生成される軍団トークンに強力なドローを行えるサボタージュ能力を付与する常在型能力を持ちます。強さの理解に時間がかかる能力ですが、ざっくり言えば除去耐性がありサボタージュ能力で4ドローが付いている《マナ喰らいのハイドラ》を生成するような能力となっています。護法は多くの場面で相手の統率者をコストに要求する強力な条件となっており、除去耐性にも安心感があります。また、軍団トークンのサイズは非常に大きくなりますが《冥王、サウロン》自身もパワー7と3回の攻撃で統率者ダメージ21点による敗北を狙えるため、戦闘だけでも対戦相手にかなりのプレッシャーを与えられる統率者です。(2024/8/7修正)
単体で完結した強力な統率者であるだけに、デッキ構築も自由度が非常に高いです。特にひねりを加えずに《タッサの神託者》や《死の国からの脱出》系のコンボを搭載して汎用カードを詰め込むだけでも十分成立しますし、無限コンボを積極的に狙わずに《相殺》や《倦怠の宝珠》などのスタックス系のカードを多く採用してライフレースに持ち込むことを目指すこともできます。
工匠の神童、ミシュラ
《工匠の神童、ミシュラ》はデッキ構築がハイランダーであるEDHにおいて、ライブラリから同名カードを参照するという明らかに無理そうな能力を持った伝説のクリーチャーです。
一見するとどうしようもない能力に見えますが、強力なシナジーを形成するカードがあります。それが《吹き荒れる潜在能力》です。《吹き荒れる潜在能力》は各プレイヤーが唱えた呪文をライブラリの下に送り、それの代わりに同じカードタイプの呪文をライブラリの上から唱えるというカオス系のエンチャントで、このカードがあると除去呪文を通すことすらままならなくなります。この時《工匠の神童、ミシュラ》が場にあれば、唱えたアーティファクト呪文がライブラリに戻った後に《工匠の神童、ミシュラ》の能力で場に出直すことができるため、《吹き荒れる潜在能力》がシンプルなカードアドバンテージ源になりながら相手に対する強力な妨害として機能します。《吹き荒れる潜在能力》以外にも《虚空の杯》や《Nether Void》など、誘発型で呪文をカウンターするカードは、カウンターされた後に《工匠の神童、ミシュラ》の能力で墓地から釣り上げることができるため相性が良いです。
《工匠の神童、ミシュラ》は強力な統率者というわけではありませんが、特徴的な能力を持つため独特の動きをするデッキを構築することができます。
まとめ
今回はグリクシスカラーの統率者に関する情報をまとめました。ニーズがあれば、他のカラーの情報もまとめて記事にしていこうと思います。
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