ジャンド(黒赤緑)EDHの統率者・ジェネラル 紹介【2024年2月版】

概要

この記事では2024年2月時点で存在するジャンド(黒赤緑)カラーの固有色を持つすべての統率者(ジェネラル)と、その中でも注目の統率者をデッキの概要と合わせて紹介します。固有色と色の違いがわからない、という方は以下の公式ルールをご一読ください。(デッキ構築に関するルールの2番です)

ジャンド統率者の概観

統率者一覧

現在ジャンドカラーの固有色を持ち、統率者として指定できるカードは現時点で30枚(共闘を除く)あります。一覧は以下です。

《Bartel Runeaxe》
《陽気な大食漢、コルヴォルド》
《ジャンドの暴君、カーサス》
《焦熱団のユルロック》
《道具箱、ヘンジー・トーリ》
《戦争織り、タンティス》
《磐石、ミスター・オルフィオ》
《究極のハイブリッド恐竜、インドラプトル》
《ドラゴンの打擲、オーグニス》
《死体起こし、ジャイラス》
《暴虐の覇王アスマディ》
《暴虐の龍、アスマディ》
《血編み髪のクレシュ》
《死の守り手、セックァー》
《殺戮の王、ベハル》
《破砕団の兄弟》
《梁町の暴漢》
《カーの空奪い、プローシュ》
《やり手の交渉人、ヴァジ》
《転生するデアリガズ》
《Adun Oakenshield》
《黄金の一刺し、ジラ》
《フェイに呪われた王、コルヴォルド》
《ジラ・エリアン》
《スライムフットとスクイー》
《ネコルーの女王、ワシトラ》
《ウィンドグレイスの魂》
《点火するものデアリガズ》
《焼却するもの、ジアトラ》
《ウィンドグレイス卿》

2枚の統率者を指定できる能力(共闘など)を持つカードを含めると組み合わせ次第でかなりの枚数があるため、今回は割愛します。(共闘統率者に関するまとめも、いずれ記事にしようと思います。)

統率者紹介

フェイに呪われた王、コルヴォルド

《フェイに呪われた王、コルヴォルド》はEtBとアタック時に自分のパーマネントを1枚生贄にする能力と、自分がパーマネントを生贄にするたびに+1/+1カウンターを乗せながら1ドローする2つの誘発型能力を持つ伝説のクリーチャーです。《フェイに呪われた王、コルヴォルド》はジャンドカラーを代表するような非常に強力かつ人気な統率者で、統率者戦でもトップクラスの爆発力を持ちます

特に相性の良いカードとして《波止場の恐喝者》があり、宝物トークンを生贄にするたびにカードをドローできるため、大体2マナでマナを増やしながら4〜6枚ドローできる凄まじいアドバンテージを稼ぐことが可能です。このようにあまりにも相性が良いため、《フェイに呪われた王、コルヴォルド》EDHでは《波止場の恐喝者》を《再活性》などで何度も使い回していればデッキが回り、勝利に大きく近づくことができます。またアドバンテージを稼ぐだけでなく、副次的に《フェイに呪われた王、コルヴォルド》自身のサイズも10や20に膨れ上がるため、統率者の戦闘ダメージで勝ちを目指すプランも取れる点が強力です。

ジャンドカラーで爆発力のある強力なデッキを構築したいのであれば、《フェイに呪われた王、コルヴォルド》は統率者候補として筆頭に上がります。《フェイに呪われた王、コルヴォルド》EDHについては記事でもまとめています。

陽気な大食漢、コルヴォルド

《陽気な大食漢、コルヴォルド》は生贄に関連したマナコストの軽量化能力と、3つのキーワード能力に、墓地を参照してサイズアップとドローが可能なサボタージュ能力という、使いやすく強力な能力を備えた統率者です。本体は8マナと重いものの、《新緑の地下墓地》などのフェッチランドや、《ほくちの壁》などといった相性の良いカードを組み合わせれば、5〜6マナほどで唱えられることが多いです。本体が速攻を持つためサボタージュ能力は非常に使いやすく、3枚以上引けることが多いためドローエンジンとして強力です。同時にサイズアップもするため、基本的には3回攻撃すれば統率者ダメージ21点に到達します。またパーマネントタイプはすべて揃えば6種類あるため、ゲームが長期化した際には爆発力も期待できます。

特に相性の良いカードとして、少しリスキーですが《ダイアモンドのライオン》があります。単体で3マナとアーティファクト・クリーチャーの生贄を満たせるため、実質5マナ分の働きをしてくれます。土地は基本的に簡単に墓地に落とせるので、大体《ダイアモンドのライオン》+有色2マナあれば統率者が出せます。《ダイアモンドのライオン》による手札を捨てるデメリットも、《陽気な大食漢、コルヴォルド》のサボタージュ能力ですぐにリソースを回復できるため噛み合います。(ただし除去を受けると厳しいですが…)

《フェイに呪われた王、コルヴォルド》と比べると爆発力は劣る代わりに、単体でドローエンジンとして成立することによる安定感があるため線が太く、ミッドレンジやコントロールの構築に適性が高いです。

究極のハイブリッド恐竜、インドラプトル

《究極のハイブリッド恐竜、インドラプトル》はこのターンに対戦相手が失ったライフの合計分の+1/+1カウンターが乗って戦場にでる強力なキーワード能力である狂喜Xを持つ統率者です。狂気Xは各対戦相手が失ったライフの合計を参照するため、《発展の代価》や《地震》などの全体火力と組み合わせることで、3マナの統率者でありながら容易にパワーが10や20を超えることが可能です。また、このクリーチャーがダメージを受けた際に誘発する激昂能力は、対戦相手に対してクリーチャーの生贄か《究極のハイブリッド恐竜、インドラプトル》のパワー分のダメージを与えることを選ばせる強力なものとなっており、継続的に誘発させることができれば容易に相手のライフを消し飛ばすことが可能です。

特に相性の良いカードとしては《紅蓮炎血》があります。赤1マナで各対戦相手と各クリーチャーに1点ダメージを飛ばすことができるため、狂喜Xと激昂能力の両方と非常に相性が良く、実質赤1マナで対戦相手に10点以上のバーンを飛ばせるカードに化けます。

梁町の暴漢

《梁町の暴漢》はターンプレイヤーである対戦相手の場に、自分の墓地のクリーチャーを釣り上げる非常に特徴的な起動型能力を持ちます。このカードで釣り上げたいカードの代表的なカードとして《地ならし屋》があります。これを対戦相手のアップキープに押し付けることで、ライブラリを空にしてそのままドローステップで敗北させることができます。特に《納墓》や《Bazaar of Baghdad》のようなインスタントタイミングで墓地にカードを落とせるカードと組み合わせることで、警戒をすり抜けやすくなります。

このように変則的な勝ち筋ではありますが、《梁町の暴漢》自身が速攻を持つ点と《納墓》など非常に相性の良いカードが存在するジャンドカラーであることから、デッキとして十分成立する水準にあります。

ウィンドグレイス卿

《ウィンドグレイス卿》は統率者として指定できるプレインズウォーカーで、土地に関する複数の能力を持ちます。土地を軸としたデッキを考える上では、単体でドローエンジンと土地加速が両立しているためクセがなく使いやすいデザインの統率者だと言えます。

特に相性の良いカードとしては《進化の賢者》があります。《進化の賢者》は上陸によって増殖が誘発するため、《ウィンドグレイス卿》の-2能力を使うと忠誠度カウンターが2つ増え、実質忠誠度消費なしで能力を使えるようになります。また、釣り上げる土地を《新緑の地下墓地》などのフェッチランドにすればさらに上陸を誘発させられるため、-2能力を連打しながら-11の奥義を目指すことが可能です。

《ウィンドグレイス卿》EDHの詳細については記事でもまとめています。

まとめ

今回はジャンドカラーの統率者に関する情報をまとめました。ニーズがあれば、他のカラーの情報もまとめて記事にしていこうと思います。

記事の更新情報はEDH.JPのX(Twitter)で投稿しています。ぜひフォローしてください。