【EDHデッキ紹介】迷える探究者、梓【エルドレインの森 対応版】

今回は迷える探究者、梓EDHの紹介です。

強力なランパン能力を活かして様々な能力を持った特殊地形を駆使しながらエルドラージによる盤面制圧を目指す、無限コンボに頼らない珍しいタイプの統率者です。

統率者解説

2004年発売の神河物語で登場した緑単色の伝説のクリーチャーである梓は、2Gの3マナの人間・モンクで追加の土地を2枚プレイできるようになる常在型能力を持ちます。追加の土地プレイを許可する能力としては統率者戦のカードプール全体を見渡しても最高クラスで、《世界のるつぼ》や《クルフィックスの狩猟者》などとシナジーを形成して大量の土地を展開することが可能です。

一方で、梓自身はあくまで土地の追加プレイを許可するだけで、直接的にリソース源になったり勝ち手段になったりすることはしないため、構築を通じて梓の能力を最大限活かすことができなければ、もっとわかりやすく強力な能力を持った統率者との差別化は困難だと言えます。

そのため、今回のリストでは「土地単」的なテイストに構築をまとめることで梓の能力を最大限活用し、他統率者との差別化を計っています。

デッキリスト

リストはmoxfield様にて公開しています。

https://www.moxfield.com/decks/26MMJ6kLlk6TMaY3doloPw

— 統率者 1 —
《迷える探求者、梓》
— クリーチャー 17 —
《アロサウルス飼い》
《エルフの開墾者》
《森を護る者》
《溜め込み屋のアウフ》
《水蓮のコブラ》
《辺境地の罠外し》
《秋の占い師》
《クルフィックスの狩猟者》
《エルフの指導霊》
《忍耐》
《刻み角》
《復活した精霊信者、ニッサ》
《ラムナプの採掘者》
《ムル・ダヤの巫女》
《根の道の浄化師》
《絶え間ない飢餓、ウラモグ》
《約束された終末、エムラクール》
— インスタント 11 —
《召喚士の契約》
《輪作》
《有毒の蘇生》
《夏の帳》
《俗世の教示者》
《むかしむかし》
《内にいる獣》
《召喚の調べ》
《クローサの掌握》
《未知な領域》
《活性の力》
— ソーサリー 4 —
《緑の太陽の頂点》
《破滅の終焉》
《壌土からの生命》
《発見の誘惑》
— エンチャント 4 —
《楽園の拡散》
《繁茂》
《ケンリスの変身》
《森の知恵》
— アーティファクト 12 —
《宝石の睡蓮》
《水蓮の花びら》
《魔力の墓所》
《モックス・ダイアモンド》
《太陽の指輪》
《呪われたトーテム像》
《無のロッド》
《倦怠の宝珠》
《世界のるつぼ》
《どん欲の角笛》
《世界の導管》
《一つの指輪》
— プレインズウォーカー 2 —
《大いなる創造者、カーン》
《向上した精霊信者、ニッサ》
— 土地 48 —
《ドライアドの東屋》
《古えの墳墓》
《爆発域》
《耐え抜くもの、母聖樹》
《ギャレンブリグ城》
《魂の洞窟》
《統率の灯台》
《水晶鉱脈》
《暗黒の深部》
《さびれた寺院》
《Diamond Valley》
《出現領域》
《ウギンの目》
《寓話の小道》
《死者の原野》
《森》3
《ガイアの揺籃の地》
《宝石の洞窟》
《Glacial Chasm》
《イス卿の迷路》
《海の中心、御心》
《霧深い雨林》
《ロノムの口》
《ニクスの祭殿、ニクソス》
《虹色の眺望》
《海門の残骸》
《冠雪の森》9
《露天鉱床》
《The Tabernacle at Pendrell Vale》
《演劇の舞台》
《新緑の地下墓地》
《ヴェズーヴァ》
《作戦室》
《不毛の大地》
《七曲がりの峡谷》
《吹きさらしの荒野》
《樹木茂る山麓》
《ヤヴィマヤのうろ穴》
《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》

デッキ解説

デッキ図解
画像=EDH.JP

デッキ全体の動きを図解すると上記のような形です。統率者である梓が強力なマナ基盤となるだけでなく、土地を追加プレイする能力をカードアドバンテージや妨害、フィニッシャーに変換して立ち回る、土地を軸とした戦略で展開するデッキです。

デッキリストを俯瞰すると、リストの半分を占める土地が特徴的です。マナ基盤はほぼ土地に依存しきることで、《呪われたトーテム像》や《倦怠の宝珠》、《無のロッド》といったクリーチャー・アーティファクトに対する強力なメタカードを搭載することを可能にしています。

カードアドバンテージ

大きく以下の2種類に大別される、梓と強力なシナジーを形成して土地の展開を補助するカードを複数採用しています。

  • ライブラリトップの土地をプレイできるようにするカード
  • 墓地から土地をプレイできるようにするカード

ライブラリトップの土地をプレイを許可する能力は、不安定さこそあるものの、手札消費なしで土地を増やすことができます。また墓地からプレイできる能力と比べると、新しい土地にアクセスできる点が相違点です。トップに依存する不安定さについては、フェッチランドなどのシャッフル手段と組み合わせることで使いやすくなります。

妨害

上記の墓地から土地をプレイできる能力は主にフェッチランドや《露天鉱床》などの自分で墓地に行ける能力を持つ土地と組み合わせることで、継続的なアドバンテージ源として使うことができます。特に《露天鉱床》や《不毛の大地》とのシナジーが強力で、自分の土地展開を捨てれば毎ターン3枚の土地破壊が可能で、相手のテンポを大きく削ぐことができる梓EDHの核となる妨害手段です。

ほかにも、《クローサの掌握》など緑ならではの優秀なピン除去を採用することで《冬の宝珠》など致命的な妨害に対する回答を用意してあります。

フィニッシャー

主要な勝ち筋は《死者の原野》による大量のゾンビトークンか、《ウギンの目》からアクセスできる伝説のエルドラージの2種類になります。

《死者の原野》は梓の能力と組み合わせることで、毎ターン3回ゾンビトークンを生成することが可能な強力な土地です。また、伝説の土地でないため、《ヴェズーヴァ》や《演劇の舞台》によりコピーすることで、生成するゾンビトークンを増やすことが可能です。

もう一方の勝ち筋について、伝説のエルドラージは今回《約束された終末、エムラクール》と《絶え間ない飢餓、ウラモグ》の2種類を採用しています。滅殺を持つエルドラージも強力ですが、今回の構築ではクリーチャーに速攻を安定的に付与することが困難である点と、墓地に落ちた際のライブラリ修復能力が《世界のるつぼ》系のカードと相性が悪いため、採用するのはこの2枚としました。

他にも、勝ち筋としては少し頼りないですが《暗黒の深部》から生成されるマリットレイジに(20/20 飛行、破壊不能)も2回の攻撃で40点ダメージを叩き出せる強力なクリーチャーです。バウンスや追放除去が主流な統率者戦において、破壊不能はそこまで頼りになる耐性能力ではありません。ただ、土地から出るトークンであるため除去されても《世界のるつぼ》系カードから出し直しが容易です。

個別カード解説

クリーチャーカード

  • 《秋の占い師》

《秋の占い師》は今回のリストで3枚採用されているライブラリトップの土地のプレイを許可するシステムクリーチャーの1枚です。集会能力で、クリーチャーも唱えられるようになります。

集会の条件は、本体と梓でパワー1、2が揃うため、あと1種類を何かで揃えることになります。パワー3以上のクリーチャーの採用枚数は多くありませんが、統率者戦では《内にいる獣》や《王冠泥棒、オーコ》などの存在により、何かとつけて3/3のクリーチャーが出てくることが多いため、達成は難しくありません。

《俗世の教示者》や《有毒の蘇生》といったトップ操作と相性が良く、特にインスタントタイミングで唱えられる《忍耐》を奇襲性の高い墓地対策として使うことができます。

  • 《根の道の浄化師》

自分の場とライブラリの土地をすべて基本土地にする特殊な能力を持ったクリーチャーです。《虹色の眺望》や《寓話の小道》が持つ基本土地をリクルートする能力により、あらゆる土地にアクセスできるようになります。

また場の土地を基本にする能力は、今回のデッキが苦手とする《基本に帰れ》や《血染めの月》といった特殊地形メタカードを避ける手段として機能します。

インスタント・ソーサリーカード

  • 《壌土からの生命》

壌土からの生命は土地回収カードとして優秀です。

土地の枚数を確保する手段としては《世界のるつぼ》系カードと比べると、3枚回収するために1Gマナを要求するためテンポが悪いものの、置物と異なり除去により妨害されることがない点と、土地が手札を経由するため、《耐え抜くもの、母聖樹》の魂力を再利用できる点で差別化が可能です。

  • 《発見の誘惑》

3Gのソーサリーで、ライブラリから好きな土地をアンタップインで場に出せます。各対戦相手も任意でライブラリから土地を出すことができますが、こうして土地を出した対戦相手の数だけ、自分は追加で土地を出すことが出来ます。つまり、全員が便乗してきた場合は4枚の土地を出せるわけです。

誰も乗ってこなかった場合は《森の占術》と大差ありませんが、統率者戦ではこうした対戦相手にもリソースを渡す能力はプレイヤー間のリソース格差を埋めるカードとして機能し、ゲームをより面白いものにします。基本的に「リソースが厳しいプレイヤーの数だけ追加で土地を出せるカード」として機能するため、卓によりますが多くの場合2枚以上出せます。

なお、大量のマナを生める時の《ガイアの揺籃の地》などの強すぎる土地を相手に出されてしまった際には、自分もそれに合わせて《露天鉱床》などを場に出してそれを処理することが求められる場合もあります。

アーティファクト・エンチャントカード

  • 《世界の導管》

4マナの《世界のるつぼ》ですが、タップで墓地のパーマネント呪文を1枚だけ唱えられるようになる起動型能力を持ちます。

起動型能力は使ったターンは他に呪文を唱えられなくなりますが、土地によるムーブの依存度が高い梓EDHでは呪文を唱えないターンは少なくなく、継続的なリソース源として極めて強力です。

ただし、今回は《無のロッド》を採用しているため、その影響下では起動型能力は使えなくなります。一方で、逆に言えば《無のロッド》が割られた際には《世界の導管》で《無のロッド》を出し直すことができるわけです。

  • 《どん欲の角笛》

土地をプレイしたプレイヤーがカードを1枚引く常在型能力を持ったアーティファクトです。梓と組み合わせれば、毎ターン3枚ドローという凄まじいアドバンテージを獲得することが可能です。

もちろん相手にも引かせてしまうデメリットもありますが、基本的にはそれ以上に自分が引けるため問題になりません。

プレインズウォーカーカード

  • 《向上した精霊信者、ニッサ》

サブ勝ち筋になれる器用なプレインズウォーカーです。+1はそこそこ大きいトークンを出す程度の能力ですが、初期忠誠度7(もしくは5)を持ちながら-1でアーティファクト・エンチャントを割る能力は実質毎ターン置物を割れる強力な能力です。

また、奥義は自分の森の数だけ+1/+1修正とトランプルを付与する強力なフィニッシュ能力ですが、完成化を使わなければ着地した時点で使うことが可能です。この能力は実質《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》との2枚コンボになっており、その場合、土地の枚数分の修正として使っていくことが可能です。梓EDHでは土地が10枚以上並ぶこともザラなため、梓や《ドライアドの東屋》などの有象無象で攻撃するだけで1、2人のプレイヤーを倒すだけのダメージを叩き出せます。

土地カード

  • 《Diamond Valley》

クリーチャーをサクってそのタフネス分のライフを回復する起動型能力を持つ土地です。マリットレイジなどをサクることで大量のライフゲインになり、ライフレースのゲーム展開に強くなります。

また、《世界の導管》と組み合わせることで《約束された終末、エムラクール》を使い回すギミックにもなります。

  • 《ロノムの口》

5マナ+タップサクり起動とはいえ、土地とは思えないほど強力な火力を持つ特殊地形です。《冠雪の森》で無理なく氷雪マナを供給できます。クリーチャーに対する回答が少ない緑単において希少な火力でもあります。

《世界のるつぼ》系のカードで使い回すことで、緩やかに生物を根絶やしにすることが可能です。また、特筆するべきポイントとして土地の起動型能力であるため、《堂々たる撤廃者》などをすり抜けることが可能です。

キープ基準

序盤はまず梓の早期着地を目指すため、2ターン以内に梓が着地できることが1つ目のキープ基準になります。梓の能力の性質上、着地したターンから土地を追加プレイするべきなので、土地枚数は4枚前後が望ましいです。それに加え、《クルフィックスの狩猟者》などの土地の継続的な供給源が存在するとベターです。

梓が出た時点で土地が追加で2枚出るため、理想的なムーブとしてはその2マナを使い《呪われたトーテム像》などの妨害置物の設置できると最高です。

《緑の太陽の頂点》などから土地の供給手段を出す際には、基本的には土地のプレイ回数をさらに増やせる《ムル・ダヤの巫女》が最優先になります。ただし、フェッチランドと《露天鉱床》が揃っている状態であれば、《ラムナプの採掘者》も視野に入ります。墓地にあるのがフェッチランドだけの場合はマナだけ伸びて息切れしてしまう懸念があるため、新しい土地にアクセスしつつ、通常ドローで土地以外にアクセスできるら可能性があがる《ムル・ダヤの巫女》の方が強力です。

相手からの妨害に関しては、基本的に梓自身は妨害に強いと言えます。打ち消しは無理ですが、着地さえすれば相手より先に優先権が来るので、除去を打たれるより先に土地を展開することができるためです。むしろ、その後の土地の供給手段の方が断たれると厳しいことが多いです。そのため、《森の知恵》や《一つの指輪》などの単体で強いドローエンジンは、ハンドの価値を大きく高めてくれます。

キープ判定例

ここではいくつか初手ハンドの例と考え方を紹介します。

  • ハンド例1

《宝石の洞窟》、《出現領域》、《太陽の指輪》、《死者の原野》、《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》、《復活した精霊信者、ニッサ》、《秋の占い師》

キープです。1T梓が確定しており、手普段の土地を吐き切った状態で2ターン目《秋の占い師》を目指せる強力なハンドです。《宝石の洞窟》で切るカードは悩ましいですが、《復活した精霊信者、ニッサ》が無難です。

  • ハンド例2

土地3、《Diamond Valley》、《古えの墳墓》、《ムル・ダヤの巫女》、《召喚の調べ》

キープです。2T梓、3T《ムル・ダヤの巫女》を出しつつ母聖樹を構えられ、《召喚の調べ》による後続確保もできています。少し立ち上がりが遅いものの、このくらいのハンドが標準的なキープ基準になってきます。

  • ハンド例3

土地4、《エルフの開墾者》、《大いなる創造者、カーン》、《クローサの掌握》

マリガンです。梓は2ターン以内に設置できないと大体ゲームに置いていかれるため、カーンや掌握など強力な妨害を持っていたとしてもキープすることはできません。

コンボ・ギミック解説

暗黒の深部+演劇の舞台コンボ

《演劇の舞台》で《暗黒の深部》のコピーになることで、氷カウンターが0個の《暗黒の深部》を作ります。(カウンターはコピー可能な値ではないため)これをサクることで、即座にマリットレイジを出すことができます。

なお《暗黒の深部》は伝説であるため、コピーした時点で、レジェンダリールールは基づいてオリジナルの《暗黒の深部》を墓地に置く必要があります。

環境での位置付け

デッキパワーレベル

デッキパワーレベルは7です。梓の能力は現在でも通用する強力なもので、《世界のるつぼ》の互換カードが増えたことで《露天鉱床》による土地破壊戦略が一層安定しています。また、《死者の原野》の存在により、《孔蹄のビヒモス》、《ゼンディカーの報復者》などの重いフィニッシャーを採用しなくてもゲームを決めることができます。

相性の良いアーキタイプ

梓EDHの分類はランパンを生かしたランプデッキであるため、ミッドレンジやコントロールとの相性は基本的には良いです。とはいえ、EDHは独創的な動きをするアーキタイプが多いため、一概に相性で計れるものではありません。

妨害戦略として土地破壊を主軸に据えているため、《焦土》や《夜明けの反射》などの土地を使ったギミックへの依存度が高いアーキタイプとは非常に相性が良いです。例えばコジレックEDHなどが該当します。

また、アーティファクトメタや土地メタによるマナ基盤への妨害であるため、緑のマナクリーチャーが入っていない色拘束の厳しい多色デッキとも相性が良い傾向にあります。例えばカーリアEDHなどが該当します。

相性の悪いアーキタイプ

青が入っておらず、軽量な除去も少ないことからターボ型のコンボデッキとは相性が悪いです。例えばイナーラEDHなどが該当します。

いくらキープ基準を厳しくしても、《忍耐》や《活性の力》などを初手で引き込める可能性は高くありません。ただ、そういったデッキはタイトなマナ基盤の中で緻密なキープ基準を前提にムーブするため、意外と《不毛の大地》1枚でムーブを遅らせることができることもあります

低予算化オプション

今回のリストをゼロから組んだ場合、2023年12月04日時点での相場におけるデッキ価格は約64万円です。EDH.JPの「低予算化オプション」では、アーキタイプの基本的なコンセプトを変更することなく、できるだけ高額なカードを使わずに安価に抑えた構築を紹介します。(基本的にリスト全体で5万円未満で構築しています)

低予算版リスト

低予算リストのデッキ価格は国内相場で49,860円(2023年12月05日時点)です。

リストはmoxfield様でも公開しています。

https://www.moxfield.com/decks/pxaCv6q97Eqq5zW2CU2Vyw

— 統率者 1 —
《迷える探求者、梓》 参考価格: 80円
— クリーチャー 17 —
《東屋のエルフ》 参考価格: 40円
《溜め込み屋のアウフ》 参考価格: 380円
《運命を紡ぐ者》 参考価格: 100円
《水蓮のコブラ》 参考価格: 100円
《辺境地の罠外し》 参考価格: 20円
《秋の占い師》 参考価格: 150円
《クルフィックスの狩猟者》 参考価格: 50円
《エルフの指導霊》 参考価格: 250円
《刻み角》 参考価格: 30円
《復活した精霊信者、ニッサ》 参考価格: 1,530円
《ラムナプの採掘者》 参考価格: 180円
《不屈の追跡者》 参考価格: 210円
《ムル・ダヤの巫女》 参考価格: 180円
《根の道の浄化師》 参考価格: 430円
《常緑のビヒモス》 参考価格: 20円
《忠誠の剝ぎ取り》 参考価格: 480円
《約束された終末、エムラクール》 参考価格: 3,800円 => (PR)メルカリで安かったです
— インスタント 12 —
《秋の帳》 参考価格: 70円
《輪作》 参考価格: 60円
《自然の要求》 参考価格: 40円
《有毒の蘇生》 参考価格: 380円
《夏の帳》 参考価格: 380円
《英雄的介入》 参考価格: 280円
《むかしむかし》 参考価格: 200円
《自然への回帰》 参考価格: 10円
《内にいる獣》 参考価格: 30円
《召喚の調べ》 参考価格: 980円
《クローサの掌握》 参考価格: 10円
《未知な領域》 参考価格: 300円
— ソーサリー 7 —
《緑の太陽の頂点》 参考価格: 990円
《破滅の終焉》 参考価格: 1,480円
《壌土からの生命》 参考価格: 950円
《ナイレアの介入》 参考価格: 10円
《森の占術》 参考価格: 70円
《バーラ・ゲドの復活》 参考価格: 80円
《発見の誘惑》 参考価格: 100円
— エンチャント 5 —
《踏査》 参考価格: 450円
《楽園の拡散》 参考価格: 100円
《繁茂》 参考価格: 20円
《ケンリスの変身》 参考価格: 20円
《森の知恵》 参考価格: 1,800円
— アーティファクト 6 —
《太陽の指輪》 参考価格: 40円
《呪われたトーテム像》 参考価格: 30円
《倦怠の宝珠》 参考価格: 800円
《世界のるつぼ》 参考価格: 1,080円
《どん欲の角笛》 参考価格: 180円
《世界の導管》 参考価格: 50円
— プレインズウォーカー 2 —
《大いなる創造者、カーン》 参考価格: 1,980円 => (PR)メルカリで安かったです
《向上した精霊信者、ニッサ》 参考価格: 400円
— バトル 1 —
《イコリアへの侵攻》 参考価格: 700円
— 土地 49 —
《ドライアドの東屋》 参考価格: 250円
《爆発域》 参考価格: 30円
《耐え抜くもの、母聖樹》 参考価格: 3,790円
《ギャレンブリグ城》 参考価格: 170円
《統率の灯台》 参考価格: 580円
《水晶鉱脈》 参考価格: 200円
《暗黒の深部》 参考価格: 800円
《さびれた寺院》 参考価格: 390円
《黄塵地帯》 参考価格: 600円
《出現領域》 参考価格: 20円
《ウギンの目》 参考価格: 2,450円
《寓話の小道》 参考価格: 300円
《死者の原野》 参考価格: 1,600円 => (PR)メルカリで安かったです
《霜歩き砦》 参考価格: 20円
《幽霊街》 参考価格: 30円
《Glacial Chasm》 参考価格: 300円
《ギルド無しの公共地》 参考価格: 20円
《イス卿の迷路》 参考価格: 150円
《海の中心、御心》 参考価格: 250円
《嘆きの井戸、未練》 参考価格: 650円
《霧深い雨林》 参考価格: 2,350円
《ロノムの口》 参考価格: 20円
《捧げ物の穴》 参考価格: 30円
《虹色の眺望》 参考価格: 3,280円 => (PR)メルカリで安かったです
《占術の岩床》 参考価格: 350円
《海門の残骸》 参考価格: 30円
《見捨てられた神々の神殿》 参考価格: 20円
《冠雪の森》13 参考価格: 50円
《露天鉱床》 参考価格: 660円
《演劇の舞台》 参考価格: 230円
《新緑の地下墓地》 参考価格: 1,300円
《ヴェズーヴァ》 参考価格: 1,000円
《作戦室》 参考価格: 250円
《七曲がりの峡谷》 参考価格: 870円
《吹きさらしの荒野》 参考価格: 1,800円
《樹木茂る山麓》 参考価格: 2,590円
《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》 参考価格: 380円

低予算化に伴い、大きく3点弱体化している点があります。まず1点目はマナアーティファクトが減ったことで梓の着地にかかるターン数が増加した点、2点目に《The Tabernacle at Pendrell Vale》によるクリーチャー妨害がなくなった点、3点目に《忍耐》などのピッチスペルが不採用になったことで、ターボ型のコンボデッキに対する耐性が低下した点です。

《踏査》のように梓よりも先に置ける土地加速手段や、《自然の要求》など、軽量の妨害札に入れ替えることで上記の問題を緩和しています。

コスパカード

ここでは低予算構築を考える上でコスパの良いカードを何枚か紹介します。

  • 《嘆きの井戸、未練》

《Diamond Valley》と比べ圧倒的に安く、使用感はかなり近いです。

  • 《運命を紡ぐ者》

《アロサウルス飼い》と比べ圧倒的に安いです。インスタントやソーサリーは打ち消されてしまう一方で、エルドラージなど無色のクリーチャーが打ち消されなくなる点がメリットです。また、起動型能力も比較的使いやすいです。

高額カード一覧

EDH.JPでは単体で5000円以上※のカードを「高額カード」として分類しており、今回のリストにおける「高額カード」は以下です。

※ 多くのカードゲームで、レアリティに拘らない場合のトップレアの相場感を参考にした金額

《The Tabernacle at Pendrell Vale》310,000円
《Diamond Valley》70,000円
《ガイアの揺籃の地》66,800円
《モックス・ダイアモンド》52,000円
《魔力の墓所》18,500円
《無のロッド》12,400円 => (PR)メルカリでは1万円切っており安かったです
《宝石の睡蓮》12,000円
《一つの指輪》8,910円
《古えの墳墓》7,500円 => (PR)メルカリでは状態悪いものが安かったです
《宝石の洞窟》6,800円
《魂の洞窟》5,600円
《忍耐》5,480円

ここでは高額カードの役割などについて解説します。

The Tabernacle at Pendrell Valeについて

強力なクリーチャーメタとして機能する土地です。統率者戦においても指折りの高額カードでもあります。今回のリストでは《無のロッド》や《露天鉱床》といった主に相手のマナ基盤に対する妨害手段が強力であるため、《The Tabernacle at Pendrell Vale》によるマナ要求がより一層刺さるようになっています。

手にいれるのが難しい場合は、代用が効くタイプのカードではないため、自由なカードと入れ替えを検討できます。

Diamond Valleyについて

カードの持つ役割は個別のカード紹介で記載した通りです。基本的には《嘆きの井戸、未練》で問題なく代用できますが、そちらと比べると能力の起動にマナがかからない点が強く、代わりにマナがでない点が弱いです。

梓EDHは見た目よりもマナがカツカツなことが多いため、今回のリストでは起動マナのかからない《Diamond Valley》を採用しています。

ガイアの揺籃の地について

今回のリストは《死者の原野》が機能している場合を除けば、あまりクリーチャーの数が並ぶようにはなっていません。《ドライアドの東屋》などを活かすことで《ガイアの揺籃の地》からは3マナ前後出ればいい方、という程度です。

ただ、《ガイアの揺籃の地》は《死者の原野》と《The Tabernacle at Pendrell Vale》のアンチシナジーを軽減することができる点が優秀です。《死者の原野》で勝つ時には自分で《The Tabernacle at Pendrell Vale》を割らなければいけない場面もありますが、このカードはそういったケースをケアすることができます。

直接的な代用は難しいため、《The Tabernacle at Pendrell Vale》とセットで不採用とすることが考えられます。土地の枠は候補になるカードが多くあるため、好みで入れ替えられます。

モックスダイアモンド・魔力の墓所・宝石の水蓮について

これらは統率者や《無のロッド》の早期着地を目指す手段です。1ターン着地が遅れるだけでゲーム展開が大きく変わることもあるため、なるだけ採用したいカードであると言えます。

代替としては、緑のマナクリーチャー(《エルフの神秘家》など)、《金属モックス》、《踏査》などがおすすめです。

その他の候補カードについて

コンボ性能を高めたい場合、以下のような勝ち筋の採用が考えられます。

  • 《歯と爪》+《孔蹄のビヒモス》など
  • 《自然の秩序》
  • 《風景の変容》

一方で、より妨害性能を高めたい場合には、以下などです。

  • 《虚空の杯》
  • 《屍肉あさりの地》(世界のるつぼとの相性に注意)

ほかにも、《ウギンの聖域》や《エルドラージの寺院》などとセットで重量級のエルドラージを採用することで、ランプらしい動きをすることもできます。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は土地の活用に特化した迷える探究者、梓EDHのデッキを紹介しました。個人的に土地はマジックのゲームシステムを象徴する要素だと思っていて、今回のリストのように土地のシナジーを活かすギミックは非常に気に入っています。

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