【EDHデッキ紹介】太陽の化身、ギシャス【イクサラン:失われし洞窟 対応版】

今回は太陽の化身、ギシャスEDHの紹介です。恐竜専用の強力な展開能力を持っており、最近になって強力な恐竜カードが増えてきたことで今まで以上の爆発力を獲得した赤緑白(ナヤ・リース カラー)の統率者です。

統率者解説

《太陽の化身、ギシャス》は、5RBWの8マナ7/6トランプル・警戒・速攻を持つ恐竜・アバターです。プレイヤーに戦闘ダメージを与えるたびに、ダメージの数だけライブラリの上からカードを捲り、その中の恐竜を好きな数場に出す豪快な誘発型能力(サボタージュ能力)を持ちます。高いパワーと速攻・トランプルのキーワード能力がサボタージュ能力と噛み合っており、戦場に出たターンから能力の誘発を狙うことができる点が優秀で、またパワー7は3回で統率者ダメージによる敗北条件である21点に到達することができます。恐竜EDHを組むのであれば統率者(ジェネラル)候補の筆頭に上がる優秀なクリーチャーであると言えます。

ライブラリから捲るタイプの誘発型能力はランダム性が大きく、期待値を高めるには多くの恐竜クリーチャーを採用する必要があります。基本的にはパワー分である7枚捲ることになるため、2枚以上恐竜クリーチャーを出すためには30枚程度は恐竜カードを採用したいところです。なお、現時点で恐竜であるクリーチャーは159枚と部族デッキの中ではプールは狭い部類です。(ゴブリンやエルフと比べると1/3程度です)またその中の多くのカードが「攻撃時」や「ダメージを受けた時」などの取り回しの悪い能力を持っており、癖の強い恐竜クリーチャーをどう活用するかが《太陽の化身、ギシャス》EDHのデッキ構築力を試されるポイントになります。

デッキリスト

今回のデッキリストは以下です。moxfield様でも公開しています。

https://www.moxfield.com/decks/PjVWiwOdQUKmxhjYdbjj7A

— 統率者 1 —
《太陽の化身、ギシャス》
— クリーチャー 35 —
《キンジャーリの呼び手》
《喜ぶハーフリング》
《ドラニスの判事》
《波止場の恐喝者》
《無法の猛竜》
《暴れ回るフェロキドン》
《鎌爪の猛竜》
《貪る死肉あさり》
《群棲する猛竜》
《秘紋のアルマサウルス》
《打ち壊すブロントドン》
《装飾庭園を踏み歩くもの》
《アカデミーの学長》
《青銅嘴の餌あさり》
《帝国の先駆け》
《怒り狂うレギサウルス》
《背信のオーガ》
《カコフォドン》
《巨体の猛竜》
《切り裂き顎の猛竜》
《太陽の寵児、パントラザ》
《骨集めのドラコサウルス》
《激情》
《怒り狂う長剣歯》
《吠えるイージサウルス》
《焼熱の太陽の化身》
《嘶くカルノサウルス》
《地揺すりの戦慄大口》
《コグラとイダーロ》
《絢爛なビヒモス》
《Etali, Primal Conqueror》
《銀まといのフェロキドン》
《暴走暴君、ガルタ》
《万猛竜》
《頂点のアルティサウルス》
— インスタント 10 —
《悟りの教示者》
《紅蓮破》
《赤霊破》
《秋の帳》
《Legolas’s Quick Reflexes》
《夏の帳》
《俗世の教示者》
《偏向はたき》
《火山の流弾》
《紅蓮操作》
— ソーサリー 4 —
《ギャンブル》
《自然の知識》
《三顧の礼》
《牧歌的な教示者》
— エンチャント 9 —
《耳の痛い静寂》
《花の絨毯》
《楽園の拡散》
《繁茂》
《森の知恵》
《血染めの月》
《はびこり》
《息詰まる徴税》
《紅蓮炎血》
— アーティファクト 7 —
《金属モックス》
《宝石の睡蓮》
《魔力の墓所》
《モックス・ダイアモンド》
《魔力の櫃》
《太陽の指輪》
《一つの指輪》
— プレインズウォーカー 1 —
《大いなる創造者、カーン》
— 土地 33 —
《古えの墳墓》
《乾燥台地》
《耐え抜くもの、母聖樹》
《豪勢な大通り》
《ギャレンブリグ城》
《魂の洞窟》
《真鍮の都》
《統率の塔》
《砂漠》
《風変わりな果樹園》
《溢れかえる岸辺》
《森》4
《宝石の洞窟》
《マナの合流点》
《湿地の干潟》
《霧深い雨林》
《平地》3
《Plateau》
《虹色の眺望》
《聖なる鋳造所》
《Savannah》
《踏み鳴らされる地》
《Taiga》
《寺院の庭》
《新緑の地下墓地》
《吹きさらしの荒野》
《樹木茂る山麓》
《ヤヴィマヤのうろ穴》

デッキ解説

デッキ図解
画像=EDH.JP

デッキ全体の動きを図解しました。今回のリストは《太陽の化身、ギシャス》のサボタージュ能力による大量展開を最大限活かしたランプデッキとして構築しており、統率者は強力な展開力を提供するアドバンテージエンジンとして位置付けられます。

リストの特徴的な点としては《銀まといのフェロキドン》のような、ダメージを受けた際に能力が誘発する恐竜クリーチャーを軸としている点です。恐竜クリーチャーは癖の強いカードが多く、特に《原初の嵐、エターリ》のような攻撃時の誘発型能力を持っているカードが多いのですが、そういったカードは《太陽の化身、ギシャス》の能力で出てきても次のターンの戦闘フェイズまで何もできないため相性が良くありません。そのため今回のリストでは、ダメージ誘発の能力を持つ恐竜クリーチャーを軸として、多人数戦では強力な全体火力と組み合わせることで、デッキギミックと妨害手段を両立させることを目指しました。

マナ基盤

《太陽の化身、ギシャス》が8マナと重いため、マナ基盤は8マナ帯までの伸びを見越して複数マナを生み出せるカードを重視して構成します。また、妨害手段として全体火力を採用するために《極楽鳥》などのタフネスの低いマナクリーチャーの採用は見送っています。結果的に《はびこり》や《息詰まる徴税》などの重めのマナ加速手段と、それらを早期に出していくためのモックスから構成されるエンチャント+アーティファクト+土地のマナ基盤となります。なお、息切れ防止と妨害手段確保のために《ライオンの瞳のダイアモンド》は不採用としています。このデッキは統率者への依存度が高く、除去やカウンターを受ける可能性が高いです。

カードアドバンテージ

基本的には《太陽の化身、ギシャス》の能力で展開していくデッキであるため、カードアドバンテージは統率者に依存しています。一方で恐竜クリーチャーはほとんどマナ加速に貢献できるカードがないという特徴があり、いくらクリーチャーを並べてもマナが伸びないことが多いです。そのため、土地やマナ加速手段、および通常の妨害札などを引き込む目的で、単体でまとまったカードアドバンテージを獲得できるカードは数枚採用しています。(《地揺すりの戦慄大口》、《森の知恵》など)ただし、《Wheel of Fortune》などの7ドロー呪文は採用していません。全体火力や除去による盤面制圧を目指すデッキであるため、《タッサの神託者》コンボのようなカウンター以外の妨害の余地がほとんどないコンボに対する耐性が極めて低く、せっかく盤面をとっても相手にドローさせてしまうと普通に負けることがあるためです。

フィニッシャー

今回のリストは単純な戦闘ダメージによる勝利を目指しており、無限コンボは搭載されていません。基本的には《太陽の化身、ギシャス》から展開したクリーチャーの物量で120点削り切ることを目指します。そのためのギミックとしては《吠えるイージサウルス》や《万猛竜》の能力があります。これらを火力ギミックと組み合わせることで、容易にプレイヤーを倒すのに十分な打点を得ることが可能です。

その他のフィニッシャーとして《Etali, Primal Conqueror》がいます。表面も非常に強力な能力を持っていますが、9マナの起動型能力で裏返ると大体《荒廃鋼の巨像》のような性能になるため、対戦相手を一人くらいは持っていけるだけのフィニッシャーとしてのポテンシャルがあります。

妨害

妨害札はスタンダードな妨害である《紅蓮破》や《夏の帳》などに加えて、《打ち壊すブロントドン》や《貪る死肉あさり》などの恐竜である妨害クリーチャーを採用し、デッキ内の恐竜クリーチャーを増やしています。一般的なクリーチャーと比べると性能は一段落ちてしまいますが、《太陽の化身、ギシャス》の能力で妨害を行えるようになる他、《キンジャーリの呼び手》などの恐竜と相性の良いカードが搭載されているため、トータルでのパフォーマンスに優れています。

また、今回ランプデッキである特徴を活かして《血染めの月》や《耳の痛い静寂》などのスタックスカードも採用しています。ターボ型のコンボデッキにはこうしたカードで対応していく設計なため、卓によっては《悟りの教示者》などからアクセスすることも考えられます。

個別カード解説

クリーチャーカード

  • 《青銅嘴の餌あさり》

《命運の掌握》と同等の多人数戦において極めて優秀な除去性能を持つ恐竜です。起動型能力は追放したカードを墓地に戻す能力で、場を離れても追放したカードが場に戻らないようにできるという姑息な能力です。この能力のおかげで、マナを立てておけば対戦相手が自分のパーマネントを取り返すために除去札を使いづらくなる効果があります。本体も4マナと軽く、《太陽の化身、ギシャス》から踏み倒せなくても単体で十分運用可能です。

  • 《カコフォドン》

一見どうしようもない性能に見える激昂でパーマネントをアンタップする能力を持つ恐竜です。実際単体ではどうしようもない性能なのですが、《太陽の化身、ギシャス》から《無法の猛竜》などと一緒に場にでればマナを確保することができる他、《紅蓮炎血》との2枚コンボで毎ターン4回まで《紅蓮炎血》を起動できるようになる強力なクリーチャー制圧ギミックのキーカードとなっています。また、アンタップするパーマネントが《楽園の拡散》付きの土地など2マナ以上生むカードだとマナ加速の効率も良く相性が良いです。

  • 《帝国の先駆け》

今回の構築と非常に相性の良い2つの能力を持ったシステムクリーチャーです。1つ目は恐竜専用の《俗世の教示者》のような能力で、《太陽の化身、ギシャス》の能力と組み合わせれば《Etali, Primal Conqueror》のような強力な恐竜を確実に捲ることができます。2つ目の能力は、今回多く採用している激昂を持つ恐竜と非常に相性が良い他、全体火力であるため《太陽の化身、ギシャス》から2・3体の恐竜を踏み倒せれば対戦相手のクリーチャーを大量に焼くことが可能です。

このカードの欠点は4マナという重さと、単体だとほぼ仕事をしないという点です。《太陽の化身、ギシャス》との相性は良いものの、8マナの統率者を着地させた上で4マナのこのカードを出すほどのマナの余力があることは多くありません。それならより軽く汎用性の高い《森の教示者》にした方が良いという考えもありますが、今回のリストでは2つ目の継続的な全体火力能力は代替が難しかったため採用しています。

  • 《頂点のアルティサウルス》

戦場に出た時とダメージを受けた時に、自分がコントロールしていないクリーチャーと格闘を行う巨大な恐竜です。性能としては《頂点のアルティサウルス》のタフネスが持つ限りすべてのクリーチャーと格闘を行うことができるため、対戦相手限定の全体除去に近い性能を持つ強力なクリーチャーです。通常のデッキだとEtB能力の解決後は《頂点のアルティサウルス》にダメージが与えられる機会はまずありませんが、今回のリストでは《紅蓮操作》など能動的に自分のクリーチャーにダメージを与えるカードを多く採用しているため、《頂点のアルティサウルス》を使って継続的に盤面のクリーチャーを除去し続けることも可能です。

  • 《無法の猛竜》

2マナにして自分が唱えるクリーチャーを1マナ軽くする強力な能力を持った恐竜です。クリーチャーが場に出るたびに2点ダメージを与えてしまうデメリット能力を持ちますが、今回のリストは2点ダメージを受けて困るクリーチャーが1枚(《喜ぶハーフリング》)しか存在しない他、激昂持ちのクリーチャーと強烈に相性が良いため、基本的にメリット能力として運用できることから総合的に見ると非常に強力なカードです。

  • 《暴走暴君、ガルタ》

EtBで手札から好きな数のクリーチャーを出す豪快な踏み倒し能力を持った巨大な恐竜です。今回のデッキは構造上、手札に重い恐竜がダブつく傾向にあるため、《暴走暴君、ガルタ》が《太陽の化身、ギシャス》か捲れればそうしたカードをまとめて出し切り、一気に盤面を形成することが可能です。また、本体も12/12トランプルと統率者戦においても十分な打点がある点も優秀です。

  • 《コグラとイダーロ》

EtB能力でトランプルと速攻を得るか、格闘を行うか選べる6マナ7/7の恐竜です。《太陽の化身、ギシャス》の能力から出した場合、攻撃する機会がないため基本的にEtBで格闘するだけの恐竜なのですが、重要なのはもう一つの手札で起動できる除去能力で、4マナでキャントリップ付きの置物除去という優れた性能を持ちます。呪文ではなく能力による除去であるため通しやすく、《ボーラスの城砦》や《死の国からの脱出》などへの回答として機能します。恐竜クリーチャーでここまで汎用性の高い能力を持つカードはあまりないため、本体がただ格闘するだけの恐竜だったとしても採用する価値が十分にあります。

インスタント・ソーサリーカード

  • 《紅蓮操作》

手札から赤のカードを追放するのをコストとするピッチスペルのインスタントで、クリーチャー専用の4点割り振り火力です。単体でも良い性能を持つカードですが、今回のリストでは激昂の誘発としても活用できるため採用しています。割り振り火力であることを活かして、自分の激昂持ちのクリーチャーを誘発させながら、相手のクリーチャーも焼くことができるため非常に使いやすいです。

エンチャントカード

  • 《紅蓮炎血》

《黒死病》のタイムシフトカードです。赤1マナでクリーチャーとプレイヤーに1点ダメージを与える起動型能力を持つエンチャントで、激昂持ちのクリーチャーと組み合わせることで絶大なアドバンテージを獲得できる今回のリストのキーカードです。例えば《カコフォドン》と組み合わせればマナ消費なしで何度でも能力を起動できるため、タフネス4以下のクリーチャーを完全に否定することができます。《銀まといのフェロキドン》であれば、マナさえあれば相手のパーマネントをすべて生贄にすることができ、さらに後続のパーマネントも許さない強力なロック盤面を形成できます。

ネックとなるのはいかに《紅蓮炎血》にアクセスするかという点で、基本的には《牧歌的な教示者》と《悟りの教示者》、《アカデミーの学長》のいずれかからアクセスすることを想定しています。特に《アカデミーの学長》は火力呪文が多いため、比較的容易にPIG能力を誘発させることができ相性が良いです。

土地カード

  • 《砂漠》

あまりにも地味なダメージ能力を持った土地です。統率者戦でタフネス1で攻撃するクリーチャーはあまりいないので除去札としては非常に貧弱ですが、今回のリストでは激昂と相性が良いため採用しています。

キープ基準

キープ基準は何ターン以内に《太陽の化身、ギシャス》が着地できるかを考えます。《背信のオーガ》や《宝石の睡蓮》が絡めば最速2ターン目で出ますが、基本的には3ターン目の着地が目安となります。《夏の帳》など統率者を守れるカードがあると尚良いです。卓に明らかにターボ型のコンボデッキがいる場合は、《耳の痛い静寂》など刺さる可能性の高いスタックスカードや、それにアクセスできる《悟りの教示者》などの評価が上がります。

キープ判定例

ここではいくつか初手ハンドの例と考え方を紹介します。

  • ハンド例1

土地3、《太陽の指輪》、《魔力の櫃》、《喜ぶハーフリング》、恐竜

キープです。先手でなければ《宝石の洞窟》からスタートして2ターン目にカウンター不可の《太陽の化身、ギシャス》を着地させることができます。この手札なら追放するのは土地で良いです。

  • ハンド例2

土地3、《宝石の睡蓮》、《花の絨毯》、《自然の知識》、《骨集めのドラコサウルス》

キープです。1T《花の絨毯》、2T《自然の知識》から3ターン目にカウンター不可の統率者をキャストできます。また、《骨集めのドラコサウルス》もその後のムーブにおけるアドバンテージ源として優秀です。

コンボ・ギミック解説

紅蓮炎血+カコフォドン

《紅蓮炎血》の起動型能力で《カコフォドン》の激昂を誘発させることでマナを確保し、《紅蓮炎血》の起動コストを確保するギミックです。《カコフォドン》のタフネスが5であるため、4回までは繰り返し起動が可能な毎ターン全プレイヤーとクリーチャーへ4点ダメージを与えられます。なお自分にもダメージが入るため、《背信のオーガ》でムーブしたゲームでは注意が必要です。

環境での位置付け

デッキパワーレベル

デッキパワーレベルは7です。盤面を制圧してクリーチャーによる攻撃で120点を削り切るプランであるためキルターンは4ターンほどと遅いものの、《太陽の化身、ギシャス》は単体でゲームを決めるだけの展開力を持っており、全体火力中心の妨害手段は軽量クリーチャー主体のデッキ相手には非常に強く出ることができます。

相性の良いアーキタイプ

アーキタイプとしてはランプデッキに分類されるため、クリーチャー主体のミッドレンジには有利に立ち回れる傾向にあります。

EDH.JPで紹介したデッキの中だとミッドレンジのデッキとしては軍団のまとめ役、ウィノータEDHなどが該当します。

相性の悪いアーキタイプ

多少対策はしているものの、やはりデッキの速度が遅く青くもないため、速度の早い、特にクリーチャーへの依存度が低いコンボデッキに対しては基本的に相性が悪いです。

EDH.JPで紹介したデッキの中だと、ウラブラスクEDHやイナーラEDHなどが該当します。

採用した高額カード一覧

参考までに、今回のリストをゼロベースで構築した場合の値段は約26.4万円(2024年1月21日時点)です。EDH.JPでは単体で5000円以上※のカードを「高額カード」として分類しており、今回のリストにおける「高額カード」は以下です。

※ 多くのカードゲームで、レアリティに拘らない場合のトップレアの相場感を参考にした金額

《モックス・ダイアモンド》 ¥42,000
《Taiga》 ¥25,000
《Plateau》 ¥24,000
《魔力の墓所》 ¥21,280
《Savannah》 ¥20,000
《宝石の睡蓮》 ¥13,000
《金属モックス》 ¥10,360
《一つの指輪》 ¥9,990
《波止場の恐喝者》 ¥8,450
《古えの墳墓》 ¥8,000
《宝石の洞窟》 ¥7,000
《魂の洞窟》 ¥6,144

今回のリストで使われている高額カードは大体が様々なデッキで使われる汎用カードばかりですので、持っていれば採用したいです。

その他の候補カードについて

今回は妨害と爆発力のバランスをとった安定感に寄せた構築としましたが、ランプデッキの特性を活かすならよりスタックスに寄ったカードを採用するのも手です。その場合は以下のようなカードの採用が検討できます。

  • 《法の定め》・《エメリアのアルコン》
    • 《耳の痛い静寂》系のカードの増量に。コンボには強くなれるがゲーム展開が遅くなるのでコントロールに弱くなる傾向あり。
  • 《虚空の杯》
    • X=0もしくは1で。大概のコンボデッキは止まりますが、今回のリストだとこちらの妨害札も大体1マナ帯なため調整が必要です。

また、より爆発力を追求する場合は《太陽の化身、ギシャス》をパンプアップしたり追加の戦闘フェイズを得ることで捲る枚数を増やすことが可能です。

  • 《激励》・《巨森の蔦》・《突撃のストロボ》
    • マナ効率の良いパンプアップ呪文
  • 《今を生きる》
    • マナ効率の良い追加戦闘フェイズ呪文

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はナヤカラーの恐竜ランプデッキである太陽の化身、ギシャスEDHのデッキを紹介しました。

個人的には今回のギシャスEDHや《大渦の放浪者》EDHのようなランダム性のある統率者はプレイするたびに異なるゲーム展開になりやすい点が魅力的で、微妙なチューニングを楽しめる良い統率者だと思っています。とはいえ、デッキの1/3を恐竜にするのはデッキパワー的にかなり厳しい感じはあります。

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