【EDHデッキ紹介】最高工匠卿、ウルザ【イクサラン:失われし洞窟 対応版】

今回は最高工匠卿、ウルザEDHの紹介です。ウルザは青単色の統率者としては現在のカードプールでおそらく最も強力な統率者で、高いカードパワーを活かした青茶単のスタックス・コンボデッキです。

統率者解説

《最高工匠卿、ウルザ》は2UUの4マナ1/4の人間・工匠で、EtBでトークンを生成する誘発型能力、アーティファクトをタップすることで青マナを加えるマナ能力、そして5マナで《予想外の結果》のようなランダムなカードを踏み倒す起動型能力という3つの能力を持ちます。マナ能力はアーティファクトのタップがコストであるため召喚酔いを気にする必要がなく自身の能力で生成したトークンからもそのままマナを生み出せるため、実質3マナで出すことが可能です。また、起動型能力は無色の無限マナを勝利に変換できるため、《Power Artifact》+《厳かなモノリス》コンボ等の無色無限マナが成立するコンボに恵まれている青茶単のEDHでは非常に強力な能力であると言えます。さらに、マナ能力によるアーティファクトのタップは《冬の宝珠》などのタップしていると能力が消えるタイプのスタックスと非常に相性がよく、自分だけスタックスの影響を受けずにプレイすることが可能です。

基本的にはアーティファクト系のコンボによる無限マナの成立を目指すことになりますが、コンボの成立スピードや安定感の観点では《悪魔の教示者》等のサーチカードが豊富な黒系の多色デッキに劣るため、アーティファクト系のスタックス要素を取り入れることで、強力なロック盤面を構築しながらコンボの成立を目指します。

デッキリスト

今回のデッキリストは以下です。moxfield様でも公開しています。

https://www.moxfield.com/decks/U8_HoZx_00iOcBWLLkC6rg

— 統率者 1 —
《最高工匠卿、ウルザ》

— クリーチャー 1 —
《船砕きの怪物》

— インスタント 25 —
《否定の契約》
《断れない提案》
《蒸気の連鎖》
《狼狽の嵐》
《渦巻く霧の行進》
《精神的つまづき》
《唱え損ね》
《神秘の教示者》
《呪文嵌め》
《もみ消し》
《白鳥の歌》
《秘儀の否定》
《風に運ばれて》
《サイクロンの裂け目》
《劇的な逆転》
《マナ吸収》
《交錯の混乱》
《計略縛り》
《激情の後見》
《否定の力》
《発明品の唸り》
《精神壊しの罠》
《逆説的な結果》
《意志の力》
《誤った指図》

— ソーサリー 7 —
《商人の巻物》
《作り直し》
《Transmute Artifact》
《加工》
《方程式の求解》
《Timetwister》
《変身》

— エンチャント 4 —
《神秘的負荷》
《Power Artifact》
《基本に帰れ》
《リスティックの研究》

— アーティファクト 32 —
《金属モックス》
《永遠溢れの杯》
《Jeweled Amulet》
《宝石の睡蓮》
《水蓮の花びら》
《魔力の墓所》
《ミシュラのガラクタ》
《モックス・ダイアモンド》
《オパールのモックス》
《トーモッドの墓所》
《上天の呪文爆弾》
《アーカムの天測儀》
《写本裁断機》
《魔力の櫃》
《多用途の鍵》
《師範の占い独楽》
《太陽の指輪》
《通電式キー》
《模倣メカ》
《秘儀の印鑑》
《友なる石》
《厳かなモノリス》
《等時の王笏》
《サファイアの大メダル》
《倦怠の宝珠》
《冬の宝珠》
《玄武岩のモノリス》
《変幻の杖》
《ブライトハースの指輪》
《静態の宝珠》
《一つの指輪》
《巻き戻しの時計》

— プレインズウォーカー 3 —
《覆いを割く者、ナーセット》
《大いなる創造者、カーン》
《求道者テゼレット》

— 土地 27 —
《古えの墳墓》
《出現領域》
《溢れかえる岸辺》
《宝石の洞窟》
《発明博覧会》
《水辺の学舎、水面院》
《霧深い雨林》
《天上都市、大田原》
《汚染された三角州》
《虹色の眺望》
《沸騰する小湖》
《冠雪の島》13
《The Tabernacle at Pendrell Vale》
《ウルザの物語》
《作戦室》

デッキ解説

デッキ図解
画像=EDH.JP

デッキ全体の動きを図解しました。今回のリストはクリーチャーを1枚しか採用しないことで、《変身》から確定で《船砕きの怪物》を出すギミックを軸として、《冬の宝珠》などのアーティファクトスタックスで相手を妨害するスタックス・コンボデッキです。《最高工匠卿、ウルザ》は実質3マナという軽量の統率者でありながら、《トーモッドの墓所》のようなマナ能力を持たないアーティファクトをマナファクトのように運用できるため、統率者が強力なマナ基盤として位置付けられます。

《静態の宝珠》や《冬の宝珠》といった強烈なスタックスは多くのミッドレンジやコントロールデッキに刺さるためゲームを有利に運ぶことができます。その一方で《最高工匠卿、ウルザ》を盤面に維持できないとマナ基盤が瓦解するだけでなくスタックスの影響を受けるようになってしまうため、運用には特に注意が必要です。

マナ基盤

《オパールのモックス》や《友なる石》等のアーティファクト中心のマナ基盤で、基本的には《最高工匠卿、ウルザ》を着地させるための2UUマナを捻出することを目指した構成となっています。《最高工匠卿、ウルザ》の着地後は、マナファクト以外のアーティファクトもマナを生むことができるため、《思考の器》のような無色マナを生む2マナアーティファクトや、《スランの発電機》のような重いアーティファクトはマナが過剰になるため採用圏外となっています。

マナ基盤はアーティファクトに偏っているものの、《無のロッド》系のアーティファクト対策カードは《最高工匠卿、ウルザ》のマナ能力がクリーチャーの起動型能力であるため影響を受けず、ある程度耐性があります。これは一般的な茶系のデッキにはない最高工匠卿、ウルザEDHのメリットです。

カードアドバンテージ

《最高工匠卿、ウルザ》の起動型能力は5マナの《予想外の結果》のような能力であるため、マナ効率は単体でも十分使える水準です。この能力のおかげで、ある程度マナが伸びればカードアドバンテージを獲得するあてがあるため、シンプルなカードアドバンテージを得るためのカード(《時を越えた探索》のような)は基本的に採用しておらず、スタックスと相性の良い《リスティックの研究》などの採用に留めています。

ただし《一つの指輪》だけは別格です。《一つの指輪》は特別なシナジーがないデッキでも採用できるだけのカードパワーがありますが、今回のデッキでは《通電式キー》や《巻き戻しの時計》などのアーティファクトをアンタップする能力を持つカードが豊富に採用されているため、1、2ターンのうちに尋常ではない枚数のカードをドローすることが可能です。さらに《Transmute Artifact》をはじめとしたアーティファクトのサーチ手段も最大限搭載されており、安定して《一つの指輪》にアクセスすることができます。アーティファクトのサーチ先としては下手に《変幻の杖》からコンボを狙って妨害されるよりも《一つの指輪》を出した方が強いことが多いほどです。

フィニッシャー

勝つためにはまず無限マナを成立させます。搭載しているコンボについては後述しますが、《変身》から《船砕きの怪物》を出すか、《玄武岩のモノリス》や《等時の王笏》などその他の複数のルートからコンボ成立を目指すことになります。《変身》は実質1枚コンボの強力なコンボ始動札ですが、ソーサリータイミングな上にカウンターでもクリーチャー除去でも妨害される通しづらいカードです。仕掛けるタイミングは気を遣う必要があります。

無限マナ成立後は《最高工匠卿、ウルザ》の起動型能力によりライブラリのすべてのカードを追放して唱えられる状態にします。最終的なフィニッシャーは《写本裁断機》の起動型能力を《船砕きの怪物》や《通電式キー》と《ブライトハースの指輪》などで無限に起動することで、各対戦相手のライブラリをすべて墓地に送って勝利します。

補足:《真実の解体者、コジレック》などライブラリ破壊で敗北しないデッキが卓内に存在した場合でも、《風に運ばれて》状態から《真実の解体者、コジレック》の誘発型能力の解決前にすべてのライブラリを墓地に送り、《トーモッドの墓所》で墓地を追放した後《Timetwister》を唱えれば、《真実の解体者、コジレック》の能力を貫通して勝利することができます。

妨害

基本的にはスタンダードな青系のバウンスや打ち消しといった妨害札に加え、《最高工匠卿、ウルザ》と相性の良い《冬の宝珠》などのスタックス能力を持つアーティファクトを採用しています。また、《トーモッドの墓所》や《上天の呪文爆弾》といったタップに依存しない妨害能力を持つ軽量アーティファクトはマナ基盤としても使えるため相性が良いです。

また、妨害札の重要な採用基準として《波止場の恐喝者》を妨害できるかどうかがあります。《静態の宝珠》などでマナを縛るスタックス戦術も、2マナから《波止場の恐喝者》を出されて好き放題動かれてしまっては元も子もないため、このカードを強く意識した対策札を採用する必要があります。今回採用している対策札としては《もみ消し》《計略縛り》《呪文嵌め》などのカウンターに加えて、《最高工匠卿、ウルザ》とはアンチシナジーにあたる《倦怠の宝珠》まで採用しています。

個別カード解説

クリーチャーカード

  • 《船砕きの怪物》

《変身》から出すための強力なフィニッシャーですが、7マナ瞬速を持ち、さらにカウンターされないため踏み倒さなくても単体で十分運用可能なレベルのパワーカードです。呪文を唱えた際のパーマネント・呪文のバウンス能力は無限コンボパーツ・盤面制圧の両面で非常に優秀です。類似カードの《潮吹きの暴君》と比べると上位互換に近い性能を持ちますが、唯一劣っている点として土地のバウンスに対応していないことが挙げられます。

ソーサリー・インスタントカード

  • 《変身》

《変身》は対象のクリーチャーを破壊し、そのコントローラーのライブラリの上からクリーチャーカードが出るまでカードを捲り、そのクリーチャーを戦場に出す能力を持つソーサリーです。単体では何が捲れるかわからないカードデザインとなっていますが、今回のデッキのように《変身》から出したいクリーチャーしかクリーチャーを採用しないことで、特定のクリーチャーを場に出す手段として用いられることが一般的です。その場合、デメリットとしてクリーチャーの採用に制限がかかってしまう点には注意が必要です。基本的には《変身》型はよりコンボ性能に寄せた構築であると言えます。

  • 《Transmute Artifact》

《Transmute Artifact》は統率者戦で使用できる中で最高クラスのアーティファクトサーチ手段です。主なサーチ先は、《船砕きの怪物》にアクセスできる《変幻の杖》や、強力なドローエンジンである《一つの指輪》が多いですが、コンボパーツの集まり方によっては《ブライトハースの指輪》や《等時の王笏》などを出し分けることで勝ちにつながります。

《Transmute Artifact》の強い点として、サクるアーティファクトは追加コストではなく、また対象にも取らないことが挙げられます。少ないマナやカードで仕掛けることができるためリスクが小さいカードであると言えます。

  • 《風に運ばれて》

呪文をなんでもインスタントタイミングで唱えられるようになるキャントリップ付きの呪文です。基本的には相手に意識させない《出現領域》で、対戦相手同士のカウンター合戦などにより相手のリソースやマナが枯渇したタイミングを見計らって仕掛けることができる優れたカードです。

今回のデッキの主要な勝ち筋(《変身》や《Power Artifact》など)はソーサリータイミングですが、青には沈黙堂々たる撤廃者のような強力な妨害貫通力を持つカードが存在しないため、コンボパーツが揃っても妨害を受けてしまい勝ち切るのが難しいです。その点で《風に運ばれて》は対戦相手のムーブの合間を縫って勝ちにいけるため、使い勝手としては沈黙に近い位置付けのカードであると言えます。(ただし《変幻の杖》の起動はソーサリータイミングである点は注意が必要)

アーティファクトカード

  • 《上天の呪文爆弾》

1マナ払ってサクることでクリーチャーをバウンスか1ドローする能力を持ちます。派手さはありませんが能力の起動にタップを必要としないため、《最高工匠卿、ウルザ》のマナ能力のコストとして使う上で非常に扱いやすいです。本体が1マナであるため、《最高工匠卿、ウルザ》がいれば実質テンポ損なしで設置可能な妨害でありつつ、状況に応じてドローにも変換できる汎用性が魅力的なカードです。

実際、対戦相手からするとこのカードが場にあるだけで誰がこのバウンスを踏み抜くのチキンレースが始まる非常に厄介なカードです。

  • 《写本裁断機》

《写本裁断機》の起動型能力はライブラリトップにサーチしたカードを置くタイプの教示者(吸血の教示者など)カードに対して強力なメタになりつつ、こちらの無限コンボの成立時は相手のライブラリ破壊を行うフィニッシャーとしての役割も持っているため、非常に器用なカードです。もちろん、1マナという軽量アーティファクトである点も魅力で、《上天の呪文爆弾》と同様に《最高工匠卿、ウルザ》がいれば実質テンポ損なしで設置可能な妨害の1枚です。

土地カード

  • 《The Tabernacle at Pendrell Vale》

《変身》型のクリーチャーをほぼ採用していない構築を活かしたクリーチャーメタカードです。すべてのクリーチャーに1マナの維持コストを付与する強力なクリーチャーメタ能力を持ち、《極楽鳥》などのマナクリーチャーをわかりやすく機能停止に追い込むことが可能です。さらに、《静態の宝珠》などのスタックスとシナジーを形成し、クリーチャーを維持するのが困難な制圧盤面を作り出すことも可能です。

キープ基準

キープ基準は非常にわかりやすく、《最高工匠卿、ウルザ》が2ターン以内に着地することです。《最高工匠卿、ウルザ》さえ着地してしまえば、マナ基盤が一気に安定する上に、生成されるトークンがそれなりに打点のあるアタッカー・ブロッカーになってくれるため、《むかつき》系のデッキにライフ圧をかけにいったり、こちらのプレインズウォーカーを維持しやすくなったりと非常に立ち回りやすくなります。逆に言えば《最高工匠卿、ウルザ》の着地が遅れるとマナ能力を持たないアーティファクトが一気に重く、手札にだぶつくようになってしまうため、キープ基準として統率者の早期着地だけは死守する必要があります。

キープ判定例

ここではいくつか初手ハンドの例と考え方を紹介します。

  • ハンド例1

土地3、《宝石の睡蓮》、《写本裁断機》、《魔力の櫃》、《求道者テゼレット》

キープです。《宝石の洞窟》は土地を追放し、1ターン目に《最高工匠卿、ウルザ》を着地させ2ターン目には手札のカードをすべて出し切ることができます。《求道者テゼレット》から出すアーティファクトは《一つの指輪》になりそうですが、トップ次第では《変幻の杖》から2ターンキルも可能です。

  • ハンド例2

土地2、《精神的つまづき》、《金属モックス》、《サファイアの大メダル》、《意志の力》、《逆説的な結果》

キープです。1ターン目、《意志の力》を《金属モックス》で刻印することで2ターン目に《精神的つまづき》を構えながら《最高工匠卿、ウルザ》を着地させにいけます。その後のムーブはトップ次第ですが、《逆説的な結果》が強力なドローエンジンになるはずです。

コンボ・ギミック解説

変身 or 変幻の杖 1枚コンボ

今回のデッキリストはクリーチャーが《船砕きの怪物》1枚なため、《変身》や《変幻の杖》から《最高工匠卿、ウルザ》や生成したトークンを対象とすることで、確定で《船砕きの怪物》にアクセスできます。《船砕きの怪物》着地後は、マナ収支が合計プラスになるようなパーマネントが2枚ある状態で呪文を唱えるというかなり緩い条件で無限マナを達成することができます。(例:《トーモッドの墓所》+《魔力の櫃》など)

等時の王笏+劇的な逆転

《等時の王笏》は2マナとタップで刻印したインスタントをコピーできるため《劇的な逆転》を刻印することで、他のパーマネントで合計青含み3マナ以上出れば無限マナ、無限アンタップ(土地以外のパーマネント)が成立します。コンボパーツがそれぞれ単体で運用可能なレベルで強いカードなため、ノイズになりづらく使い勝手の良い2枚コンボです。

Power Artifact + 厳かなモノリス

アーティファクトの起動型能力を2マナ軽くする《Power Artifact》を《厳かなモノリス》にエンチャントすることで、《厳かなモノリス》が2マナでアンタップできるようになり、無色無限マナが成立します。《Power Artifact》は対象を取るため除去やカウンターなどの妨害を受けやすい点がネックですが、《厳かなモノリス》含め実質4マナで始動できる軽さが魅力の2枚コンボです。通常のデッキでは無色無限マナから勝つのは難しいですが、《最高工匠卿、ウルザ》ならそのまま勝つことができるため相性の良いコンボだと言えます。

覆いを割く者、ナーセット+Timetwister

これは無限コンボではなく単なるギミックですが、《覆いを割く者、ナーセット》がいる状態で《Timetwister》を唱えることで、《覆いを割く者、ナーセット》の常在型能力により自分だけ7ドロー、対戦相手は1枚ドローという大量ハンデスが可能です。対戦相手の7ドロー呪文に合わせて《風に運ばれて》と《覆いを割く者、ナーセット》を組み合わせれば往年の《船殻破り》のようなムーブも可能です。

環境での位置付け

デッキパワーレベル

デッキパワーレベルは9です。非常に高いカードパワーを持った統率者と、豊富なアーティファクトサーチにより安定したコンボ成立が可能でありながら、アーティファクトによる強烈なスタックスを一方的に仕掛けることも可能という、非常に器用なスタックス・コンボデッキです。

相性の良いアーキタイプ

青の軽量妨害カードを多く採用しており、中盤以降相手に蓋をするためのスタックスも搭載されていることから、しっかり序盤を捌くことができるため線の細めのターボ型のコンボデッキとは相性が良いです。また、アーティファクトに対する対策カードが少ない(特に《波止場の恐喝者》を擁する赤を含まない)ミッドレンジデッキとも相性が良いです。

ターボ型のコンボデッキの例としては下記のイナーラEDHなどが該当します。

相性の悪いアーキタイプ

非常に多くのアーティファクトを使うデッキであるため、アーキタイプを問わず、《波止場の恐喝者》を中心としたデッキや、アーティファクトメタとクリーチャーメタが両立したデッキ(マナ基盤が完全に停止するため)は苦手とします。具体的な例としては下記のコルヴォルドEDHや、百合子EDHなどが該当します。

採用した高額カード一覧

参考までに、今回のリストをゼロベースで構築した場合の値段は約131万円(2024年1月21日時点)です。EDH.JPでは単体で5000円以上※のカードを「高額カード」として分類しており、今回のリストにおける「高額カード」は以下です。

※ 多くのカードゲームで、レアリティに拘らない場合のトップレアの相場感を参考にした金額

《The Tabernacle at Pendrell Vale》 ¥300,000
《Timetwister》 ¥698,000
《Transmute Artifact》 ¥65,000
《モックス・ダイアモンド》 ¥42,000
《Power Artifact》 ¥28,000
《魔力の墓所》 ¥20,850
《厳かなモノリス》 ¥19,800
《宝石の睡蓮》 ¥13,000
《一つの指輪》 ¥10,500
《金属モックス》 ¥10,360
《意志の力》 ¥9,990
《オパールのモックス》 ¥9,500
《古えの墳墓》 ¥8,400
《精神壊しの罠》 ¥7,000
《宝石の洞窟》 ¥5,600
《否定の力》 ¥5,600

その他の候補カードについて

今回は《変身》型に沿ってコンボ速度を重視した構築としましたが、《最高工匠卿、ウルザ》の能力をさらに活かすなら、さらに多くのスタックスカードを採用するのも手です。その場合は以下のようなカードの採用が検討できます。

  • 《三なる宝球》《虚空の杯》
    • ターボ系のコンボ対策として。《虚空の杯》はX=2で設置すれば《波止場の恐喝者》対策にも。
  • 《相殺》
    • ランダム妨害。《最高工匠卿、ウルザ》の起動型能力でトップを変えられる他、《神秘の教示者》などでトップを固定することで確定カウンターとしても。《師範の占い独楽》との相性の良さは説明不要。

また、よりコンボの安定感を追求する場合は、以下のようなさらなるサーチカードの増量が考えられます。

  • 《親身の教示者》
    • ソーサリーの教示者。《Transmute Artifact》へアクセス。
  • 《潮吹きの暴君》
    • 《変身》の安定要素。《船砕きの怪物》がなんらかの理由でライブラリから消えた際の予備として。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は強力な青単統率者であるウルザEDHのデッキを紹介しました。ウルザはコンボも強いですが、なんだかんだ言ってウルザから出たトークンに殴り倒されることが多いです。コンボには妨害が飛び交い、最後に勝敗を決するのはフィジカルなのは統率者戦あるあるですね。

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