【EDHデッキ紹介】ギトラグの怪物【カルロフ邸殺人事件 対応版】

今回はギトラグの怪物EDHの紹介です。発掘キーワードと強力なシナジーを形成して大量のカードアドバンテージを稼ぐことができるゴルガリ(黒緑)カラーのコンボデッキです。

統率者解説

《ギトラグの怪物》は3BGの5マナ6/6接死のカエル・ホラーで、自分のアップキープに自身の維持コストとして土地1枚をサクる誘発型能力と、《踏査》と同様の土地を追加で1枚プレイできるようになる常在型能力、そして自分の土地が落ちるたびにカードを1枚引く誘発型能力という、土地に関連した3つの能力を持ちます。

3つ目の能力は戦場に限らずどこからでも土地が落ちるたびにドローできる点がユニークで、《汚染された三角州》などのフェッチランドの起動でドローできるのはもちろん、《ゴルガリの墓トロール》や《朽ちゆくインプ》などによってライブラリや手札から土地が落ちてもドローすることができる、非常に強力なドローエンジンとなり得る統率者です。

デッキリスト

今回のデッキリストは以下です。moxfield様でも公開しています。

https://www.moxfield.com/decks/T91nRRc8mk-yiE7fK-H1wA

— 統率者 1 —
《ギトラグの怪物》

— クリーチャー 23 —
《死儀礼のシャーマン》
《朽ちゆくインプ》
《アロサウルス飼い》
《極楽鳥》
《ボリアルのドルイド》
《喜ぶハーフリング》
《深き闇のエルフ》
《エルフの神秘家》
《フィンドホーンのエルフ》
《ジョラーガの樹語り》
《ラノワールのエルフ》
《森を護る者》
《ダウスィーの虚空歩き》
《オークの弓使い》
《溜め込み屋のアウフ》
《首絞め》
《ウィザーブルームの初学者》
《敵対工作員》
《エルフの指導霊》
《ラムナプの採掘者》
《ゴルガリの墓トロール》
《真実の解体者、コジレック》
《無限に廻るもの、ウラモグ》

— インスタント 17 —
《召喚士の契約》
《弱者選別》
《暗黒の儀式》
《納墓》
《汚物の雨》
《吸血の教示者》
《秋の帳》
《輪作》
《Legolas’s Quick Reflexes》
《有毒の蘇生》
《夏の帳》
《俗世の教示者》
《突然の衰微》
《暗殺者の戦利品》
《召喚の調べ》
《緊急の検死》
《むかつき》

— ソーサリー 9 —
《伝国の玉璽》
《緑の太陽の頂点》
《煙霧の連鎖》
《悪魔の教示者》
《悪魔の意図》
《無名の墓》
《破滅の終焉》
《壌土からの生命》
《選別の儀式》

— エンチャント 4 —
《花の絨毯》
《Chains of Mephistopheles》
《忘却の冠》
《適者生存》

— アーティファクト 10 —
《金属モックス》
《宝石の睡蓮》
《水蓮の花びら》
《魔力の墓所》
《モックス・ダイアモンド》
《魔力の櫃》
《太陽の指輪》
《厳かなモノリス》
《倦怠の宝珠》
《アガサの魂の大釜》

— バトル 1 —
《イコリアへの侵攻》

— 土地 35 —
《ドライアドの東屋》
《古えの墳墓》
《Bayou》
《Bazaar of Baghdad》
《血染めのぬかるみ》
《ボジューカの沼》
《耐え抜くもの、母聖樹》
《陰謀団のピット》
《魂の洞窟》
《裏切り者の都》
《統率の塔》
《ダクムーアの回収場》
《風変わりな果樹園》
《ガイアの揺籃の地》
《宝石の洞窟》
《家路》
《Lake of the Dead》
《ラノワールの荒原》
《湿地の干潟》
《霧深い雨林》
《育成泥炭地》
《草むした墓》
《汚染された三角州》
《虹色の眺望》
《冠雪の森》
《冠雪の沼》
《露天鉱床》
《沼》
《見捨てられたぬかるみ、竹沼》
《下生えの競技場》
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
《新緑の地下墓地》
《吹きさらしの荒野》
《樹木茂る山麓》
《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》

デッキ解説

デッキ図解
画像=EDH.JP

デッキ全体の動きを図解しました。今回のリストにおいて《ギトラグの怪物》は土地が落ちた際にドローする誘発型能力を活用したパワフルなドローエンジン兼コンボパーツとして位置付けられます。このデッキの特徴的な点は、発掘と共鳴者能力(《朽ちゆくインプ》などの任意の回数起動できる手札を捨てることができる能力のこと)との強力なシナジーにあります。これらのカードにアクセスできればそこを起点に多くのカードにアクセスできるため、基本的に《納墓》や《破滅の終焉》といったサーチ手段を上記の能力を持つカードに使います。これは他の統率者だとあまり見ることがないギトラグの怪物EDHの特徴的なムーブです。

このデッキのゴールは《ギトラグの怪物》と共鳴者、そして《ダクムーアの回収場》を揃えることです。これらのカードが揃うと、《ダクムーアの回収場》が発掘を持つ土地であるため、共鳴者で《ダクムーアの回収場》を捨てた際に《ギトラグの怪物》のドロー能力が誘発し、そのドローを《ダクムーアの回収場》の発掘で置換することでループが成立します。このループは発掘で落ちたカードに土地が含まれた場合にドローできるため、ランダム性はありますがループの中で徐々に手札を増やすことが可能です。さらに今回のリストでは《無限に廻るもの、ウラモグ》などのライブラリ修復カードを採用しているためライブラリ切れも起きません。そのため、基本的には上記のカードが揃った時点で勝ちが確定する強力なコンボとなっています。ギトラグの怪物EDHはこのコンボを軸に構築していくことになります。

マナ基盤

マナ基盤は《ギトラグの怪物》を早期に着地させるための加速手段としての役割が主なため、採用枚数は多くありません。内訳としては緑のマナクリーチャーと一般的なマナアーティファクトに加え、《弱者選別》などの黒の一時的なマナ加速から構成されています。加えて《ギトラグの怪物》の着地後は土地を追加でプレイする権利を得るため、土地の枚数も伸ばしやすいです。このようにマナ基盤が複数のカードタイプに分散しているため、《無のロッド》や《呪われたトーテム像》などといった特定のメタカードでマナ基盤が機能停止しづらい点はデッキ構造上のメリットだと言えます。

今回のリストでは採用していないませんが、マナ加速手段を追加する場合は《三顧の礼》のような土地の枚数を伸ばすタイプのカードがおすすめです。《秘儀の印鑑》などの2マナ帯のマナアーティファクトと比べると、テンポ面はそのままに《汚物の雨》や《森を護る者》などの土地のサクリ台を経由することで《ギトラグの怪物》とのシナジーが期待できるためです。

カードアドバンテージ

基本的には《ギトラグの怪物》のドロー能力でカードアドバンテージを獲得します。発掘や共鳴者能力によるドローはもちろん、《新緑の地下墓地》などのフェッチランドの起動時や《輪作》のコストなど、細々としたタイミングでもカードをドローする機会があるため《ギトラグの怪物》さえ盤面に維持できれば安定感のあるドローエンジンとしての役割が期待できます。

また今回のリストでは《むかつき》を採用しています。5マナのインスタントで大量のカードアドバンテージを得られるシンプルなパワーカードなので、通れば一気に勝ちに近づけます。《むかつき》の注意点として、ライブラリ修復手段として採用している伝説のエルドラージ2枚がそれぞれ10マナ・11マナと非常に重く、《むかつき》で捲れた際に一気にライフを失うリスクがある点は理解しておく必要があります。

フィニッシャー

《ギトラグの怪物》と共鳴者カード、《ダクムーアの回収場》による無限ループが主なフィニッシャーになります。ループ成立後は、ライブラリにあるすべてのカードにアクセスする機会を得られるため、《水蓮の花びら》や《暗黒の儀式》などでマナを加速しつつ、《ウィザーブルームの初学者》か《オークの弓使い》によるバーンダメージで勝利します。(ただし注意点あり。詳細はコンボ解説の項目に記載)

それ以外にも、単純に《ウィザーブルームの初学者》と《煙霧の連鎖》のシンプルな2枚コンボによる無限ドレインもフィニッシャーとなります。メインの勝ち筋ではありませんが、必要枚数・マナコストが軽いため揃う時は簡単に揃います。

妨害

妨害カードは《突然の衰微》などのスタンダードな黒緑の汎用除去に加え、《ギトラグの怪物》を盤面に維持することが非常に重要なデッキであるため《夏の帳》などの除去メタカードも多く搭載しています。その他、ギトラグの怪物EDHならではの変わり種としては《Chains of Mephistopheles》があります。軽量かつ強力なドローメタカードで、対戦相手だけでなく自分にも影響があるため採用できるデッキは多くありませんが、ドローを発掘で置換できるギトラグの怪物EDHなら採用できます。さらに《Chains of Mephistopheles》はメタカードでありながら、ルーティング効果は手札でだぶついた発掘カードを捨てながらドローできるため、このデッキなら状況によってはメリット効果にもなり得る、非常に相性の良いカードだと言えます。

個別カード解説

クリーチャーカード

  • 《ゴルガリの墓トロール》

《ゴルガリの墓トロール》は発掘を持つカードの中で6枚という最多の発掘枚数を誇るカードです。一度に多くの枚数発掘できることで、まず土地が墓地に落ちる確率が非常に高いため、《ギトラグの怪物》によるドロー能力を活用しやすいです。(デッキ内の土地が占める割合は3割強なので、発掘6であればで十分な期待値があります)また発掘6にもなると特定のカードが墓地に落ちることも期待できるため、キーカードである《ダクムーアの回収場》や強力なカードアドバンテージ源になる《壌土からの生命》にアクセスできることも期待できます。

  • 《朽ちゆくインプ》

《朽ちゆくインプ》は他の共鳴者カードが2マナ以上のカードなのに対して、黒緑のカードプールでは唯一1マナで共鳴者能力を持つカードです。コンボパーツとして1マナの差は非常に大きいため、今回のデッキにおいてこのカードの評価は非常に高いです。共鳴者能力は手札の発掘カードを捨てられ、また《ギトラグの怪物》と組み合わせることで、手札の土地はテンポロスなしでルーティングできるカードになります。そのため盤面にこのカードと《ギトラグの怪物》、手札は土地だけという状態からでも、土地を捨てて発掘カードやその他のキーカードにアクセスし、そのまま勝ちにいけることもあります。

  • 《森を護る者》

《森を護る者》の主な役割は《ギトラグの怪物》や共鳴者カードといったキーカードを除去から守ることですが、《森を護る者》は除去メタだけでなく土地のサクり台という側面もあるカードなため、能動的に土地をサクることで《ギトラグの怪物》のドロー能力を誘発させることができます。状況によって、場に出ている《ボジューカの沼》や《Bazaar of Baghdad》をサクって《壌土からの生命》で使い回すなどの立ち回りも可能で、軽量ながら器用に多くの役割を持つことができる優秀なカードです。

なお、一度《森を護る者》の能力を解決すると、対象にしたクリーチャーは被覆により《森を護る者》の能力の対象に取ることができなくなるため、同一ターンに複数回起動する場合には対象にできるクリーチャーが不足しないように注意が必要です。(スタック上で複数回起動すれば回避できます)

インスタント・ソーサリーカード

  • 《煙霧の連鎖》

《煙霧の連鎖》は《ウィザーブルームの初学者》との2枚コンボのパーツとしてメジャーなカードですが、今回のデッキではそれ以外にも、制限付きですが共鳴者カードの代わりになるカードとしての役割を持ちます。自身を対象とすることで任意の回数手札を捨てることができるため、《ギトラグの怪物》が盤面にある状態で《ダクムーアの回収場》とこのカードが揃えば、共鳴者カードと同様のループが成立します。共鳴者カードとは異なりそのまま勝つことはできませんが、ある程度の確率で《ダクムーアの回収場》などのキーカードにアクセスできる可能性があります。

  • 《汚物の雨》

そのターンの間土地をサクることで黒マナを生み出すことができるようになるインスタントです。一般的にはリスクの大きい《暗黒の儀式》のようなカードですが、《ギトラグの怪物》ではサクった土地をドローに変換できる点でシナジーがあります。唱えたターンに限っては《暗黒の儀式》+複数枚ドローという凄まじいパフォーマンスの呪文になるため、コンボの成立へ大きく貢献します。土地を失うリスク自体も、《壌土からの生命》や《ギトラグの怪物》の存在によりいくらか緩和しています。

エンチャントカード

  • 《Chains of Mephistopheles》

2マナの強力なドローメタカードです。複雑な能力ですが、ドローステップのドロー以外に制限をかける能力です。制限の内容は、ドローする代わりに手札がある場合は手札を1枚捨ててから1枚ドロー、手札がない場合は切削1となっており、手札の枚数が増えないような能力となっています。統率者戦ではよく見る《Wheel of Fortune》などの大量ドロー呪文や《策略の龍、アルカデス》のようなドロー能力を持つ統率者に対する強力なメタカードです。

一見、《ギトラグの怪物》もドロー能力を持つ統率者なためアンチシナジーに見えますが、今回のデッキでは発掘カードにより《Chains of Mephistopheles》のメタを回避することが可能です。発掘能力はドローを代替する能力であるため、《ギトラグの怪物》のドロー能力を発掘で代替すれば、《Chains of Mephistopheles》のメタを掻い潜ってカードアドバンテージを得られます。さらに、発掘で土地カードが落ちて発掘で代替せずにドローする際には、《Chains of Mephistopheles》の能力で回収した手札の発掘カードを捨てた上でドローできるため、ルーティング手段として活用することができます。

アーティファクトカード

  • 《アガサの魂の大釜》

《アガサの魂の大釜》はタップすることで任意の墓地のカードを追放する墓地対策アーティファクトでありながら、追放したクリーチャーの起動型能力を自身のクリーチャーに付与する擬似的な釣り上げ能力を持つパワーカードです。今回のデッキでは墓地メタカードとしての役割はもちろん、《朽ちゆくインプ》などの共鳴者カードを追放することでコンボパーツとしての役割も持っています。今回のデッキでは発掘カードを多く採用しているため墓地が増えやすく、《アガサの魂の大釜》を活用しやすいです。

土地カード

  • 《Bazaar of Baghdad》

タップするだけでカードを2枚引いて3枚捨てることができる強力なルーティング能力を持つ土地です。《ギトラグの怪物》がいれば土地を捨てることで実質手札消費なしで起動できる他、能動的に手札を捨てる手段としても優秀で、手札の不要な発掘カードを墓地に捨てることでデッキの回りをよくすることができます。

唯一のデメリットはマナ能力を持たない土地である点ですが、今回のリストでは《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》と《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》を採用しているため、これらと組み合わせればマナも出すことが可能で、多少使いやすくなっています。

キープ基準

キープ基準は《ギトラグの怪物》の着地ターンを第一に考え、理想的には2ターン以内の着地を目指します。ただし《ギトラグの怪物》は着地した時点では土地の追加プレイ権以外のアドバンテージを得られないため、着地後のムーブも重要になります。共鳴者カードや発掘を持つカード、その他サーチカードなどを合わせてキープできると良いです。

キープ判定例

ここではいくつか初手ハンドの例と考え方を紹介します。

  • ハンド例1

土地3、《魔力の櫃》、《ゴルガリの墓トロール》、《ラノワールのエルフ》、《溜め込み屋のアウフ》

キープです。1ターン目《ラノワールのエルフ》から、2ターン目には《魔力の櫃》で加速して《ギトラグの怪物》を着地できます。さらに《ギトラグの怪物》の土地の追加プレイ権により《Bazaar of Baghdad》を設置できるため、《ゴルガリの墓トロール》を墓地に置けます。

  • ハンド例2

土地4、《俗世の教示者》、《喜ぶハーフリング》、《首絞め》

キープです。トップ次第ですが、2ターン目のアップキープに《俗世の教示者》から《死儀礼のシャーマン》などのマナクリーチャーをサーチすることで3ターン目の《ギトラグの怪物》までは確定できます。《露天鉱床》は《ギトラグの怪物》があればアドバンテージを失わずに使えるため使いやすく、キーカードである《首絞め》も握れています。

コンボ・ギミック解説

ギトラグの怪物+ダクムーアの回収場+共鳴者カード

《ダクムーアの回収場》を共鳴者カードで捨てることで、《ギトラグの怪物》のドロー能力が誘発するため、ドローを《ダクムーアの回収場》の発掘で置換することでループが成立します。このループは《ダクムーアの回収場》の発掘2により土地が落ちるたびに《ギトラグの怪物》の能力でさらにドローできるため、不確定ですがループするたびに徐々に手札が増えます。さらにループ中にデッキ内の《無限に廻るもの、ウラモグ》もしくは《真実の解体者、コジレック》が墓地に落ちた際に墓地のカードをすべてライブラリに戻すことができるため、ライブラリアウトが起きません。ループしていればいずれ《煙霧の連鎖》と《ウィザーブルームの初学者》のコンボを成立できるため、勝利することができます。

なお、ループ成立後からコンボ成立までの手順にはランダムな要素が含まれるため、一般的には手順を省略することはできない点に注意が必要です。

煙霧の連鎖+ウィザーブルームの初学者

一般的な無限ドレインコンボです。《ウィザーブルームの初学者》の呪文をコピーするたびに対象のプレイヤーからライフをドレインする能力と、自分を対象に取ることで任意の回数呪文をコピーすることができる《煙霧の連鎖》を組み合わせることで、無限ドレインが成立します。

直接勝利できる2枚コンボでありながら、2枚合わせても4マナと非常に軽い点が魅力です。ただし注意点として、《煙霧の連鎖》の対象として自分を対象に取る必要があるため《ウィザーブルームの初学者》に対する除去札を握られていると、基本的に自分の手札をすべて失った後にコンボを妨害されます。そのため仕掛けるリスクの大きいコンボであると言えます。

環境での位置付け

デッキパワーレベル

デッキパワーレベルは8です。《ギトラグの怪物》はドローエンジンとして強力な統率者であり、今回のリストでは《Bazaar of Baghdad》などの希少なカードも特に制限なく採用しています。ターボ型のコンボデッキとしてはトップクラスのデッキと比べると成立速度や安定感では劣るものの、カードアドバンテージを獲得する手段が豊富で、《安らかなる眠り》などの極端なカードを除けばメタカードにもある程度の耐性があるため、線の太いムーブができる点が魅力的です。

相性の良いアーキタイプ

アーキタイプとしては比較的メタカードへの耐性があるターボ型のコンボデッキに分類されるため、致命的なメタカードを持たないスタックス系のデッキや、《ギトラグの怪物》にあたる除去手段に乏しいミッドレンジやランプデッキの相手を得意とします。

EDH.JPで紹介したデッキの中では、スタックス系としてはウィノータEDH、ミッドレンジ・ランプとしては梓EDHなどが該当します。

相性の悪いアーキタイプ

コンボ特化型のデッキの中では比較的コンボの安定感や成立までの速度が遅いため、同型でより高速なコンボデッキは苦手とします。

EDH.JPで紹介したデッキの中ではイナーラEDHなどが該当します。

採用した高額カード一覧

参考までに、今回のリストをゼロベースで構築した場合の値段は約68万円(2024年2月2日時点)です。EDH.JPでは単体で5000円以上※のカードを「高額カード」として分類しており、今回のリストにおける「高額カード」は以下です。

※ 多くのカードゲームで、レアリティに拘らない場合のトップレアの相場感を参考にした金額

《Bazaar of Baghdad》 220,000円
《Chains of Mephistopheles》 70,000円
《ガイアの揺籃の地》 60,000円
《モックス・ダイアモンド》 52,000円
《裏切り者の都》 41,800円
《Bayou》 25,000円
《魔力の墓所》 22,000円
《厳かなモノリス》 19,800円
《宝石の睡蓮》 13,400円
《適者生存》 11,800円
《金属モックス》 10,500円
《オークの弓使い》 9,200円
《伝国の玉璽》 9,000円
《Lake of the Dead》 8,980円
《アガサの魂の大釜》 8,480円
《宝石の洞窟》 7,400円
《古えの墳墓》 7,200円
《魂の洞窟》 6,500円
《敵対工作員》 5,250円

基本的には多くのデッキで採用されるカードが多いですが、《Bazaar of Baghdad》や《Chains of Mephistopheles》、《Lake of the Dead》など一部に他のデッキでは採用されづらいカードもあります。

その他の候補カードについて

今回はかなり《ギトラグの怪物》のコンボ成立に寄せた構築としましたが、墓地が増えやすい構築ではあるため、より墓地利用を増やすことで線が太くなりミッドレンジ寄りの構築にすることも可能です。

  • 《再活性》・《動く死体》
    • コストパフォーマンスの良いリアニメイト手段として。
  • 《破滅を囁くもの》・《溜め込む親玉》
    • 釣り上げ先のクリーチャーとして。《破滅を囁くもの》は《ギトラグの怪物》と組み合わせることで強力なドローエンジンになります。
  • 《切断マジック》
    • 《溜め込む親玉》のお供に。実質2枚サーチに化けます。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は発掘と共鳴者をキーとした変わったコンボを持つギトラグの怪物EDHのデッキを紹介しました。個人的には、黒緑は除去に恵まれるため相手のコンボの妨害やメタカードの貫通性能に長けており、小粒で質の高いスペルを投げつけ合うインタラクティブなゲーム展開が楽しみやすいカラーだと思っており、好んで使うことが多いです。

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最新の変更点

情報は随時更新予定です。

2024/2/3更新

《煙霧の連鎖》に関する内容を更新しました。