【EDHデッキ紹介】深海の破滅、ジャイルーダ【カルロフ邸殺人事件 対応版】
今回は深海の破滅、ジャイルーダEDHの紹介です。《深海の破滅、ジャイルーダ》はイコリア:巨獣の棲処で登場した不確定ながら強力なクリーチャー展開能力を持つ青黒の伝説のクリーチャーです。コピー能力を持つクリーチャーと非常に相性が良く、多く採用することでチェインコンボによる大量展開が期待できます。
目次
統率者解説
《深海の破滅、ジャイルーダ》は、混成ダブルシンボル6マナ6/6のデーモン・クラーケンで、EtBで各プレイヤーのライブラリーを4枚切削した上で、その中からマナコストが偶数のクリーチャー1枚を出す誘発型能力を持ちます(今回、相棒能力は関係ないため割愛)。EtB能力は統率者戦では都合16枚のカードの中から1枚のクリーチャーを出す能力で、ランダム性はあるものの強力なクリーチャーを踏み倒せる可能性がある面白い能力です。《深海の破滅、ジャイルーダ》のEtB能力を活かすためにはいくつかのアプローチがあります。
- 《吸血の教示者》などでライブラリトップを操作し、《潮吹きの暴君》などの強力なクリーチャーを確実に踏み倒す
- 《クローン》のようなコピークリーチャーを多く採用することで、《深海の破滅、ジャイルーダ》のEtB能力を連続で使用する
- 《パンハモニコン》など相性の良い置物を事前に設置し、《深海の破滅、ジャイルーダ》のEtB能力を強化する
ライブラリトップの操作は《吸血の教示者》や《伝国の玉璽》など強力なカードがあるものの、ムーブとしては《深海の破滅、ジャイルーダ》の能力に確実性が生まれるため一気にヘイトを高めることになる点には注意が必要です。また《クローン》系のカードは偶数のマナコストを持つカードが20枚以上存在しているため、特化構築が可能です。《パンハモニコン》などと組み合わせることで、高い確率でライブラリをすべて掘り切ることも可能です。その際、《深海の破滅、ジャイルーダ》の能力で対戦相手をライブラリアウトさせることができるため、フィニッシャーとしても機能する点が優秀です。
踏み倒し先のクリーチャーとして代表的なカードは《潮吹きの暴君》と《溜め込む親玉》の2枚です。《潮吹きの暴君》はマナアーティファクトと組み合わせることで無限マナと、統率者の無限キャストが成立するため、《深海の破滅、ジャイルーダ》の能力であればそのまま勝利につながります。《溜め込む親玉》についても《切断マジック》とのコンボにより2枚サーチが可能で、かつ召集によりサーチ先が軽くなるため、こちらもかなり勝利に近いカードであると言えます。
《深海の破滅、ジャイルーダ》は能力の性質上、《倦怠の宝珠》などのEtBメタカードや《墓掘りの檻》のような墓地利用メタが完全に刺さるため、それらへの対策は必須です。
デッキリスト
今回のデッキリストは以下です。moxfieldでも公開しています。
https://www.moxfield.com/decks/AhKdFok9J0K2SN30R-IpJw
《深海の破滅、ジャイルーダ》
— クリーチャー 26 —
《フレッシュの複製体》
《幻影の像》
《賢いなりすまし》
《クローン》
《ディスプレイサーの仔猫》
《巨体原形質》
《鏡の間のミミック》
《ファイレクシアの変形者》
《千の顔の逆嶋》
《騙り者、逆嶋》
《逆嶋の学徒》
《灯の分身》
《替え玉》
《内密の調査員》
《多面相の侍臣》
《なりすましの壁》
《邪悪な双子》
《悪夢の番人》
《無情な屍技術師》
《うろつく玉座》
《オートンの兵士》
《キャリダス・アサシン》
《逆嶋の手下》
《潮吹きの暴君》
《溜め込む親玉》
《穢れた血、ラザケシュ》
— インスタント 12 —
《否定の契約》
《断れない提案》
《蒸気の連鎖》
《本質の変転》
《狼狽の嵐》
《精神的つまづき》
《白鳥の歌》
《暗黒の儀式》
《吸血の教示者》
《サイクロンの裂け目》
《リム=ドゥールの櫃》
《マナ吸収》
《否定の力》
《Saw in Half》
《意志の力》
《誤った指図》
— ソーサリー 11 —
《伝国の玉璽》
《悪魔の教示者》
《毒の濁流》
《滅び》
《虐殺》
— エンチャント 8 —
《神秘的負荷》
《Copy Artifact》
《心なき召喚》
《基本に帰れ》
《霊安室》
— アーティファクト 17 —
《金属モックス》
《仕組まれた爆薬》
《宝石の睡蓮》
《水蓮の花びら》
《魔力の墓所》
《モックス・ダイアモンド》
《オパールのモックス》
《魔力の櫃》
《多用途の鍵》
《太陽の指輪》
《通電式キー》
《秘儀の印鑑》
《ディミーアの印鑑》
《友なる石》
《厳かなモノリス》
《威圧のタリスマン》
《パンハモニコン》
《一つの指輪》
《スランの発電機》
— 土地 25 —
《古えの墳墓》
《血染めのぬかるみ》
《魂の洞窟》
《裏切り者の都》
《出現領域》
《溢れかえる岸辺》
《宝石の洞窟》
《島》8
《湿地の干潟》
《霧深い雨林》
《天上都市、大田原》
《汚染された三角州》
《虹色の眺望》
《沸騰する小湖》
《沼》4
《Underground Sea》
《ウルザの物語》
《新緑の地下墓地》
デッキ解説
デッキを図解しました。今回のデッキにおいて、《深海の破滅、ジャイルーダ》は《潮吹きの暴君》などの強力なクリーチャーの踏み倒し手段およびライブラリアウトによるフィニッシャーとしての役割を持ち、デッキリストもその役割の遂行に完全に特化しています。特化構築のため、基本的には《深海の破滅、ジャイルーダ》が着地すればクローン系のカードを経由して最終的には《潮吹きの暴君》《穢れた血、ラザケシュ》《溜め込む親玉》のどれかには高い確率でつながるようになっています。
《潮吹きの暴君》《穢れた血、ラザケシュ》《溜め込む親玉》の3枚はいずれも勝利に直結する強力なカードではありますが、ある程度浮いているマナや追加で唱えられる呪文がなければそのままでは勝てません。そのためフルタップで《深海の破滅、ジャイルーダ》を出してもそのターン中に勝つことは難しいです。そこで登場するのが《パンハモニコン》系のEtB能力を2倍にするカードで、こういった《深海の破滅、ジャイルーダ》とシナジーを形成する置物を事前に設置しておくことで、《深海の破滅、ジャイルーダ》が出れば高確率でライブラリを全て掘り切れ、そのまま勝利することができます。そのため、こういった置物を事前に置いてから《深海の破滅、ジャイルーダ》を着地させるか、2マナ程度マナを浮かせた状態で《深海の破滅、ジャイルーダ》を着地させるなど、基本的には着地したターン中に勝ち切れるように立ち回ります。
マナ基盤
《深海の破滅、ジャイルーダ》を素早く着地させることを目指すため、マナ加速のためのマナアーティファクトを多く搭載しています。統率者に無色シンボルが多いため《裏切り者の都》や《スランの発電機》まで採用しています。また、統率者よりも先に設置しておきたい《パンハモニコン》や《うろつく玉座》も無色のカードであるため、無色マナの使い道はかなり多いデッキです。
また、今回のリストは《深海の破滅、ジャイルーダ》の能力を使い回すことに特化した構築のため、採用しているクリーチャーの平均マナコストが4以上ある非常に重いデッキになっています。《心なき召喚》はそれらの重いクリーチャーを一気に使いやすくしてくれる非常に効率の良いカードとなっています。
カードアドバンテージ
統率者である《深海の破滅、ジャイルーダ》のEtB能力が強力なカードアドバンテージ源として機能します。《クローン》系のカードは基本的には《深海の破滅、ジャイルーダ》のコピーになるとレジェンダリールールにより墓地に落ちるため、カードアドバンテージにはつながりませんが、一部《千の顔の逆嶋》のように、レジェンダリールールを掻い潜れるカードも存在するため、横にカードを増やしていくことも可能です。
《パンハモニコン》と《うろつく玉座》は《深海の破滅、ジャイルーダ》のEtB能力を2倍にしてくれるため、わかりやすく莫大なアドバンテージを稼ぐことが可能です。能力で場にでた《クローン》による能力も2倍になるため、偶数のクリーチャーが捲れる限りは指数関数的に能力をスタックに積み上げることができ、容易にライブラリを空にしてくれます。
その他のカードアドバンテージ源として、《一つの指輪》を採用しています。採用理由としては今回マナ基盤をかなりアーティファクトに頼っているため、《通電式キー》などのアーティファクトをアンタップするカードを採用できていることが挙げられます。《一つの指輪》と《通電式キー》の組み合わせは数ターンのうちに大量のドローを行えるため非常に相性が良く、このギミックが搭載されているだけでロングゲームに非常に強くなります。
フィニッシャー
このデッキの最終的なフィニッシャーは《深海の破滅、ジャイルーダ》によるライブラリ破壊です。そこに到達する手段として、《潮吹きの暴君》による無限統率者キャストや《パンハモニコン》によるEtB能力の大量積み上げ、そして《霊安室》によるループコンボが存在します。《穢れた血、ラザケシュ》と《溜め込む親玉》はあくまでそれらを成立させるためのサーチ手段です。
サーチから入る場合は、《パンハモニコン》+《本質の変転》で《深海の破滅、ジャイルーダ》を明滅してチェインコンボに突入するのが基本になります。《溜め込む親玉》であれば《切断マジック》を経由してその2枚にアクセスし、3U要求で上記のムーブが可能です。詳細はコンボ解説の項目に記載します。
妨害
対戦相手に対する妨害手段としては、クリーチャーの全体除去を採用しています。今回採用した《滅び》《虐殺》《毒の濁流》は、通常のデッキだと自分のシステムクリーチャーを巻き込んでしまうため採用が躊躇われることが多いカード群ですが、今回は特化構築であるため一般的に採用率の高い《敵対工作員》や《フェアリーの黒幕》などのシステムクリーチャーを採用していません。これにより《滅び》のような思い切ったクリーチャー全体除去が採用できています。それ以外にはこちらのコンボを通すための妨害貫通手段として青のカウンター類を複数積んでいる他、《墓掘りの檻》などのメタカードに対する回答として《サイクロンの裂け目》などのバウンス呪文を採用しています。
個別カード解説
クリーチャーカード
- 《クローン》
最も標準的なコピーカードです。完全上位互換は複数枚登場しているものの、今回のリストでは偶数マナのコピーカードをすべて採用しているためあまり関係ありません。基本的な運用としては《深海の破滅、ジャイルーダ》からめくって《深海の破滅、ジャイルーダ》のコピーになり、EtB能力をもう一度使うために利用することを想定しています。今回20枚同様のコピーカードを採用しているため、8割ほどの確率で捲れます。
コピーカードは上記のコンボ運用に限らず、そのまま使ってもある程度仕事をしてくれることも多いです。統率者戦では《波止場の恐喝者》に代表されるような、明らかに強すぎる能力を持つカードが存在する他、卓の中で一番強いカードになれるというコピーカードの性質は、多人数戦においてパフォーマンスが高いためまず腐りません。実際、妨害を受けて思ったようにムーブできない時には、適当にコピーカードを使ってその場を乗り切ることになります。
- 《幻影の像》
《幻影の像》は最軽量のコピーカードで大変優秀です。2マナという重さは素引きした際でも《深海の破滅、ジャイルーダ》の後から手出ししやすく、コンボ成立を強力にサポートしてくれます。対象になった際にサクられるデメリット能力は、どのみちレジェンダリールールですぐに墓地に送られるためまったく気にする必要がないです。《クローン》でも記載したように、普通のコピーカードと運用しても非常に軽いため、高いパフォーマンスが期待できるカードです。
- 《悪夢の番人》
《悪夢の番人》は自分のクリーチャーが死亡した際にそれを追放することで、そのコピーを生成する誘発型能力を持つクリーチャーです。《深海の破滅、ジャイルーダ》を《クローン》でコピーするとレジェンダリールールでクリーチャーが死亡するため、《悪夢の番人》はそのギミックを利用して追加の《クローン》のコピーを生成することで、擬似的な《パンハモニコン》のように機能します。注意点として、《千の顔の逆嶋》のようにレジェンダリールールが適用されないカードの場合はクリーチャーが死亡しないため《悪夢の番人》とはアンチシナジーになります。一方で、《潮吹きの暴君》などに擬似的な除去耐性を付与できる点は《パンハモニコン》にはないメリットだと言えます。
地味ながら《深海の破滅、ジャイルーダ》と同じくデーモンであるため、《魂の洞窟》の恩恵を受けられます。
- 《無情な屍技術師》
《無情な屍技術師》はEtB能力でクリーチャーをサクり、サクったクリーチャーのパワー分の宝物トークンを生成する誘発型能力と、2B+X枚のアーティファクトをサクることでパワーX以下のクリーチャーを釣り上げる起動型能力を持ちます。EtB能力は《深海の破滅、ジャイルーダ》をサクることで6枚の宝物を生み出せるため、2マナ足せば《深海の破滅、ジャイルーダ》の出し直しが可能です。釣り上げ能力はパワー0のクリーチャーを対象に取れないため、多くの《クローン》系のカードを対象に取れませんが、一部《千の顔の逆嶋》のようにパワーを持つコピーカードも存在するため、そういったカードが墓地に存在する場合であれば宝物トークンだけでコストを賄うことが可能になります。
- 《うろつく玉座》
《うろつく玉座》は特定のクリーチャータイプに限定される《パンハモニコン》内臓クリーチャーです。今回EtB能力をコピーしたいのは《深海の破滅、ジャイルーダ》(とそのコピー)の能力であるため、《パンハモニコン》と比較しても能力は見劣りしません。それ以上に、護法2による除去耐性や本体4/4というサイズが大変優秀です。4/4というサイズは《大いなる創造主、カーン》を叩きに行ったり、《織り手のティムナ》などから殴られなくなったりとメリットが多いです。ただし、《クローン》で相手の《波止場の恐喝者》などをコピーした際には《パンハモニコン》であればなんであれ2回誘発しますが、《うろつく玉座》だと対象外になることがある点は劣っているポイントです。
インスタントカード
- 《切断マジック》
《切断マジック》はクリーチャー1体を破壊し、そのクリーチャーのコピー2体を生成するインスタントです。《溜め込む親玉》からサーチして《溜め込む親玉》をコピーすることで追加で2枚サーチしながら召集コストも増えるため非常に相性が良いカードです。また、今回のデッキはそもそも《深海の破滅、ジャイルーダ》のEtB能力をコンセプトにしているため、単純に《深海の破滅、ジャイルーダ》のコピーを2体出すだけでも強力です。
エンチャントカード
- 《霊安室》
《霊安室》は今回のデッキと非常に相性の良い1枚で、クリーチャーが死亡したとき、そのクリーチャーをライブラリトップに置く誘発型能力を持つマイナーなエンチャントです。このカードがある状態で《深海の破滅、ジャイルーダ》+《クローン》が揃うと、レジェンダリールールにより《深海の破滅、ジャイルーダ》の能力解決前に《クローン》が死亡し、《霊安室》によりライブラリトップに戻るため、ライブラリトップを《クローン》で固定されるようになります。あとは《深海の破滅、ジャイルーダ》の能力を相手がライブラリアウトするまで使えばそのまま勝てるというわけです。
アーティファクトカード
- 《仕組まれた爆薬》
《仕組まれた爆薬》を唱える際に使った色マナの数だけカウンターが乗って場に出て、2マナ起動で戦場のカウンターの数と同じマナコストを持つパーマネントを破壊できる全体除去カードです。今回2色EDHなため、基本的にはXは0〜2の間で指定できます(《友なる石》などで3以上指定できることもあります)。《仕組まれた爆薬》で割りたいカードは主に《倦怠の宝珠》と《ドラニスの判事》です。このあたりのメタカードは2マナ帯に偏っているので、X=2でまとめて破壊できる点が便利です。こちらのパーマネントも巻き込んでしまうため、マナ基盤がガタガタにならないように注意は必要です。
類似カードとして《爆発域》や《漸増爆弾》がありますが、それらと比べると軽く、X=2でも設置したターンから起動できる点が頭ひとつ抜けて優秀なカードです。
キープ基準
キープ基準としては基本的にマナ加速だけ考えればOKです。マナに余裕がある状態で《深海の破滅、ジャイルーダ》が出れば結構勝てるので、キープ基準としてはそこが最優先となります。次点で重要なのは《悪魔の教示者》などのサーチカードです。マナ加速があっても《倦怠の宝珠》などで容易にメタられるデッキなため、サーチカードから相手のメタカードに合わせた除去札を引っ張って来れるかどうかで勝率が変わってきます。
キープ判定例
ここではいくつか初手ハンドの例と考え方を紹介します。
- ハンド例1
キープです。2T《うろつく玉座》から3T《深海の破滅、ジャイルーダ》を目指します。残念ながら手札だけだと5マナまでしか到達しないため、マナ源を引き込めなかった場合は《千の顔の逆嶋》で適当なマナクリーチャーをコピーするなどして暇を潰すことになります。
- ハンド例2
キープです。2Tに《裏切り者の都》を置けば《Copy Artifact》と《心なき召喚》の両方が設置できる気がするので、3Tに2マナ浮かせた状態+カウンターを構えた状態で《深海の破滅、ジャイルーダ》を投げられます。3Tまでに4マナ以下のコピーカードを引き込めれば《心なき召喚》により《深海の破滅、ジャイルーダ》とコピーカードを両方投げられる可能性もあります。
コンボ・ギミック解説
深海の破滅、ジャイルーダ+クローン系+霊安室
《霊安室》によりライブラリトップを《クローン》で固定することで、無限に《深海の破滅、ジャイルーダ》のEtB能力が誘発するようになるため、各対戦相手のライブラリアウトが成立します。
潮吹きの暴君+マナアーティファクト
《潮吹きの暴君》により自分のマナアーティファクトをバウンスすることで、アーティファクトのマナ収支がプラスであればループを形成し、無限マナが成立します。手順の例は以下です。
- 盤面:《潮吹きの暴君》《魔力の墓所》、手札:《秘儀の印鑑》
- 秘儀の印鑑を唱え、潮吹きの暴君の能力が誘発する→魔力の墓所をバウンス(マナ収支-2)
- 秘儀の印鑑からマナを生む(マナ収支-1)
- 魔力の墓所を唱え、潮吹きの暴君の能力が誘発する→秘儀の印鑑をバウンス(マナ収支-1)
- 魔力の墓所からマナを生む(マナ収支+1)
アーティファクトによって無限マナが有色かどうか決まります。有色無限マナであれば、そこから統率者の無限キャストが成立するため、そのまま勝利することができます。
深海の破滅、ジャイルーダ+溜め込む親玉
《深海の破滅、ジャイルーダ》と《溜め込む親玉》が揃った際に、マナ要求4Uで《霊安室》と《幻影の像》のコンボを成立させるギミックです。流れは以下です。
- 盤面:《深海の破滅、ジャイルーダ》《溜め込む親玉》、ライブラリ:《切断マジック》《霊安室》《幻影の像》
- 溜め込む親玉で切断マジックをサーチ
- 溜め込む親玉を召集して切断マジックを2マナで唱える→溜め込む親玉A・Bを生成
- 溜め込む親玉で霊安室と幻影の像をサーチ
- 溜め込む親玉2体とジャイルーダを召集して1マナで霊安室を唱える
- 1Uで幻影の像を唱える
同様のルートで、サーチ先を《パンハモニコン》と《本質の変転》にすればマナ要求は3Uになります。
《溜め込む親玉》+《切断マジック》で仮に《タッサの神託者》コンボを目指す場合も要求マナ数は1BU(もしくは1UU)です。上記ルートと比較するとマナは軽いですが、ノイズになるカードを2枚採用する必要があります。ここは好みかなと思います。
環境での位置付け
デッキパワーレベル
デッキパワーレベルは8です。3ターン以内に成立しやすいターボコンボデッキでありつつ、汎用性の高いコピーカードや豊富な妨害札によって特化構築のわりに柔軟にムーブすることが可能です。
相性の良いアーキタイプ
統率者が着地するだけで一気に回るデッキなので、《深海の破滅、ジャイルーダ》に対するメタカードを持たないデッキに対してはアーキタイプを問わず比較的有利に立ち回れます。
EDH.JPで紹介したデッキの中だとギトラグの怪物EDHやパルンニヴミゼットEDHなどが該当します。
相性の悪いアーキタイプ
除去カードが薄いため、こちらに刺さるメタカードが豊富なデッキや、こちらがコピーしたり除去したりするためのクリーチャーの展開が少ないデッキは苦手とします。
EDH.JPで紹介したデッキの中だと最高工匠卿ウルザEDHが該当します。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回はディミーアカラーでダイナミックなムーブが人気の統率者である深海の破滅、ジャイルーダEDHのデッキを紹介しました。たとえハイランダー構築であっても、EDHの幅広いカードプールがあれば特化構築も実現できるという好例かなと思います。
記事の更新情報はEDH.JPのX(Twitter)で投稿しています。ぜひフォローしてください。